■1992-1993 日産マーチ
1983年に初代がデビューして以来、約9年ぶりとなる1992年1月、初のフルチェンジを果たしたマーチ。パイクカー、Be-1の影響を受けたと思しき曲面を多用したボディは非常に可愛らしく、しかも息の長いデザインとされた。ボディサイズに対して全高を高くとり、ホイールベースを伸ばしたことで、優れたパッケージングを得ている。
“走る・曲がる・止まる”の基本要素について、またパッシブセーフティーについても、ベーシックカーであることに逃げず、それまでの日本製小型車のレベルを大きく超えたワールドワイドの本格的Aセグメントカーとなった。
フロントに横置きされ、前輪を駆動するエンジンは、すべて4気筒DOHC16バルブで1リッターと1.3リッターの2本立て。マニュアルトランスミッションは両者に共通して5段MT、オートマチックは1リッター廉価版には通常のトルクコンバーター式4段ATと、1リッター上級版および1.3リッターには電子制御CVTが組み合わされた。
また、イギリス工場で生産されるマーチは「マイクラ」と名付けられ、欧州マーケットでも大ヒット作となると同時に、欧州デビュー年には日本メーカーとしては史上初のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞、日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞と併せてダブルタイトルを獲得した。
1997年には電動ソフトトップ付のカブリオレが、そして1999年にはテールを延長したワゴン“マーチ・ボックス”が追加された。
新着記事
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
NEW
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
NEW
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。