メルセデスAMG、高級スポーツカーを新開発
2009.03.17 自動車ニュースメルセデスAMG、高級スポーツカーを新開発
独ダイムラーは、メルセデス・ベンツの新型スポーツカー「SLS AMG」を開発し、2010年に発売予定であることを発表した。
■ポスト「SLRマクラーレン」の高性能スポーツ?
メルセデス・ベンツがこのたび発表した「SLS AMG」は、メルセデスの子会社であるAMGが車両開発を担当した、高性能スポーツモデルだ。AMGはこれまでメルセデス・ベンツの開発した車両をベースに、独自のチューニングを施した数々の高性能車をリリースしてきたが、ベース車のないところから市販のニューモデルを生み出したのは、約40年の歴史のなかで今回が初という。
そんな記念すべき第一弾となるSLS AMG、少量生産が前提の、いわゆる高額スーパースポーツカーとして売り出されることになりそうだ。開発に手間やコストが掛かるとされるアルミスペースフレームを骨格に持ち、ボディパネルやサスペンションも軽量なアルミニウム製。これらオールアルミボディの採用により、車両重量は1620kgほどに収まる見込みという。
エンジンには、AMGの自社開発ユニットである6.2リッターV8が搭載される。同エンジンは、CクラスからSLまで数々のモデルに搭載実績があるものだが、新たにファインチューニングを施すことで、最高出力は571hpを発生。トルクも66.3kgmに引き上げるなど、過去最高のスペックが与えられる。また、エンジンをドライサンプ式とすることで、安定したオイル供給と低重心化が図られているのも特徴だ。
この軽量・高出力スポーツカーのパワー・ウェイト・レシオは、2.84kg/hp。前後重量配分は、48:52、最高速は、315km/hと、どれをとっても本格スポーツカーというにふさわしい数値を誇る。また、AMGが手掛けたモデルであることを象徴するアイコンとして、SLS AMGには、ガルウイング式ドアが採用される。これもエンスージアストを刺激するポイントとなるだろう。
SLS AMGの販売開始は、2010年春の予定だ。
(webCG 曽宮)