トヨタ、北米でテレマティクス・サービスを展開
2009.01.09 自動車ニューストヨタ、北米でテレマティクス・サービスを展開
トヨタ自動車は、車載通信機能を使って様々な情報提供を行うテレマティクス・サービスを、北米で展開していくと発表した。
■緊急時の連絡や盗難車両の追跡を実現
トヨタ自動車は、2009年から北米で新しいテレマティクス・サービスを展開していくことを発表した。同社は日本では「G-BOOK」やレクサス向けの「G-Link」といったサービスを展開しており、そこで培ったノウハウを今後、北米向けのサービスに展開していく。
テレマティクスとは、移動中の車両に情報提供を行ったり、安全の確保や防犯に役立てたりする通信サービスのこと。北米では「Safety Connect」として、2009年半ば頃よりトヨタ車(の一部)への搭載が予定されており、レクサス車には、Safety Connectの機能をさらに充実させたサービスが「Lexus Enform」の名で展開される。
「Safety Connect」と「Lexus Enform」のユーザーには、エアバッグ展開時や追突時にセンターからドライバーに安否確認の連絡を行ったり、ドライバーからの応答がない場合に緊急車両の手配を行なったりするサービスが提供される。
また、盗難時に車両IDとGPSから登録車両の場所を特定し、犯罪解決に役立てるほか、緊急時にドライバーが任意でセンターと連絡をとれるようにする「SOSボタン」や、パンク修理やガス欠時のロードサービスにも応対する。
レクサス向けのサービス「Lexus Enform」では、これらのサービスに加え、オペレーターによるナビゲーション目的地の代行設定やレストランの紹介を行うサービスなどが含まれる。また、パソコン上でナビゲーションの目的地設定ができ、ワイヤレスで車両への送信を可能とするなど、テレマティクスをサービスの質や利便性の向上に役立てていく試みがとられる。
(webCG 曽宮)