第2戦マレーシアGP、ライコネン復活の1勝【F1 08】
2008.03.23 自動車ニュース【F1 08】第2戦マレーシアGP、ライコネン復活の1勝
F1世界選手権第2戦マレーシアGP決勝が、2008年3月23日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(5.543km)を56周して行われた。
フェラーリのキミ・ライコネンが、1週間前の開幕戦の大敗を払拭する活躍をみせ、独走のうち優勝した。
2位には、キャリア最高位、BMWザウバーのロバート・クビサ。3位はマクラーレン・メルセデスのヘイキ・コバライネンだった。
以下、4位にトヨタのヤルノ・トゥルーリ、5位はマクラーレンのルイス・ハミルトン、6位BMWザウバーのニック・ハイドフェルド、7位レッドブル・ルノーのマーク・ウェバー、8位ルノーのフェルナンド・アロンソがそれぞれ入賞した。
ホンダは、ジェンソン・バトンが10位、ピットレーンのスピード違反を取られたルーベンス・バリケロは13位でゴール。スーパーアグリ・ホンダは、アンソニー・デイヴィッドソン15位、佐藤琢磨は16位で完走した。
ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は、前戦のクラッシュのペナルティにより10グリッド降格、最後尾からスタートし、しんがりの17位でレースを終えた。
■フェラーリ復活、しかし1-2ならず
マクラーレンの2台は、予選Q3のスローラップ中にハイドフェルドとアロンソの進路を妨害したとして、それぞれ5グリッド降格のペナルティを受けた。
コバライネン8位、ハミルトン9位と中段からスタートせざるを得なくなったマクラーレンに対し、フェラーリはフロントローを独占。週末をとおしスピードで他を圧倒、悪夢の開幕戦から一転、本来の実力を発揮し始めた。
ポールシッターのマッサは、スタートで僚友ライコネンを牽制しながらトップを維持し1コーナーへ。ライコネンは2位を守り、チームメイトを視野におさめながら序盤の周回を重ねた。第1スティントでマッサの1周後、18周目にピットへ駆け込んだライコネンは、インラップでの好走が奏功し、首位を奪うことに成功した。
あとはライコネン一人旅。唯一のチャレンジャーであるマッサは、開くばかりの差に焦ったか、2位走行中のレース半ば、31周目にスピン、コースアウト。グラベルに足を取られ、そのままリタイアした。フェラーリは、実現可能な1-2フィニッシュをふいにした。
マッサの脱落により、クビサに2位の座が舞い込んできた。4番グリッドからスタートで3位に躍り出たクビサは、フェラーリにはかなわぬがその他にはアドバンテージを有し、前も後ろも隙間のある、孤独なレースをしいられた。
開幕戦ウィナー、ハミルトンは、スタートで9位から5位にジャンプアップした。しかしピットでタイヤ交換に手間取り、10秒という時間をロス。優勝はもちろん、ポディウムすらも遠のいた。レース終盤、好調トヨタのトゥルーリと4位を争い、1秒を切るまで迫ったが時間切れを迎えた。
いっぽうのコバライネンは、トラブルフリーで走りきり、マクラーレンでの初表彰台を手にした。
■ハミルトン&マクラーレンが首位
2戦を終えたポイントスタンディングは、ハミルトンが14点で首位をキープ。ライコネンとハイドフェルドが11点、コバライネン(10点)、クビサ(8点)と続いている。
コンストラクターズ選手権では、1位マクラーレン(24点)、2位BMW(19点)、3位フェラーリ(11点)というオーダー。わずか2戦のみの結果だが、チーム間のパフォーマンス差がつまっている今年、ひとつのミスやリタイアが大きく結果を左右しそう。マッサが2戦連続リタイアしたフェラーリの戦績が、そのことを物語っている。
次戦は4月6日、バーレーンGP。昨年同地で優勝したマッサには、よりいっそうのプレッシャーがのしかかっているはずだ。
(文=bg)
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