第93回:アメリカで見られるアフリカの動物
2007.09.01 広告のススメ第93回:アメリカで見られるアフリカの動物
今もなお……
1670年、イギリス人によるアメリカ大陸への、最初の入植が行われた。当時のイギリス国王がチャールスII世であったことから、入植地はチャールスのラテン語名である“カロライナ”と名付けられ、729年に“North Carolina”と“South Carolina”の2州になった。
さて、今回紹介するのは、ノースカロライナ動物園を州の観光の目玉として、キャンペーンに取り上げられた広告である。
雄大な景色と動物たちの写真には、こんなコピーが添えられる。
「According to geologists、North Carolina was once connected to Africa. In a remarkable way、it still is.」
(地質学者によれば、ノースカロライナはかつて、アフリカと地続きであった。今もなお、注目すべき方法によって、それは続いている)
アメリカ、アフリカの両大陸はくっついていたのではないか、という説はご存じだろう。大陸移動説を最初に唱えたウェゲナーによれば、約3億年前、両者は陸続きだった。つまり、アメリカとアフリカには同じ動物たちが生息していたことになる。
現在は遠く離れているが、ノースカロライナ動物園には今もアフリカの動物がいる。だから、「まだ地続きなのだ」とシャレたのだ。
「自然の美しさを堪能しながら、心身をリラックスできる環境」を謳うノースカロライナ州のポスターは、アメリカの代表的な観光ポスターである。
North Carolina Travel&Tourism“Zoo”/USA
クリエイティブディレクター:Jim Mountjoy
コピーライター:Ed Jones
フォトグラファー:Stebe Murray
エージェンシー:Loeffler Keichum Mountjoy/Charlotte.NC
(文=金子秀之/2004年5月8日)

金子 秀之
早稲田大学商学部卒業。資生堂のアートディレクターとして前田美波里のサマーキャンペーンを担当。1973年博報堂のクリエイティブ・ディレクターとして、サントリーの「ブランディ水で割ったらアメリカン」キャンペーンを手がける。1993年(有)クエスターを設立。広告製作及び海外広告の紹介をして現在にいたる。
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