F1ザウバーのニューマシン「C23」発表
2004.01.14 自動車ニュースF1ザウバーのニューマシン「C23」発表
スイスに本拠を置くF1チーム、ザウバーは、2004年シーズンを戦うニューマシン「C23」を2004年1月12日、オーストリアで発表した。
■フェラーリ色、いっそう濃くなる
昨2003年、ハインツ-ハラルド・フレンツェンとニック・ハイドフェルドのドライビングでコンストラクターズランキング6位となった中堅チームのザウバーは、2004年、ジャンカルロ・フィジケラ、フィリッペ・マッサが駆る「C23」で、“ビッグ4”(フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレン、ルノー)に次ぐポジションを狙いたい。
テクニカルディレクターのウィリー・ランプが手がけたニューマシンは、フロントノーズ、サイドポッド、リアの空力付加物など、昨年のチャンピオンマシンであるフェラーリ「F2003-GA」に似たフォルムで登場した。
フェラーリとの関連は外見だけではない。8年目を迎えるフェラーリエンジンは、従来までの1年型落ちではなく、本家スクーデリアと同じ最新型が与えられる。2004年からエンジンの長寿命化がレギュレーションで義務付けられるための“アップグレード”。いままで通り、マレーシアの国営石油会社ペトロナスのバッヂを付け、年間35基が用意される。
パワートレインのヘッドを務める元ホンダF1の後藤治は、「ルール変更によりエンジンの走行距離は増える一方で、軽量化にも成功している」とコメントを残す。
同チームが先駆をつけた「ツイン・キール」のフロントサスペンションは、コンベンショナルな「シングル・キール」に変更された。
さらにギアボックスもフェラーリ製7段を採用。ザウバーに出戻りするカタチのマッサは、2003年にフェラーリのテストドライバーを務めた……と、フェラーリとの関係がよりいっそう強まった。両者とも、今シーズンから4チームとなったブリヂストン陣営に入る。
(文=webCG 有吉/写真=SAUBER PETRONAS)
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