「いいバッテリーケーブルとは?」

2001.08.08 クルマ生活Q&A 松本 英雄 バッテリー
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「いいバッテリーケーブルとは?」

先日、知人が乗っているクルマのバッテリーがあがったので、私のクルマに積んでいた接続ケーブルを使ってエンジンをかけるべく試みました。ところがどういうわけか、エンジンはかかりませんでした。その後、業者を呼んだら、同じ方法でエンジンがかかったそうです。いい接続ケーブルを使ったのではないか、とその知人に言われました。そんなものがあるのでしょうか?(兵庫KNさん)

お答えします。たしかに、ケーブルによってエンジンのかかりが良かったり悪かったりすることはあります。一般的にいうと太い接続ケーブルを使ったほうが、エンジンのかかりはよくなります。

電気とは川の流れのようなものと考えられます。川幅が広ければ短時間にたくさんの水が流れるように、ケーブルが太ければ、たくさんの電気が流れます。しかも電気の場合はケーブルが細くて抵抗が大きければ、エネルギーはどんどん熱に変わってしまいます。すると、エンジンを回すのに必要な電流を供給できなくなります。

修理工場など専門業者が太い接続ケーブルを使う理由はそこにあります。今後、バッテリーの接続ケーブルを買う機会があれば、少々高くても太いものを買うことをおすすめします。それが「いいケーブル」というものです。

松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。