最高出力680PSの「Cクラス」! 「メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス」発売
2023.10.26 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2023年10月25日、「メルセデス・ベンツCクラス セダン」のモデルラインナップに「メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス」を追加設定し、販売を開始した。
メルセデスAMG C63 S EパフォーマンスはメルセデスAMGのF1マシン譲りの高度な駆動システムを搭載したCクラス セダンのトップパフォーマンスモデルである。現在開催中の「ジャパンモビリティショー2023」のメルセデスブースに展示中だ。
パワートレインは2リッター4気筒ターボエンジンとリアアクスルを直接駆動する電気モーター、さらに容量6.1kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド。システム全体で最高出力680PS、最大トルク1020N・mを発生し、0-100km/h加速のタイムは3.4秒と公表されている。
単体で最高出力476PS、最大トルク545N・mを発生する2リッターターボの「M139」ユニットは、「One man、One engine」の主義に従って熟練のマイスターが手作業で組み上げる。すでにメルセデスAMGのF1チームで実績を挙げている技術をベースとした電動ターボチャージャーを採用しており、排気流が高まるまでの区間をターボの軸と一体化したモーターで直接回転させることで、低回転域から豊かなトルクを供給する。
リアのモーターは定格出力109PS、ピーク出力204PS(最大10秒間)を発生。電動シフト式の2段変速機および電子制御式LSDとともにコンパクトなユニットにまとめられる。リアアクスルのスリップ量が増えた場合には、プロペラシャフトを介して駆動力をフロントアクスルにも伝達し、4輪のトラクションバランスをキープする。
駆動用リチウムイオンバッテリーにもハイブリッドF1マシンの過酷な条件下で実証済みのテクノロジーが用いられている。高出力を繰り返し発生できる能力と軽量構造を兼ね備えることで車両のトータルパフォーマンスを強化。充電速度の高さと出力密度の高さも特徴となっており、例えばアップダウンのあるワインディングロードを高速走行するようなシーンでは、上りで100%パワーを発生し、下りでは強力な回生ブレーキを利かせられる。これらの性能は非伝導性の液体をベースとした高度な冷却液の循環によって560個のセルをすべて個別に冷却する高度なクーラントシステムを採用することで実現している。また、あくまでパフォーマンス志向のバッテリーながら、EV走行換算距離も15kmと実用的なレベルを確保しているのも見逃せない。
フロント:4リンク、リア:マルチリンクの足まわりには連続可変式ダンパーの「AMGライドコントロールサスペンション」を搭載。後輪操舵の「リアアクスルステアリング」も装備する。
エクステリアはスタンダードなCクラスよりも80mmワイドなフロントフェンダーやエアアウトレット付きのボンネット、AMG専用フロントグリル、ジェットウイングデザインのAMGフロントエプロンなどによってメルセデスAMGのパフォーマンスモデルであることを主張。フロントフェンダーには「TURBO E PERFORMANCE」のバッジが貼られるほか、20インチのAMGアルミホイールも装備する。
インテリアにはドライブコントロールスイッチ付きのAMGパフォーマンスステアリングやAMG専用のナッパレザースポーツシートを標準装備。さらにホールド性を高めたAMGパフォーマンスシートもオプションで選べる。
価格は1660万円。右ハンドルと左ハンドルが選択できる。
(webCG)
関連キーワード:
Cクラス セダン,
メルセデス・ベンツ,
ジャパンモビリティショー2023,
モーターショー, 自動車ニュース