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現在、鋭意テスト中の次期型「Sクラス」。今回体験した最新の安全システムを搭載して2013年前半にもデビュー予定だ。もちろん、他にも先進のテクノロジーを満載して登場してくるのは間違いない。
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「アクティブレーンキープアシスト」は、対向車もしくは隣車線に車両がいる時に、自車が車線を逸脱しそうになると、車両を車線内に引き戻す。単に車線を逸脱しそうな時はステアリングを振動させて警告するにとどめる。
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これがシステムを実体験したシミュレーターの外観。車両が入ったカプセルは可動式の6本の脚で支えられ、しかもレール上を移動することで実際にGを発生させることも可能。このシミュレーターを主にシステムの検証に活用することで、作動の精度を高めているのだ。
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「クロストラフィックアシスト搭載ブレーキアシストプラス」は、交差点や道路沿いの敷地などから不意に車両が飛び出してきた際に、ブレーキ圧を最大限まで高める。72km/hまでの速度で衝突回避が可能になる。
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カプセルの中には実車が収められており(写真は「Cクラス」)、その運転席に座り、実際に運転するのと同じように操作する。すると映像と前後左右Gによって、まさに実車を運転しているのと同様の感覚が得られるのだ。
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運転席の眺めは実車と同じ。操作系の重さなども、やはり実車同様に味付けされている。バックミラーには鏡の代わりにTFTモニターが組み込まれており、やはり実際に後方の景色が映っているかのような画を映し出す。
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「PRE-SAFEプラス」は、追突の危険を感知するとハザードを点滅させて後方車両にアピールすると同時にシート位置を調整し、シートベルトプリテンショナーを作動。さらにブレーキをかけて車両が前方に飛び出すのを防ぐ。
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「ナイトビューアシストプラス」は、夜間などに前方の歩行者や動物の存在を確認すると、TFTを使ったメーター画面をナイトビューに切り替え、対象物を強調表示。人間の場合のみさらにスポットライトを照射する。
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エアバッグが作動するのと同じタイミングで作動するベルトバッグ。ここで衝撃を吸収するのではなく、体に当たる面積を広げるのがポイント。食い込みなどによるケガを防ぐのである。
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360度全方位スキャンと豪語するセンサーシステムのイメージ図。レーダー(ショートレンジ×4、ロング/ミッドレンジ×1、マルチモード×1)、ステレオカメラ×1、モノカメラ×4、超音波センサー×12を搭載する。
『第168回:次期「Sクラス」に搭載される最先端の安全システムを体験』の記事ページへ戻る