写真で体感「ルビコン トレイル」 ~ジープのアメリカ試乗会から(前編)
2013.07.22 画像・写真2013年7月中旬、アメリカ・カリフォルニア州を舞台としたジープの試乗会「Jeep Experience ルビコン2013」が開催された。ただしこれは、ごく一般的な試乗会にあらず。「ルビコン トレイル」と呼ばれる最も過酷なオフロードを、ジープの量産型モデルで走破しようというスペシャルイベントなのだった。日本からも、webCGスタッフを含む3名が参加(→動画も見られるイベントリポートはこちら)。実際、どんな内容だったのか? トレイルの模様を写真で紹介する。
(文=webCG 関 顕也/写真=webCG、クライスラーグループ)
→写真で体感「ルビコン トレイル」 ~ジープのアメリカ試乗会から(後編)

「ルビコン トレイル」入り口の駐車場から、走行前のワンシーン。写真左は、今回ドライブした「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン 10thアニバーサリーエディション」。2003年にデビューした「ジープ・ラングラー ルビコン」の10周年を祝う特別仕様車である。走行前は、ご覧の通り“おろしたてのピカピカ”だが……。
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「ルビコン トレイル」入り口の駐車場から、走行前のワンシーン。写真左は、今回ドライブした「ジープ・ラングラー アンリミテッド ルビコン 10thアニバーサリーエディション」。2003年にデビューした「ジープ・ラングラー ルビコン」の10周年を祝う特別仕様車である。走行前は、ご覧の通り“おろしたてのピカピカ”だが……。
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同じ駐車場で、旧型の「トヨタ・ランドクルーザー」を発見。「トヨタFJクルーザー」や「スズキ・ジムニー」といった、その他日本車の姿も見られた。「ジープ・ラングラー」がメジャーではあるものの、ルビコン トレイルには、オフロード走行に特化した2座タイプのバギーや、オフロードバイクも乗り入れる。
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準備を整えて、いざ出発。写真に見られるパワードーム付きのボンネットやブラックのアルミホイールは、「10thアニバーサリーエディション」の専用装備。
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車内の様子。車体の揺れは相当なものだから、ステアリングホイールを握らない助手席や後席の乗員も、走行中は何かにつかまっていたほうが楽だ。11時のスタートから間もないこの時の外気温は18度ほどで、とてもさわやか。それでも、昼を過ぎるとクーラーを使う場面は多くなる。
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対向車とすれ違う。しかし、ルビコン トレイル内はおおむね道幅が狭い。限られた空きスペースを有効に使って、じっと対向車をやり過ごす。
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道中で出会った“ルビコン仲間”。ボディーパネルのコンディションが、これまでの経験値を物語る。
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これは、道中の栄養補給にいただいたお菓子。その名も「トレイル ミックス」。マーブルチョコのm&mとナッツ類をブレンドした、日本では珍しい(?)商品だ。一粒ずつ食べるもよし、まとめて口に入れるもよし。これが、意外にウマい組み合わせ。ちょっとカロリーが心配だけれど……ここは体力を使うルビコン トレイル、一気に「ごちそうさま」。
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ジープ隊が、ゆっくりと林間を行く。この北米仕様車は、バンパーの幅が車体前面と同寸にまで詰められている。フロントタイヤの前方をクリアにすることで、岩などへのアプローチを容易にしているのだ。
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黄色いTシャツ姿の「トレイルガイド」が現れたら、そこは難所である。彼らは前もって、身ぶり手ぶりでドライバーに失敗しないルートを教えてくれる。写真のジェスチャーが示すところは、「ステアリングを右に切って、ゆっくり前進してください」。
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突如、広いスペースに出る。涼やかなカリフォルニアの青い空を見上げながら、しばし休憩。
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このとき、スタートから3時間。アクセルワークとハンドルさばきに集中していると、時はあっという間にたってしまう。これもまた、モータースポーツ。
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路肩で休憩中の人たちは皆、陽気な笑顔で気軽に声をかけてくれる。「調子はどう?」「いいクルマだね」
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片側のタイヤを岩に載せたところ。まるで四股でも踏んでいるかのよう!?
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フロントの下まわり。今回の相棒である「ルビコン」モデルは、必要に応じてフロントスタビライザーをフリーにし、より多くのサスペンショントラベルを得ることができる。
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写真手前は、トレイル当日に開発陣の足を務めたワンオフモデル。なんと、6リッターオーバーのHEMIユニットを積んでいる。パワーがあって乗りやすいとのことだが、やはり燃費が“アキレスけん”か、隊列が渋滞するとこまめにエンジンを切っていた。
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こちらは、ノーマルな「ジープ・ラングラー」シリーズのエンジンルーム。3.6リッターV6は、北米仕様車で285hpと36.0kgmを発生する。整備の際は、ご覧のようにエンジンフードを全開にすることも可能。
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スペシャルエディションであることを示すエンブレム。こうしたドレスアップアイテムだけでなく、シートヒーターなども特別に装備する。
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こちらは、ジープ・マニア垂涎(すいぜん)の「TRAIL RATED」エンブレム。ルビコン トレイル走破可能モデルであることを示す。北米仕様車では左フロントフェンダーの脇に添えられており、日本でも後付けするユーザーが多いという。
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「10thアニバーサリーエディション」自慢のツートンカラーのホイールが……すっかり、泥のモノトーンに。センター付近には、生傷もちらほら。
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さらに大きく開けたポイントで休憩。シエラネバダの山々とたくさんのジープ。いずれも壮観。
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写真左の真っ赤なヘリコプターは? なんと、この場にランチを届けるために飛んできたのだった。やることがダイナミックだなぁ……と驚く反面、道中の揺れの激しさや気温の高さを考えると、クルマより合理的な食糧運搬手段とも思える。
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ランチのビーフ・サンドイッチ。どうですか、このサイズは! 大きいだけじゃなく、手にずっしりと重い。パンなのに。絶景を前に、豊かな食事。粋な計らいに感謝。(いただいたランチバッグの内容は、これに加えて特大チキンクリスピー×4本、リンゴ丸ごと1個、チョコレートケーキ、スナック。……超ボリューミー。)
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昼食を終え、後半戦スタート。ルビコン トレイルの路面はほとんどが岩場だが、写真のようなダートセクションもいくらか含まれる。
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トレイルガイドに見守られつつ、慎重に岩の坂道を下る。フロントの沈み込みとリアの浮き上がりにご注目。実際の傾斜は、写真で見るよりも大きい。
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前写真と同じ坂道でのひとこま。トレイルガイドには、女性メンバーも含まれる。多くの初心者ドライバーを冷静かつ的確に誘導するさまは、カッコいい。(後編につづく)