ザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリング2013
2013.09.09 画像・写真2013年8月16日、米国カリフォルニア州カーメルバレーのクエイルロッジで開催されたクラシックカーイベント「ザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリング2013」の会場の様子を紹介する。(文と写真=島下泰久)

「シボレー・コルベット」の隣に「356スピードスター」。どちらも魅力的だ。配置に細かなルールはないようで、仲間が集まったりしている。この辺の悠然とした感じも、クエイルの魅力かもしれない。
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「シボレー・コルベット」の隣に「356スピードスター」。どちらも魅力的だ。配置に細かなルールはないようで、仲間が集まったりしている。この辺の悠然とした感じも、クエイルの魅力かもしれない。
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珍しい「ポルシェ356アメリカロードスター」。フロントガラスは取り外しが可能で、トップも簡素な競技用車両である。生産台数はわずか16台。その奥にあるのは、言わずと知れた「550スパイダー」だ。
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変わり種の一台、「LA BESTIONI BEAST」。全長6m強の巨大なボディーは、特徴的なノーズカバーなどとともに現オーナーの手で仕立てられたもの。エンジンはこれまた巨大な排気量14リッターで、何と後輪をチェーン駆動する。
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BMWはここで「M4コンセプト」を初公開。こんな風にペブルビーチの週末にニューモデルの発表を行うブランドがとても多くなってきているのだ。専用色のフェニックスイエローをさらにフレーキーにしたようなボディーカラー“オーラムダスト”が美しい。
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なんともレアな「トライアンフTR8」のレーシングカー。おそらくはアメリカのIMSA GTで活躍した車両だろう。昔はいびつなデザインだと思っていたが、今見ると……やっぱりいびつ。でも何だかいとおしい。
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向こうには「ポルシェ356」をはじめとするクラシックスポーツカー。そして実は手前には、IMSAなどで活躍した「イーグルトヨタ」など、当然アメリカでしか見ることのできない貴重なレーシングマシンが並んでいたのだ。
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繰り返しになるが、並んでいる順番に特に意味がないのが面白い。著名なモデルもそうでもないのもいっしょくたなのだ。奥に見えるのがステージ。その左の方に展開されているテントでは、フードやドリンクなどがサーブされる。
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タルボやブガッティなど、垂涎(すいぜん)のモデルが並ぶ一角。けれど、もちろん無粋な柵などはなく、誰もが自由に見ることができる。入場人数を絞るなど、半ばクローズドなイベントにしているのは、意味があることなのだ。
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ある時間になると、先ほどまで人が歩けたところに会場の外から大挙、車両が流れ込んでくる。実際にエンジン音や排気の匂いなどを生で感じることができるのは、ファンならば堪(たま)らないはず。
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われらが日本のダットサンの姿も。手前は510型「ブルーバード」。左奥にはSR311型「フェアレディ」も見える。この辺りのモデルはピート・ブロック率いるBREの手により、アメリカのモータースポーツシーンで大活躍を演じたのだ。われらが日本のダットサンの姿も。手前は510型「ブルーバード」。左奥にはSR311型「フェアレディ」も見える。この辺りのモデルはピート・ブロック率いるBREの手により、アメリカのモータースポーツシーンで大活躍を演じたのだ。われらが日本のダットサンの姿も。手前は510型「ブルーバード」。左奥にはSR311型「フェアレディ」も見える。この辺りのモデルはピート・ブロック率いるBREの手により、アメリカのモータースポーツシーンで大活躍を演じたのだ。
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素晴らしいコンディションが維持されていた「フォード・マスタングGT350」。鉄ホイールも、これまた“気分”だ。その隣は「ダットサン240Z」。要するに初代「フェアレディZ」のレーシングカーである。
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ステージ前に並んでいたクルマたちは、こうして表彰を受けに来ていたのだ。うっとりするようなボディーの色艶が印象的な「ランボルギーニ・ミウラ」のオーナーにプライズが手渡されている。
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こちらはアストン・マーティンの一角。これだけ普通に、たくさん置いてあると何だかマヒしてきてしまうが、いずれも今や相当に高価なモデルたちである。こちらとしては、とにかく眼福といったところ。
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ラグナセカのパドックには、マツダの歴代グループCレーシングカーが! チャージカラーには無条件で萌えるという人、多いのでは? 近くにはデモンストレーション走行のドライバーを務める、寺田陽次郎選手の姿も。
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こちらは打って変わって宿泊していたホテルで開催されていたオークションより。RMやGooding(グディング)などが有名だが、他にも近隣の至るところで、こうしたオークションや展示が行われ、まさにこの週末は地域全体がクラシックカーで染まるのである。
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オークション会場で遭遇した赤いトラクター、どのメーカーのものか分かるだろうか。実はポルシェ製なのだ。ちなみに別のオークションではこのポルシェトラクター、価格は2万ドル未満だった。今や数少ない現実的なクラシックポルシェなのかも?
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これらは皆、オークション出品車。すでに売約済みのものも、流れてしまったものもある。大手オークションに比べれば、価格はどれもリアリティーあり。とはいえ、今や「ポルシェ356」も1000万円超なんて珍しくはないわけで。
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同じオークションの、アメリカ車に占拠されていた一角。最近では新車以上にピカピカのいかにもアメリカンなレストアではなく、適度にヤレた感じに仕上げられたものも少なくない。
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青空の下、芝生の上を、クラシックカーを物色しながら歩き回るのは、それだけでも楽しい。高価なスポーツモデルを見た後に手頃な価格のトラックなどを見ると、一瞬思わず買ってしまおうかという気になってしまったり……。
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手前のフォード、一体どれぐらいで売れたのだろう? アメリカには、こういうクルマを走らせられる環境があるのがすごい。その後ろの商用車は、何と荷室にちゃんと野菜を積んでいた。今もこれで商売をしているとか?