
往年のBREのマシン風のカラーリングが施された「アイディーエックス ニスモ」。ビス留めのオーバーフェンダー風に拡幅された前後フェンダー、カーボン製のボンネットやエアロパーツ、サイド出しマフラーなどでレーシングライクに装っている。
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往年のBREのマシン風のカラーリングが施された「アイディーエックス ニスモ」。ビス留めのオーバーフェンダー風に拡幅された前後フェンダー、カーボン製のボンネットやエアロパーツ、サイド出しマフラーなどでレーシングライクに装っている。
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日本のクラシックカーレースに参戦している、BREのカラーリングに倣った「510ブルーバード」。これは4ドアの「SSS」がベースだが、SCCA(スポーツカー・クラブ・オブ・アメリカ)のトランザム2.5シリーズで、1971年、72年と2年連続で王座に輝いた本家BREのマシンは、北米では人気があったが、日本では廉価グレードのみだった2ドアセダンがベースだった。
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「アイディーエックス フリーフロー」のサイドビュー。こうして見ると、やはり現代のクルマだけにウエストラインが高い。
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1965年にデビューした初代「シルビア」。「BMW507」などを手がけたドイツ系アメリカ人デザイナー、アルブレヒト・ゲルツをアドバイザーに迎え、日産社内でデザインされたボディーは、宝石をイメージした「クリスプ・カット」と呼ばれるシャープかつ繊細な面構成を持つ。
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通称ハコスカこと3代目「スカイライン」に、1970年に加えられた「ハードトップ2000GT-R(KPGC10)」。つり上がったマスク、肩をそびやかしたようなショルダーライン、リアフェンダーのサーフィンラインなど、彫刻的で筋肉質なスタイリングだ。
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1964年の第2回日本グランプリで鮮烈なデビューを飾った元祖「スカG」。これは66年にマイナーチェンジした「スカイライン2000GT-A(S54A)」。フロントフェンダー先端の形状と逆スラントしたマスクが、「アイディーエックス」に通じるものがある。
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「アイディーエックス フリーフロー」のクオーターウィンドウとCピラーの処理を見て、思い出したのがこれ。日産初のFF車だった「チェリー」の流れを継いで、1978年に登場した初代「パルサー」のクーペである。
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オーバーフェンダー風のデザインのため、「アイディーエックス ニスモ」の車幅は1.8mあるということだが、この角度からはナローに見える。トランクリッドからディフューザーにかけてはカーボン製である。
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刺さりそうなほど尖(とが)った形状のフロントフェンダー前端。ショーカーならではの処理だろう。
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ルーフ後端にはカーボン製のスポイラー、サイドにはバイザー風のパーツが付く。
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赤と黒、シルバーの3色で仕上げられた「アイディーエックス ニスモ」のスポーティーなインテリア。カーボンを多用している。
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真っ赤なスポーツシート。リアシートは省かれ荷物スペースになっている。
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日産いわく、白いTシャツと亜麻色のチノパンに、アクセントとなるシルバーアクセサリーやベルトを組み合わせたような、というカラーリングでまとめられた「アイディーエックス フリーフロー」。
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5ナンバーサイズにおさまる、黄金比率のプロポーション。「大柄なアメリカ人が楽に座れるよう、などと考えると車高が10cmくらい高くなり、プロポーションが崩れてしまう」とデザイナー氏は語っていた。
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シンプル&クリーンな箱形のスタイリングにアクセントを与えているという、丸みを帯びたフローティングルーフ。
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3スポークのステアリング、円形メーターなどクラシックな意匠を持つ、カジュアルで明るい雰囲気のインテリア。シートの表面はデニム地。
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あえてフェンダーに取り付けたアウトサイドミラー。「アイディーエックス フリーフロー」はシルバー仕上げのエレガントな角形、「ニスモ」はブラック仕上げのスポーティーな砲弾型と使い分けている。
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覚えておいでだろうか? 5ナンバー枠におさまるFRのスポーツクーペのコンセプトカーとして2005年の東京モーターショーに出展された「日産フォーリア」。2002年の夏に生産終了となったS15「シルビア」の後継? という声もあったが、一度きりのショーカーで終わった。今見るとボディーはボッテリとした印象を受ける。
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ランチアが2003年のトリノショーに出展した「フルビア クーペ」。往年のフルビア クーペの復刻版で、市販化が期待されたが、コンセプトカーで終わった。
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先代「フォード・マスタング」。1965年に登場した初代のファストバックをモチーフとするボディーをまとい、2005年に登場した。自社のヘリテージを生かした、レトロ調のスポーツクーペの成功例である
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これも成功例であろう「ダッジ・チャレンジャー」。1970年にデビューした初代の復刻版で、2008年に市販化された。
『第217回:“2.5次元”から飛び出したクルマ、「日産アイディーエックス」を解く』の記事ページへ戻る