ルマンの歴代マシンがジュネーブに集結!
2014.03.13 画像・写真ジュネーブショー2014では、昨2013年に90周年を迎えたルマン24時間レースをテーマにした特別展が企画された。提供は2001年からルマンの公式タイムキーパーを務めているロレックスである。各地の博物館や個人所蔵の歴代マシン21台が展示された会場には、プレスデイも、新車取材の合間に訪れるジャーナリストが絶えなかった。
ちなみに仮設レストランは展示場の会議室を改装しただけにすぎないが、「ユノディエール」「アルナージュ村」といった、ルマンゆかりの地名が付けられ、ささやかながらムード盛り上げに貢献していた。
(文=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/写真=Akio Lorenzo OYA/Mari OYA)

記念すべき1923年の第1回ルマンで総合優勝を果たしたフランス車「シュナール・ワルカー スポール」。普段はルマンの24時間レースミュージアム蔵。
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記念すべき1923年の第1回ルマンで総合優勝を果たしたフランス車「シュナール・ワルカー スポール」。普段はルマンの24時間レースミュージアム蔵。
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1929年にクライスラーなどと戦いながら、平均速度118.492km/hで走り続けて優勝した「ベントレー・スピードシックス」。
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”タンク”といえばブガッティが有名だが、前述の「シュナール・ワルカー スポール」にも「タンク」と呼ばれるマシーンが存在した(写真手前)。展示車は1937年のもの。写真奥は「アルファ・ロメオ8C 2300」。1933年にレイモン・ソマーとタツィオ・ヌヴォラーリが駆って優勝した。アルファ・ロメオ博物館蔵。
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第2次世界大戦による9年間の中断の後、1949年に復活したルマンで優勝した「フェラーリ166MM」。ドライバーはルイジ・キネッティとセルスドン伯。フェラーリにとっては初の本格的耐久レース出場だった。
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1953年の「Cタイプ」(ジャガーXK120C)による優勝で勢いづいたジャガーが、空力性能を洗練させて新たに製作したのが「Dタイプ」。1955年から3連勝を遂げた。その後ジャガーは1988年にふたたび優勝するまで長年の空白時代に入る。
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1957年ルマンに出場した「フェラーリ250TR」。個人蔵。同型車が翌1958年に優勝している。
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「フォードGT40」。フェラーリ買収に失敗したフォードが自社で製作、1966年から69年のルマンで4連勝の快挙を果たした。
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1970年、ポルシェに史上初の優勝をもたらした「917K」。英国の自動車誌『モータースポーツ』は、世紀のコンペティションカーと讃えた。
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1974年に総合優勝した「マトラ・シムカMS670B」。エンジンはマトラ・シムカ製3リッターV12(450ps)。最高速は330km/h。
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1978年にピローニ/ジョソー組が駆って優勝した「ルノー・アルピーヌA442B」。背後からルノーの新車展示ブースにアクセスできる、絶妙な位置に置かれていた。
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製作者ジャン・ロンドーの操縦で、1980年に1回限りの優勝を果たした「ロンドーM379B」。
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1982年のウィナーは「ポルシェ956」。展示車は2位に入賞したJ.マスとV.シュパン組のもの。
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1989年、シルクカット・ジャガーと壮絶な戦いを繰り広げたのち優勝した「ザウバー・メルセデスC9」。
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1991年、「マツダ787B」に次いで2位に滑り込んだ「ジャガーXJR12」。
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1991年に日本メーカーとして初の総合優勝を果たした「マツダ787B」。
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1992年、ルマン史上初めてプジョーに栄冠をもたらした「プジョー905 Evo 1B」。
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1998年のウィナー「ポルシェ911GT1」。
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近年のアウディによるヒットパレードの先駆けとなった2000年ウィナー「R8」。
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2004年から続いていたアウディ連勝を食い止めた2009年「プジョー908」。
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2013年に優勝した「アウディR18 e-tronクワトロ」。