ホンダの株主優待「モビリティリゾートもてぎ体験会」(その1) ―子供も大人も楽しめる! 里山散策とサーキットクルーズ―
2025.12.10 画像・写真本田技研工業は2025年12月7日、「2026年3月期株主優待 モビリティリゾートもてぎ体験会」を開催した。
これは読んで字のごとく、ホンダの株主を対象とした体験型のイベントで、サーキットだけにとどまらないモビリティリゾートもてぎの魅力を満喫してもらおうというものだ。今回が初開催となる新しい優待であり、3年以上ホンダの株を保有する人を対象に募集をかけたところ、実に3116件もの応募が殺到。当日は78倍(!)もの倍率をくぐり抜けた豪運の持ち主が、「ハローウッズ」の散策やマイカーでのサーキットクルーズ、「ホンダコレクションホール」のガイドツアー、モビリティリゾートもてぎの“隠れスポット”の解説などを楽しんだ。
ホンダでは、1984年からこうした体験型の株主優待を実施してきたが、「内容がぬるい!」ということで、2023年に大幅刷新。既存の工場見学やレース観戦、「エンジョイホンダ」等のイベント招待に加え、ホンダジェットの体験会(2023年~)や、マリン製品の試乗会(2025年~)、セーフティースクールの体験会(2025年~)などを新たにスタートさせた。
特に人気が高いのがホンダジェットの体験会で、その倍率は聞いて驚け400倍! もちろん、ほかの体験型株主優待もどれも大いに好評で、ホンダの財務部長を務める伊藤功志氏は「今後もホンダらしい優待を充実させていく」と抱負を述べていた。
本稿執筆時点でのホンダの株価は、およそ1500円。体験型株主優待の対象となるのは100株以上の保有者で、保有期間が1年未満、1~3年、3年以上で、応募できる優待の内容が変わるという。アナタもぜひ、資産運用やホンダへの応援も兼ねて、同社の株を買ってみてはいかがだろう? 高すぎる当選倍率については……日々の行いを悔い改めたり、お百度参りしたりして運気を上げて備えよう。
(webCG堀田剛資<webCG”Happy”Hotta>)
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◆【フォトリポート】ホンダの株主優待「モビリティリゾートもてぎ体験会」(その2) ―聖地「ホンダコレクションホール」探訪記―
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1/41今回は「2026年3月期株主優待 モビリティリゾートもてぎ体験会」を取材。これまでに何度も訪れている施設にもかかわらず、記者も新たな魅力を知ることになった。
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2/41さっそく余談だが、今回、サーキットクルーズ&会場往復用にとお借りした「ホンダ・シビックRS」だが、むちゃくちゃいいクルマでした。「シビック タイプR」や「プレリュード」の陰に隠れがちだけど、これはひそかな名車だと思う。
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3/41イベントはコントロールタワーでのオリエンテーションよりスタート。今回の体験優待は子供も大人も楽しめる内容だけに、家族連れの参加者が多くみられた。
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4/41参加者にあいさつする、本田技研工業 コーポレート管理本部 経理財務統括部 財務部の伊藤功志部長。最近話題の、ホンダのユニークな体験型株式優待の仕掛け人だ。
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5/41参加者は2組に分かれ、さっそくイベントがスタート。メインコンテンツは「ハローウッズ」の散策、レーシングコースのサーキットクルーズ、「ホンダコレクションホール」のツアーで、記者は午前中にハローウッズをまわる組に帯同した。
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6/41「ハローウッズ」とは「モビリティリゾートもてぎ」内の自然体験施設……というか里山だ。キャンプにファミリーウオーク、森づくりのワークショップなど、さまざまなイベントが催されている。
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7/41里山を案内してくれた、「ハローウッズ」の“だーさん”ことキャストリーダーの和田 誠さん。植物や虫の知識により、たちまち子供たちのヒーローに。
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8/41和田さんとどんぐりを拾う子供たち。地面にはシラカシやコナラ、クヌギのどんぐりがそこら中にちらばっている。
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9/41これはシラカシのどんぐりか。家に持って帰っていった子供もいたようだけど、どんぐりのなかには虫が食っているものもあるので気をつけよう。勉強机に隠しておいて、後日、掃除していたお母さんが絶叫……なんてことになりかねないので。
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10/41こちらの岩場はトライアル競技のコースにも使われているとか。開催日には「ハローウッズ」の広場が観客でいっぱいになるそうだ。それにしても、この斜面をバイクでよじ登るとか、世の中にはスゴい人がいるもんである。
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11/41和田さんが発見したカマキリに、恐る恐る触れる子供。
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12/41「冒険の塔」(写真左端)のつり橋を渡り、いよいよ本格的に里山散策へ。
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13/41つり橋から見るクラブハウスと「どんぐり広場」の図。この日は、森林の間伐を行う「森づくりワークショップ」のメンバーが、テントを張っていた。
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14/41遊歩道のわきにはイノシシが鼻で掘り返した跡が。広大な敷地を有する「モビリティリゾートもてぎ」だが、実はその7割は、こうした里山なのだとか。
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15/41こちらのスペースは、2024年度の間伐エリア。「ツインリンクもてぎ」がオープンする前の歴史もあり、長らくもてぎの森は、主に薪になる樹木が植えられていた。最近はこうしてひらけた空間を確保し、これまでとは異なる植物を招き入れようとしているのだとか。
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16/41木々のなかには根元がコブのようになったものも。間伐した切り株から芽が吹いて、新しい木が育つと、このようになるという。
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17/41もちろん、間伐した木は捨てたりせず、キャンプのたき火や各種ワークショップの燃料として活用される。
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18/41木を切って、森を育てるチェーンソー。芝刈り機や耕うん機なども手がけるホンダのことだから、そのうちチェーンソーも発売するかもしれない。
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19/41こちらは枯れ葉を集めて腐葉土をつくっているところ。こうしていると、勝手にカブトムシやクワガタが卵を産みに来るという。
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20/41カブトムシの幼虫に興味津々の子供たち。
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21/41ムササビなどの小動物のために設置された巣箱。レースなどが開催されると、エキゾーストサウンドが気になって顔を出すこともあるのだとか。また、木の幹をさすると「ヘビか!?」と驚いて姿を見せることもあるというが……。残念ながら、この日は留守だった。
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22/41「もぐらトンネル」の看板。かじられているミミズの表情が、哀愁を誘う。
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23/41ハローウッズのマスコット(?)である木人(こびと)。
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24/41「やまなみデッキ」に到着し、ひと休憩。パノラマが本当に素晴らしい。
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25/41……素晴らしいのだが、編集部のカメラではこれが限界。あとは読者諸氏の想像力で補完していただきたい。
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26/41デッキのわきのブランコで遊ぶ子供の図。
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27/41「ハローウッズ」の森には、「やまなみデッキ」のような展望スポットが点在している。こちらは「モビリティリゾートもてぎ」の施設を一望できる「森のポーディアム」。……だが、例によって編集部のカメラではこれが限界である。素晴らしいパノラマは、ぜひ自身の目で確かめていただきたい。
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28/41クラブハウスに戻り、里山散策はこれにて終了。かれこれ1時間ほどの山歩きだったが、実は訪れた箇所は「ハローウッズ」の3分の1にも満たないのだとか。敷地内には沢も棚田もあり、季節によっていろいろな体験ができるという。興味を持った方は、ぜひ公式ウェブサイトのチェックを。
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29/41「ハローウッズ」からバスでコントロールタワーへ戻る。次なるコンテンツはレーシングコースでのサーキットクルーズだ。まずは走行前に、もてぎのレーシングコースについてお勉強。
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30/41ブリーフィングではレーシングコースにまつわるさまざまなウンチクも。こちらのV字コーナーだが、かのアイルトン・セナのアドバイスでこのような形になったのだとか。皆さん、知ってました?
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31/412組に分かれ、いよいよレーシングコースへ。
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32/41第2コーナーから第3コーナーまでのストレートを駆ける車列。こうして見ると、ホンダ車以外の車種での参加も、けっこう多い。
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33/41もてぎのレーシングコースの名物といえば、2つのアンダーブリッジ。上を通っているのは、かつて「インディ ジャパン」が開催されていた1.5マイルのオーバルコースだ。
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34/41S字カーブを抜ける車列。写真の感じで伝わればありがたいが、山を切り開いてつくられたもてぎのレーシングコースは、かなり高低差がある。130Rからヘアピンまではずっと上り坂で、そこから先は30m超の高さを一気に下るダウンヒルストレート! MotoGPでは車速が300km/hを超えるという。
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35/41メインストレートに到着すると、クルマを止めて休憩タイム。普段はまず立ち入ることのないサーキットという非日常で、マイカーやオフィシャルカーを記念撮影する。
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36/41笑顔で4本の旗を振る、剛腕なオフィシャルスタッフ。笑顔で「旗振りならだれにも負けません!」と宣言していた。
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37/41もてぎのレーシングコースのゴールライン。MotoGPやSUPER GTで、あの選手が、あのマシンで、このラインを一番早く越えんがために競ったんだなぁと思うと、感慨深い。
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38/41チェッカードフラッグを受け、パドックへと戻るサーキットクルーズの車列。参加者の声を聞くと、なんだかんだいって「今日のイベントで、これが一番楽しかった!」という人が多かった(子供は除く)。
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39/41午前中のコンテンツを終え、“砂かぶり席”ことグランドスタンドのVIPスイートでお食事タイム。
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40/41お味は言わずもがな、非常に美味でした。ごちそうさまです。
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41/41移動中のバスでは、「モビリティリゾートもてぎ」の隠れた名所も紹介。レースファンの間ではコースの下を通る狭いトンネルが有名で(レースカーを積んだトレーラーが、匠(たくみ)の技でくぐり抜けるのを見られるのだ)、構内路では際も標高の高いヘアピンの奥が最高のビュースポット。写真はオーバルコース コースサイドキャンプステイのフォトスポットだ。ご覧のとおり「夕日が素晴らしい!」とのことで新設された新名所で、「モビリティリゾートもてぎ」を訪れた折には、ぜひチェックしてみよう。































