「スプレンドーレ河口湖 清水国明チャリティーラリー」参加車両
2014.07.28 画像・写真2014年7月26日、山梨県富士河口湖町にある「清水国明の森と湖の楽園」をスタート/ゴール地点として、クラシックカーのタイムラリー「スプレンドーレ河口湖 清水国明チャリティーラリー」が開かれた。スプレンドーレは「伊香保おもちゃと人形自動車博物館」が主催しているクラシックカーラリーのシリーズだが、このイベントは今回が初開催となる。タレントとして知られる清水国明氏が運営する自然体験施設「森と湖の楽園」は、東日本大震災の発生以来、延べ6000人に及ぶ被災者を受け入れて支援している。その活動に賛同した伊香保おもちゃと人形自動車博物館・館長の横田正弘氏が、収益金を支援活動に寄付するチャリティーラリーを企画したのだという。チャリティー企画であることを除けば、イベントの内容は既存のスプレンドーレ・シリーズに準じている。原則として1975年までに生産された国内外の車両という参加規定に沿って集まったエントリー車両は、およそ50台。最高気温30度超という車両と乗り手の双方にとって厳しいコンディションのもと、富士五湖周辺に設定された約85kmのコースで走りの正確さを競ったエンスージアストたちを、写真で紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)

午前9時30分、スタート/ゴール地点である清水国明の森と湖の楽園から、原則としてカーナンバー順に1分間隔でスタート。写真は、スターター役の女性が降り降ろすフラッグを合図に発進する「MGA」。
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午前9時30分、スタート/ゴール地点である清水国明の森と湖の楽園から、原則としてカーナンバー順に1分間隔でスタート。写真は、スターター役の女性が降り降ろすフラッグを合図に発進する「MGA」。
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1957年「フィアット500」。“ヌオーバ500(新500)”と呼ばれた2代目フィアット500の最初期型。479cc直2 OHVエンジンの発するパワーはわずか13psだった。
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1959年「オースチン・ヒーレー・スプライトMk1」。通称“カニ目”と呼ばれる、愛嬌(あいきょう)ある姿のライトウェイトスポーツ。
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1960年「トライアンフTR3A」。ライバルの「MGA」より大きい2リッター直4 OHVエンジンを積んだロードスター。
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1965年「モーリス・マイナー・ピックアップ」。マイナーは戦後間もない48年から71年まで作られたアレック・イシゴニス設計の小型車だが、ピックアップは珍しい。
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左右セパレート式のレーシングスクリーンにフェアリングなど、コンペティション風のモディファイがキマっている1958年「アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー」。
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1964年「ロータス・エランSr1」。オリジナルのリトラクタブルヘッドライトを「レーシング・エラン(26R)」風の固定式に替えている。
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キャップ付きスチールホイールにホワイトリボンタイヤと、オリジナルの姿に忠実かつ美しく仕上げられた1965年「ホンダS600」。
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1960年「アルファ・ロメオ・ジュリエッタSS」。「ジュリエッタ・スパイダー」(写真6枚目)のシャシーにフランコ・スカリオーネによる空力的なボディーを載せたモデル。
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1960年「ポルシェ356Bロードスター」。初期の「356」や「356A」よりフロントバンパー、ヘッドライトの位置が高くなるなどの変更を受けている。
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1967年「メルセデス・ベンツ230SL」。新車のような輝きを放つタイプナンバーW113こと2世代目のSL。エンジンは、2.3リッター直6 SOHC。
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本栖湖を見下ろしながら快走する1963年「アルファ・ロメオ・ジュリアスーパー」。ドライバーは車イスのレーシングドライバーである勅使河原隆弘氏。
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1967年「ホンダS800」。地元からのエントラントで、ボンネットには富士山が描かれていた。
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1973年「トヨタ・スプリンター・トレノ」。双子車の「カローラ・レビン」とともに、旧車好きの間ではTE27の型式名で呼ばれる初代トレノ。
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1969年「マツダ・コスモスポーツ」。オリジナルのスチールホイールを履き、ルーフは新車当時流行(はや)っていた、レザートップと呼ばれるビニールレザー張りである。
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エントリー車中唯一の戦前型だった1936年「MG TA」。戦後ヒットしたTシリーズ(「TC」「TD」「TF」)の最初のモデルである。
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レーシング風にモディファイされた1970年「MGB GT」。オープン2シーターの「MGB」をテールゲート付きのファストバック・クーペにアレンジしたモデルだ。
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1974年「フォルクスワーゲン1303S」。ストラット式フロントサスペンションに曲面ガラスのウインドシールドを備えたビートルの最終発展型。
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1965年「ポルシェ356Cクーペ」。「911」の発表後に生産された356の最終モデル。OHV 1.6リッターの空冷フラット4を積む。
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1965年「シボレー・コルベット・スティングレイ・クーペ」。C2と呼ばれる2代目から登場したクーペで、純正ホイールにホワイトリボンタイヤを履いている。
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1953年「ポルシェ356クーペ」。通称“プリA”(「356A」以前)と呼ばれる初期のモデル。ヘッドライトの位置が低く、ウインドシールドの中央には折り目がある。
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1961年「メルセデス・ベンツ190SL」。54年に「300SL」と同時にデビューした、当時の「190セダン」をベースとするツーリングスポーツ。いわば今日の「SLK」のルーツ。
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1953年「MG TF」。前出の「TA」(写真16枚目)に始まるTシリーズの最終型。55年には後継モデルとして純戦後型の「MGA」(写真1枚目)が登場する。
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1955年「オースチン・ヒーレー100/4」。車名からハンドレッド、あるいは通称ビッグ・ヒーレーとも呼ばれる豪快なオープンスポーツ。
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1963年「トライアンフTR4」。「TR3A」(写真4枚目)の後継モデルで、TR3Aからほぼ受け継いだシャシーにミケロッティの手になるボディーを着せている。
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1969年「モーガン4/4」。36年の誕生から今日に至るまで、基本的に同じ構造および姿のまま作り続けられている奇跡のようなスポーツカー。
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1969年「モーガン・プラス8」。「4/4」と基本的に同じだが、15cm前後拡幅されたシャシー/ボディーにローバー製3.5リッターV8を搭載したモデル。
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リトラクタブルヘッドライトを露出した1965年「シボレー・コルベット・スティングレイ・コンバーチブル」。純白のボディーはまばゆいばかりの輝きを放っている。
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1967年「クライスラー・ニューポート・コンバーチブル」。この種の走りのイベントでは珍しいフルサイズの米車。全長5.5m超のボディーに6.3リッターV8を積む。
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エントラントに配られたTシャツとキャップ。バックプリントがいい雰囲気。