アルピーヌ60周年イベント(後編) ~パレードラン&希少モデルの紹介
2015.09.29 画像・写真2015年9月11-13日、フランスのディエップで、アルピーヌの60周年を祝うイベントが開催された。海岸広場でのファンミーティング(関連記事)に続いては、同イベントの一環として行われたパレードランや、ジャーナリスト向けのレーシングマシンによるデモランの様子、さらに、希少モデルのコレクションなどを紹介する。
(文と写真=森口将之)
→「アルピーヌ60周年イベント」リポート(前編)はこちら

(前編からの続き)ルノーとは別の組織として設立された、オートモビル・アルピーヌのベルナール・オリヴィエCEO。今回、コンセプトカーの「セレブレーション・ディエップ」に関する話をうかがった。
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(前編からの続き)ルノーとは別の組織として設立された、オートモビル・アルピーヌのベルナール・オリヴィエCEO。今回、コンセプトカーの「セレブレーション・ディエップ」に関する話をうかがった。
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パレードランの先頭に立って公道を走るコンセプトカー「セレブレーション・ディエップ」。そのエクステリアデザインは、オートモビル・アルピーヌ社内の日本人デザイナーが手がけた。市販型の生産は、ここディエップで行われることになっている。
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オートモビル・アルピーヌのベルナール・オリヴィエCEOによれば、このコンセプトカーのパッケージングやエンジニアリングは、2017年発表予定の市販車にもほぼそのまま引き継がれる予定。販売面については、これから詰めていくという。
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「セレブレーション・ディエップ」のキャビン後方に搭載されるエンジンは、「ルーテシアR.S.」にも採用されている1.6リッター直4ターボ。エンジンカバーにはエンブレムが光る。
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「セレブレーション・ディエップ」のインテリアは、現状ではレーシングモデル風。パレードランのドライバーは、世界耐久選手権で「A450B」を駆るネルソン・パンチアティシが務めた。
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オートモビル・アルピーヌのベルナール・オリヴィエCEOから頂いた名刺と、愛用のスマートフォン。既に、新生アルピーヌのブランドデザインが定まっていることが分かる。
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「セレブレーション・ディエップ」に続いてパレードランに登場した、ミーティング参加者たちのアルピーヌ。旧市街を抜け、工場へと向かった。
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「A110」に劣らぬ台数が参加した「A310」。ワークスラリーカーのレプリカ風マシンからフルノーマル車まで、いでたちは多彩。
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地元で育ったスポーツカーの60周年記念パレードということもあって、沿道にはディエップ市民も数多く詰め掛けた。
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こちらはディエップ郊外で行われたジャーナリスト向けの「A110」試乗会。筆者も、1.8リッターのワークスラリーカーの同乗走行を体験した。
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手前のマシンは、16バルブヘッド装着のグループ5仕様車で220psを発生。走行可能な状態の車両は、これ1台だけだ。後方に見えるのは、175psのグループ4仕様車。
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パリへ戻って、アルピーヌ創始者ジャン・レデレの御子息が経営する駐車場へ。入り口の文字とイラストからも、それと分かる。
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駐車場の最上階はプライベートのコレクションホールとなっており、「A110」や「A310」、プロトタイプスポーツなどが並んでいた。
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かつてルマン24時間を走った、プロトタイプスポーツ。4気筒エンジンを積んだ「M63」や「M64」、3リッターV8の「A211」などが置かれていた。
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コレクションの「A310」5台は、すべて年式が異なっているため(手前が初期型)、ディテールの変遷を見ることができ、興味深かった。
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希少なカブリオレが2台。白が「A108」、青が「A110」で、ノーズのデザインだけでなく、リアタイヤ直前のエアインテークの有無などに違いがある。
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アルピーヌの生産は海外でも行われた。これはブラジルで造られた「ウィリス・インテルラゴス」。スペイン、メキシコ、ブルガリアでも生産された。
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シティーコミューターの研究開発も行われていた。写真右は「ルノー4(キャトル)」の前輪駆動パワートレインを活用したモデル。左は、レデレブランドの電動スクーター。
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このコレクションホールの場所は、パリ北部の18区。高層階にあるので窓からエッフェル塔が望める。最高の立地だ。ただし、原則として非公開とのこと。
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今回の取材の足として活躍してくれた新型「ルノー・エスパス」。見た目はクロスオーバー風だが、乗り心地はエスパスそのもの。“最上の移動体”といえるものだった。