「2015 FIA世界耐久選手権 第6戦 富士6時間耐久レース」の会場から
2015.10.13 画像・写真2015年10月11日、FIA世界耐久選手権(WEC)の第6戦となる、富士6時間耐久レースの決勝が行われた。戦いの舞台となった富士スピードウェイの様子やレースの模様を、写真とともにリポートする。
(→関連ニュースはこちら)

10月9日から11日にかけて開催された、2015年の富士6時間耐久レース。『webCG』は公式予選が行われた10月10日から取材をスタートした。まずは、バドックのゲートそのものが映像や情報を映し出すモニターになっていることに、ビックリ。
-
10月9日から11日にかけて開催された、2015年の富士6時間耐久レース。『webCG』は公式予選が行われた10月10日から取材をスタートした。まずは、バドックのゲートそのものが映像や情報を映し出すモニターになっていることに、ビックリ。
-
ピット前のテーブルで、サインを求めるファンに応えるトヨタ1号車のドライバー(手前からセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン)。ピットウォークとサイン会は決勝当日にも行われるが、参加人数が相当なもの。スケジュールにゆとりがあれば、予選日に行くのがオススメだ。
-
ピットウォールスタンドには、モニターがずらりと並ぶ。レースのテレビ中継でしか見たことのない設備に、リポーターのテンションも急上昇。
-
練習走行のために、タイヤウオーマーからタイヤを持ち出すトヨタレーシングのクルー。決勝前日の10日は、3回目の公式練習に公式予選と、計2回の走行が行われた。
-
こちらはサポートレース「Audi R8 LMS Cup」の様子。その名の通り「アウディR8」によって行われるワンメイクレースで、競技車両には「R8 GT3」をベースに開発された専用車両が用いられる。
-
決勝レースが行われた、10月11日の朝。どのチームも、あわただしくマシンの最終調整に取り組んでいた。写真は、シグナテック・アルピーヌの36号車「アルピーヌA450B ニッサン」。コックピットは開放型になっている。
-
こちらは、予選でポールポジションを獲得した、17号車の「ポルシェ919 ハイブリッド」。この先、さまざまなパーツが組み付けられて、レーシングカーの姿になっていく。
-
レース直前にタイヤ交換を行う、99号車の「アストンマーティン・ヴァンテージV8」。カラーリングもさることながら、大きなリアウイングが目を引く。
-
いよいよコースがオープンとなり、各マシンがピットレーンから出ていく。天気は雨。各ドライバーは、前日とはまるで違った路面の状態を確かめながらコースを1周し、グリッドへと向かう。
-
グリッドにてスタートを待つ、アウディスポーツ チーム ヨーストの7号車。前日の記者会見で、ウォルフガング・ウルリッヒ監督は「アウディはまだ富士では勝てていない。今年はぜひ優勝を狙いたい」と語っていた。
-
グリッドウォーク中のひとこま。トップのポジションからレースに臨む、マーク・ウェバー(写真中央)ほかポルシェチーム17号車の面々が、何やら相談中。
-
母国日本の富士スピードウェイで勝利を狙うトヨタ レーシングは、予選5番手(1号車)と6番手(2号車)からスタート。
-
レースに先立ち、和太鼓の演奏が披露された。ほかにも、墨絵のポスターなど、場内では日本文化を絡めた演出が見られた。
-
今回の勝者に送られるトロフィー。WECが始まった2012年からの、歴代ウィナーの名が刻まれており、2015年の欄は空白になっている。ここに新たに名を連ねるのは……?
-
11日の午前11時、6時間におよぶレースがいよいよスタート。観客の応援を受けながら、マシンが次々に走りだす。
-
スタート時も雨はやんでおらず、17周まではセーフティーカーに先導されての走行となった。
-
ダンロップコーナーに設けられたシケインでの様子。ウエットコンディションの中、曲がり切れずにシケインを突っ切ってしまい、ペナルティーを受けたマシンもあった。
-
LM GTE ProとLM GTE Amの両クラスに、合わせて4台の「フェラーリ458イタリア」を投入したAFコルセ。LM GTE Proではポルシェやアストンマーティン勢を抑え、51号車が勝利を手にした。
-
「ポルシェ919 ハイブリッド」とバトルを展開する、2号車「トヨタTS040 ハイブリッド」(写真手前)。
-
レーシングコースで熱い戦いが繰り広げられていたころ、グランドスタンド裏のイベント広場では、「AKB48 Team8」によるコンサートが行われ、盛り上がりを見せていた。
-
イベント広場では、ルマン24時間耐久レースで活躍した、関谷正徳さん(写真右:1995年に総合優勝)と高橋国光さん(中央:1995年にクラス優勝)による「ゴールドスタードライバーズトークショー」も開催された。高橋さんいわく「レースの勝敗もさることながら、この場の雰囲気、ここにしかない“風”を、ぜひ感じてほしいです」。
-
3面の大型モニターが視界を広くカバーする、ゴージャスなドライビングシミュレーターも大人気。レーシングコースから届く実車の爆音を背に、プレイ待ちの行列ができていた。
-
イベント広場には、アウディ(写真)やポルシェの展示ブースも。レースの場にふさわしい、高性能モデルやレーシングカーの姿が見られた。
-
こちらは、トヨタのブース。「TS010」「TS020」といった、過去のルマン24時間耐久レースに出場したレーシングカーが並べられた。
-
アドバンコーナーは、絶好の撮影スポットのひとつ。中には、プロ顔負けの機材を携えたモータースポーツファンの姿も。
-
2台横並びの状態でプリウスコーナーに突入する、ラルブル コンペティションの「シボレー・コルベットC7.R」(写真左)とアストンマーティン・レーシングV8の「アストンマーティン・ヴァンテージV8」。
-
LMP2のマシン「モーガンEVO サード」。日本のサードとスイスのモーランド・レーシングがジョイントして立ち上げた、チーム・サード・モーランドのマシンだ。
-
レースは終盤になると、予選から強さを見せたポルシェのペースに。ポイント争いで上位に立つ17号車(写真手前)は、18号車(同奥)からトップの座を譲られた。
-
トップでゴールした17号車の「ポルシェ919 ハイブリッド」が、パルクフェルメ(車両の一時保管場所)に到着。6時間の走行を終えた。
-
そして、表彰式。17号車「ポルシェ919 ハイブリッド」の3人(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレー)は、大きなトロフィーを高々とかかげて勝利を喜んだ。