「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2015」の会場から
2015.11.25 画像・写真2015年11月22日、富士スピードウェイにおいて「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2015」が開催された。トヨタのモータースポーツ活動を担う“GAZOO Racing”の名のもとに、国内外で活躍したレーシングカーやドライバーが一堂に介する、毎年恒例のイベントだ。今年は曇天の中での開催となったが、夜明け前となる朝6時のゲートオープンから数多くの来場者が並ぶ、にぎやかな一日となった。
本コースではパレードランをはじめ、「GR Nets Cup Vitz Race Grand Final決勝」や「GR 86/BRZ Race TGRF決勝」などといったワンメイクレース、プロドライバーの走りを助手席で体感できるレーシングカー同乗走行などを実施。イベント広場には数多くのショップのブースが並び、メインステージではレーシングドライバーによるトークショーやAKB48 Team 8によるパフォーマンスが催された。また、ダンロップコーナーの内側に設けられた「ラリーパーク」では、かつての世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンであるトミ・マキネン氏や、トヨタ自動車の豊田章男社長のドライブによる、ラリーカーのパフォーマンス走行も披露された。このほかにも、今年はイベント広場の横のスペースに「ガールズパーク」が初登場。フレグランスの香り比べやスポーツ走行体験、ヤマハの電動バイクや電動アシスト自転車の試乗体験メニューなどが用意されていた。
こうしたイベントに加え、会場のあちこちではオーナーズクラブのミーティングが行われていた。「トヨタ2000GT」や「ハチロク」、GAZOOが手がけた「GRMN」「G’s」シリーズなどといったトヨタ車だけでなく、いすゞ車や三菱車のクラブも参加。「I Love Cars!」と銘打った、来場者が“最高の一台”を選ぶコンテストもあわせて行われた。
イベントのフィナーレとなったのは、夕方4時からのグリッドウォーク。これは、サーキットのメインストレートに並んだレーシングカーを間近に見ることができるというもので、今年もコースはファンでぎっしりと埋め尽くされた。
(文と写真=鈴木ケンイチ)

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朝一番にサーキット本コースで催されたパレードランの様子。コース上は「I Love Cars! コンテスト」の参加車両と、オーナーズクラブの車両で埋め尽くされた。
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朝9時半からメインストレートのコース上で行われたウエルカムセレモニーは、2台の「トヨタ86」による豪快なドーナツターンからスタート。
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ドーナツターンを披露したドライバーは、元WRCチャンピオンのトミ・マキネン氏(写真)と、トヨタ自動車の豊田章男社長であった。
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ウエルカムセレモニーには総勢約70人ものドライバーが顔をそろえ、また特別ゲストであるAKB48 Team 8の参加も会場を盛り上げた。
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セレモニーにはトヨタの豊田章男社長をはじめ、SUPER FORMULAやSUPER GT、ニュルブルクリンク24時間レース、ドリフト、ダカールラリーと、多彩な顔ぶれのドライバーが参加した。
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プロドライバーによる運転で、富士スピードウェイの走行を体験できる「サーキットタクシー」。同じように、レーシングカーに同乗できる「レーシングカー同乗」のプログラムも実施された。
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「GR 86/BRZ Race Round TGRF」の、決勝直前の様子。スターティンググリッドにズラリと「トヨタ86/スバルBRZ」が並ぶ。
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SUPER FORMULAと、SUPER GTに参戦するGT500、GT300のマシンが同時に走る「SUPER GT vs SUPER FORMULA スペシャルバトル」。フォーミュラカーとツーリングカーが一緒に走るというめったに見られない景色。
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「ラリーパーク」でのスペシャルパフォーマンスでは、4WD化された「86クロス」によるトミ・マキネン氏と豊田章男社長のドライブが披露された。
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スペシャルパフォーマンスの後にはトミ・マキネン氏のサイン会も実施。数多くのファンが、持参したミニカーにサインを求めていた。
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ピットサイドから見下ろせるダンロップコーナーの内側には「ダカールパーク」を設置。ここでは、ダカールラリーに参戦した「日野レンジャー」と「トヨタ・ランドクルーザー」の勇姿を見ることができた。写真は同乗者を乗せて疾走する日野レンジャー。抽選に当たると、助手席に乗る幸運が得られるのだ。
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「ダカールパーク」では「トヨタ・ランドクルーザー200ラリー」のドライバーズシートに座ることのできる搭乗体験も実施。こころさん(右)、コウくん(中)、龍青くん(左)の3人は横浜から遊びにきたとのこと。
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「ダカールパーク」にてドライバーズシートの搭乗体験が行われていた「トヨタ・ランドクルーザー200ラリー」
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「ドリフトパーク」では、ドリフト車への同乗体験が実施されていた。ぴたりと並んでドリフトするマシンの走りを、助手席で楽しめるのだ。
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ドリフトコースの駐車場は「オーナーズクラブパーク」となっていた。写真は「トヨタ・スープラ」のオーナーズクラブの面々。
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プリウスのオーナーズクラブ「充電プリウス@TF TEAM」「TOYOTA friend PRIUS PHV Owner’s Club」「HVときどきEV=充電プリウス」のメンバー。
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こちらは「関東レクサスクラブ」のメンバー。
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「トヨタMR2」のオーナーズクラブである「Toyota MR2 Mk1 Owners’ Association」。クルマはすべて初代のMR2(AW11)となる。
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「T140 CORONA OWNER’S CLUB SFFR」は、その名の通り「T140系」こと7代目「トヨタ・コロナ」のクラブだ。
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ドリフトコースの駐車場以外にも、会場のあちこちでオーナーズクラブのミーティングが開催されていた。「トヨタ2000GTオーナーズクラブジャパン」からは17台の「2000GT」が参加した。
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「トヨタスポーツ800 TGRFの会」からは約50台が参加。今年は“ヨタハチ”の誕生から50周年の節目の年ということで、いつになく数多くのクルマが参加したという。
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「GRMN/G’sオーナーズパーク」には、写真のように「GRMN」と「G’s」の車両がズラリと並んでいた。
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来場者が最高の一台を投票で決める「I Love Car! コンテスト」。写真のような“ハチロク”こと「カローラレビン/スプリンタートレノ」や、「MR2」といったトヨタ車だけでなく、他メーカーの車種も含めた数多くの車両がコンテストに参加した。
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イベント広場には、子どもが楽しめるキッズエリアが用意された。写真は「働くクルマ」のコーナーで、消防車や高所作業車のほかにも、パトカーなどが展示されていた。
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ソープボックスダービーの車両を模した模型を作って走らせられる「ソープボックスダービー」のエリア。400組分の模型を11時ごろまでに配り切ってしまった。写真はウルシバタ・ハルトくん(左)とユヅキくん(右)。
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ひと際大きなGAZOO Racingのブース。ニュルブルクリンクサーキットでの走行を体験できるシミュレーターや、プロのレーシングドライバーとの座談会のコーナーも用意されていた。
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本物のレーシングカーのコックピットに乗り込める「レーシングカー搭乗体験」。兄姉で体験したのは、知泰くんと衣知花ちゃん。神奈川県からやってきた。
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「レーシングカー搭乗体験」で用意された車両はSUPER GT GT500クラスに参戦した「LEXUS RC F」と、世界耐久選手権(WEC)に参戦した「TS040 HYBRID」の2台だった。
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「ガールズパーク」では、スラロームやフルブレーキなどをインストラクターの指導のもとに行う「ワクドキドライビング!」が実施された。
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「ガールズパーク」に用意された「カーフレグランス試乗体験」のコーナー。5種類のフレグランスが5台のクルマに用意されており、それを体感するというもの。実際にフレグランスの販売も行われていた。
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「ガールズパーク」の「ヤマハ電動バイク体験」コーナーにて、試乗を行う参加者。用意されたのはヤマハの「E-Vino」だ。
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同じく「ガールズパーク」の「ヤマハ電動アシスト自転車体験」コーナー。試乗車にはヤマハの「PAS」が用意されていた。
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「ガールズパーク」では、フレグランスワックス製作のワークショップも実施。粉状のパラフィンからワックスを作り上げるというもので、約400個あったセットは午前中で“品切れ”となってしまった。
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ショートサーキットで実施された「ワクワクPOTENZAドライブ」。「トヨタ86」を使って、ハイパフォーマンスタイヤ「ポテンザRE-71R」とエントリータイヤ「ネクストリー」を乗り比べるというプログラムだ。
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「ワクワクPOTENZAドライブ」では、実際に参加者がハンドルを握って走ることができる。
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「ワクワクPOTENZAドライブ」ではランフラットタイヤの有用性を体験するプログラムも実施されていた。実際のタイヤに穴を開けて空気を抜き、その状態で同乗走行を行うのだ。
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イベント広場では、「AKB48 Team 8」による約45分のスペシャル・ライブが2回行われた。
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ピットサイドの「トヨタ・ガズーレーシング・パビリオン」では、歴代のレーシングカーを展示。トヨタのモータースポーツの歴史を振り返ることができるようになっていた。奥から、1957年のオーストラリア一周ラリーに挑んだ「トヨペット・クラウン」、スピードトライアル用の「トヨタ2000GT」(レプリカ)、幻となった1970年の日本グランプリに向けて開発されていた「トヨタ7ターボ」。
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イベントのフィナーレとなるのが夕方4時からの「グリッドウォーク」。コース上に並べられたレーシングカーが、ゲートオープンの時を待つ。
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夕方4時から行われた「グリッドウォーク」の様子。コースが開放されると、あっというまに人でいっぱいになった。