は~るばるきたぜラスベガスへ! 「CES 2016」訪問記
2016.01.18 画像・写真世界最大のエレクトロニクスショー「CES 2016」が2016年1月6日(水)から9日(土)まで米国ラスベガスで催された。
今回は約3800の企業&団体が参加。ホームエレクトロニクス各社に加え、スマート家電とのコネクティビティーなどをアピールすべく、自動車メーカーやサプライヤーも数多く出展した。
イタリアから大西洋を越えてネバダの地に降り立った「人生そのものがギャンブル」のコラムニスト・大矢アキオが、度肝を抜かれた展示物や珍事象を写真で紹介する。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)
-
1/30ロサンゼルスのエンジニアリング企業、ファラデイ・フューチャーによるEVコンセプトカー「FFZERO1」。デザインは、元BMWで「i3」および「i8コンセプト」を担当したリチャード・キム氏。
-
2/30GMは、2代目「シボレー・ボルト」のバリエーションとして、電気自動車をCES会場で発表した。1回の充電で200マイル(約320km)以上の走行が可能。米国では、補助金の適用で、約3万ドル(約254万円)で販売される。
-
3/30メルセデス・ベンツブースにて。同社とのコラボレーションを進める半導体メーカーNVIDIA(エヌビディア)は、自律走行を支える車載人工知能エンジンを発表。その演算能力はMacBook Pro 150台分(!)になるにもかかわらず、トランクに難なく収まる。
-
4/30トヨタ自動車がNTT、プリファード・ネットワーク社とともに研究を進めている「学んでゆく人口知能」のデモ。時間が経過すればするほどデータが蓄積され、衝突回避能力が高まってゆくという。
-
5/30BMWの二輪部門が出展したヘッドアップディスプレイ付きヘルメット。車速などのほか、前方の工事現場などハザード情報も表示する。
-
6/30アウディは電気自動車「e-tron quattro concept study(イートロン クワトロ コンセプトスタディー)」とともに、そのコックピットを展示。有機ELディスプレイを2面採用し、双方の画面移動は手を振り払うジェスチャーで行う。同社によると、2018年の新型車から採用される予定。
-
7/30マクラーレンのオフィシャルサプライヤーであるJVCケンウッドは、「675LT」をベースにオールイン ヘッドアップ ディスプレイを装着したコックピットを公開。投影されるディスプレイは、グラフィックやロゴに至るまでマクラーレンと吟味を重ねたものという。
-
8/30キアがネバダ州で許可を得てテストを重ねているクロスオーバー車「ソウル」の電気自動車をベースにした自律走行車。。
-
9/30自律走行車「キア・ソウル」のステアリングに備えられたスイッチ。自動運転時代のダッシュボードとして、さまざまな模索が行われているが、実はこんなさりげないスイッチで私たちの眼前に現れることだってありうる。
-
10/30こちらはフォードで行われた催眠術師によるショータイム。被験者はプロの催眠術師に施術された途端、「フォードGT」を運転して、ラスベガスのストリップ通りを流している感覚になっていた。なお、フォードは今回のCESで、アマゾンとの提携を発表。フォードの車載テレマティクス「SYNC」とアマゾンの音声認識デバイス「Echo」を連携させ、スマートホームに対応するプランを示した。
-
11/30LGエレクトロニクスとサムスン電子のブースは、会場の中でも群を抜いて力が入っている。これはLGエレクトロニクス。おびただしい数のUHDテレビをプラネタリウム風に配置し、映像の質感の高さを誇示した。
-
12/30ポラロイド社のプリンター内蔵デジタルカメラ「Snap」(写真手前)。本体価格は99.99ドル。データ全盛時代に、「紙焼き」がウケていたのは、あっぱれであった。
-
13/30「Snap」でプリントされた写真。いつもの筆者というより、米国在住歴が長い日系レストラン経営者のように写っているのは気のせいか。
-
14/30パナソニックのブースにて。これは最新のエコノミークラスシート。スマートフォンやタブレットのワイヤレス充電も可能だ。あまり知られていないが、同社は旅客機内コミュニケーションサービスの分野で、70社以上のエアラインに供給。搭載機材は1000機を超える。
-
15/30新製品「D5」「D500」を公開したニコンのブース。一角では、モデル撮影の公開レッスンが行われていた。来場者が照明係役(写真左)として参加でき、「われこそは」と挙手するギャラリー多数。
-
16/30北米のオーディオブランド、ポークオーディオは、同社のサウンドシステムを搭載したクルマを展示。「トヨタ・ランドクルーザーFJ40」は、今もクールなようだ。
-
17/30世界初の民間用・全方向型ランニングマシン「インフィナデック」をコンピューターと接続し、バーチャル日本観光を体験中。メーカーによれば建築設計の確認や、軍事訓練用にも売り込みたいとのこと。
-
18/30ポラロイド「Snap」とともに衆目を集めていたブルックスストーンのヘッドホン「Cat Ear(ネコ耳)」。ハイテク機器があるふれる中では、こうした「憩い系」が意外な刺客に変貌する。
-
19/30カナダでバーチャルリアリティーマシンを手がけるベンチャー企業、シグマ・インテグレールの若きファウンダーたち。「カナダは雪の期間が長いことも、ドライビングゲーム人気の背景にあります」
-
20/30カシオのブースにて。デモンストレーターのソニアさんはイタリア人。普段はプロダンサーである。今回のCESで1番人気の商品のひとつ、アンドロイド・スマート・アウトドアウォッチ「WSD-F10」の説明に奮闘していた。
-
21/30ラスベガス・マッカラン国際空港。到着ゲートからスロットマシンが始まるのは、昔も今も同じ。
-
22/30ウエストゲートホテルでみつけた、1955年キャデラック。ピンクのキャディは、世紀を超えてラスベガスの必須アイテムなのであろう。
-
23/30ラスベガスは米国都市にもかかわらず、公共交通機関が充実しているのがうれしい。ただし、カジノホテル内のモノレール乗り場は、あまりにショッピングモールに溶け込んでいて、一瞬映画館のチケット売り場かと思ってしまう。
-
24/30モノレールは5ドル(約580円)。自動改札機はこんな形。作動不良の確率や故障している機器が、パリなどと比べ極めて少ない。ただし、ちょうど下腹部に当たるバリアーは、形状が形状だけに少なからずヒヤヒヤする。
-
25/30フーターズ・カジノホテル前にいた「サターン・ビュー」。アメリカ人の記憶からも消え去りそうな、こういうクルマが筆者は大好きである。
-
26/301990年代のビュイックの最高級車「ロードマスター」。ラスベガスでビュイックを見かける回数は、もはや上海よりも少ない。
-
27/30今日ラスベガスのタクシーにおいて、トヨタの1ブランド、サイオンの「xB」は、「プリウス」とともに多数派車種のひとつである。
-
28/30セリーヌ・ディオンのコンサートの広告を掲げた「トヨタ・プリウス」のタクシー。
-
29/304代目「トヨタ・カローラ」を発見。地元ネバダ州の「クラシック・ビークル」登録ナンバープレートを提げていた。
-
30/30ラスベガス・マッカラン国際空港の一角に展示された1956年「フォード・サンダーバード」。長年構内車として使われていたもの。1958年にセスナ機連続飛行記録の挑戦が行われた際は、地上で並走し、着地していないかのチェックにあたったという。