こんな展示があったのか! 大矢アキオの「ロサンゼルスオートショー2016」
2016.11.24 画像・写真2016年11月14日から同月27日まで米国カリフォルニア州で開催される「ロサンゼルスオートショー2016」。イタリアから遠路はるばる来たにもかかわらず、大矢アキオは新型車取材よりも、各ブースの死角的スペースをうろつき、ジャーナリストがあまり足を向けないカルトなパビリオンを散策した。これが本当のロス(アンゼルス)タイム、なんちゃって……。そのおかげで「昔このショーで大火が発生し、多くの展示車が消失してしまった」などというトリビアを知ることができた。
一方、クライスラーの朝食会場では、子供たちがうろついているのを発見。「プレスデーに子供は入っちゃダメダメ」と注意しようと思ったら、間もなく多くのフォトグラファーに囲まれた。米国で「クライスラー・パシフィカ」のCMキャラクターを務めている大人気の3人組だという。思わず「お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました」と、昭和ギャグを口にしてしまった筆者であった。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/編集=関 顕也)
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1/20米国内で「クライスラー・パシフィカ」のCMキャラクターを務めている人気子役タレントの3人。(写真左から)ハーパー、マイルス、イジー。会場でも、車両の機能説明の仕事を巧みにこなし、注目を浴びていた。
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2/20キアのSUV「ソレント」をベースにした、迫力あるクローラー仕様。なお、キアは、より大きな車種である「モハベ」でも同様の仕様を製作している。
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3/20プレスデー初日の朝7時、クライスラーがスポンサーを務める朝食会場で。朝からコーラはじめとする炭酸飲料をたっぷり用意してあるあたり、さすが米国だ。
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4/20レクサスと有名なチリソースのブランド「シラチャー・ソース」とのコラボレーションによる「レクサス・シラチャーIS」。一瞬、ホットソースを燃料とするのかと思ってしまったのは、ボクだけか。
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5/20LAショーのプレスパスには、登録時のミドルネームやニックネームが真っ先に太字で印字される。実際に、お互いそれを見て呼び合うことも。他のモーターショーでは見られない習慣である。
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6/20フォルクスワーゲンは新型7人乗りSUV「アトラス」を発表。バスケットボールチーム「ロサンゼルス・レイカーズ」のレジェンド的選手カリーム・アブドゥル=ジャバー(壇上一番左)と、ジェームズ・ウォージー(左から2人目)を登壇させ、彼らが乗れる“広さ”を強調した。
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7/20エントランス付近に飛ぶ無数の豚は、クライスラーのミニバン「パシフィカ ハイブリッド」のイメージキャラクター。オーバーンヒルズにあるFCA米国本社の壁面にも、同じ豚の巨大バルーンが期間限定で浮かんでいるとか。
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8/20多くのブランドは、現行車種に贈られた賞の象徴たるトロフィーを、にぎにぎしく展示している。これはゼネラルモーターズ(シボレー)。わが道を行くイメージが強い米国企業だが、意外にもプチ権威主義的な志向が?
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9/20こちらはトヨタのトロフィー用ショーケース。ここまでにぎやかな賞のディスプレイは、欧州のモーターショーで見られない。
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10/20アルファ・ロメオ初のSUV「ステルヴィオ」のプレゼンテーションで投影されたスライドから。ライバル車種の実名を挙げて徹底的に優位性を誇るのは、米国でのショーにおける伝統的手法である。
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11/20FCAは、SUV「アルファ・ロメオ・ステルヴィオ」の告知活動を会場で積極的に展開していた。これは、エンブレムのビッショーネに掛けた「S字カーブのためのSUV」。
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12/20ポルシェのブースで。ステージの裏に設けられていたAV調整室をのぞく。こうした人々によって、華やかなモーターショーは支えられている。
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13/20こちらは、米国において三菱のCMで活躍している少女タレント。ブース内で、来場者にクレヨンや絵の具を配布していた。
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14/202014年以来、世界的にモーターショーへの参加を縮小しているボルボだが、LAショーには、2015年に続いて出展した。クルマや人に加え、野生動物も感知する話題の衝突システムを“巨大トナカイ”とともにアピール。これで彼を動力とするサンタも安心か。
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15/20コテコテの北米ショー的シーンに思わずシャッターを押す。「ダッジ・チャージャーSRTヘルキャット」の価格は、6万4195ドル(約757万円)。
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16/20「GARAGE」と名付けらけたパビリオンには、チューナーやカスタマイズ工房、ファンクラブ、さらにグッズのショップが軒を連ねる。米国車ファンにとっては魅惑の館(やかた)だ。入り口付近で真っ先に迎えてくれたのは、「ホットウィール」のミニカー屋台だった。
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17/20南カリフォルニア自動車クラブによる展示。1961年「ダッジ・ポラーラ高速警察隊仕様」。
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18/20これは、金属を用いた制作を得意とする“前衛アーティスト”バロン・マーゴ氏が手がけたワンオフモデル。写真左から2番目が、ご本人。
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19/20カリフォルニア州ランチョクカモンガをベースとする、US SPECIALTY VEHICLES(スペシャルティー ビークルズ)社が製造する豪華SUV「ライノGX」。エンジンを含めベースとなっているのは「フォードF-450」で、価格は19万4000ドル(約2289万円)から。
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20/20メインパビリオン2館をつなぐコンコースには、1907年以来続くLAショーの歴史を紹介するパネルが展示されていた。写真は、「1929年には場内の電気系統から火災が発生。出展車の大半が焼失して損害額も125万ドルに及んだが、奇跡的に犠牲者はゼロだった」ことを示すもの。