「JCCAクラシックカーフェスティバル ニューイヤーミーティング」の会場から(後編)
2017.02.01 画像・写真2017年1月29日、東京・江東区青海の特設会場で開かれた新春恒例の「JCCAクラシックカーフェスティバル ニューイヤーミーティング」。フォトリポートの後編では、いすゞ車と日野車を除く、クラブスタンドへの出展を含めた参加車両を紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
→いすゞと日野の参加車両を中心に紹介する“前編”はこちら
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1/211954年「ダットサン・ライトバン DV-4」。2016年は「ヂャイアント消防車」、2015年は「オオタVF型ライトバン」と、ここ数年、超希少な戦後の国産車の残存車両を出展しているオーナー氏が、またもや驚かせてくれた。米車のコンパクトカーである「クロスレー」を参考にしたデザインのボディーを持つ、「ダットサン・デラックスセダン」のライトバン版である。
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2/21「ダットサン・ライトバン DV-4」の中身は、基本的に戦前からの設計を踏襲しており、ラダーフレームに前後リジッドアクスルを持つ。写真左上から時計回りに、横開きのテールゲートを備えたリアビュー、インパネまわり、助手席側が手動のワイパー(助手が乗ることが前提だった)、そして最高出力25psを発生する直4サイドバルブ860ccエンジン。
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3/211963年「ボルボP210デュエット」。素朴な姿ながらスポーツサルーンとしても人気を博した2ドアセダン「PV544」をベースにワゴン化したモデルで、日本では非常に珍しい。テールゲートは観音開き式で、1.6リッター直4 OHVエンジンを搭載する。
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4/211967年「フォード・アングリア デラックス」。映画『ハリー・ポッター』に登場したことで、日本でもその名を知られるようになった、英国フォードのボトムラインを支えた大衆車。クリフカットのリアウィンドウが特徴的なボディーに、1リッター直4 OHVエンジンを積む。
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5/211971年「フィアット850スポルト クーペ」。フィアット最後のリアエンジン車である「850ベルリーナ」をベースとする、コンパクトでしゃれたクーペ。903cc直4 OHVエンジンを搭載。
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6/21「品川5」のシングルナンバーを付けた1961年「ポルシェ356B」。1.6リッターのOHVフラット4を積む。
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7/211982年「BMW 320/6A」。すっかり見かけなくなってしまった初代「3シリーズ」(E21)。ライトシックスと呼ばれる2リッター直6 SOHCエンジンを搭載。
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8/216台の「コルト ギャランGTO」と、その弟分である3台の「コルト ギャランFTO」をそろえた、70年代の三菱軍団。
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9/21日産初のFF車である初代「チェリー」の最強グレードだった「クーペX-1・R」。左が前期型(1973年)、右が後期型(1974年)だが、前期型は半年ちょっとしか作られなかったため、残存車両は貴重。
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10/211970年代に流行(はや)った、アメリカ西海岸発祥バニング風のカスタマイズを施された2台の「日産スカイライン ワゴン1800GL」。通称ケンメリこと4代目スカイラインの乗用ワゴンで、左が1973年、右が1974年式。
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11/211975年「トヨタ・スプリンター トレノ1600GT」。1.6リッター直4 DOHCの2T-G型エンジンを積んだ、型式名TE47と呼ばれる2代目トレノ。アルミホイールは1970年代風ドレスアップの定番のひとつであるハヤシストリート。
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12/211976年「トヨタ・ハイラックス」。ダットラこと「ダットサン・トラック」に対抗する小型ボンネットトラックとして、1968年に誕生したハイラックス。これは1972年に登場した2代目の後期型。1.6リッター直4 OHVエンジンを積む。
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13/21今年誕生50周年を迎える「トヨタ2000GT」のワンメイククラブであるトヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパンのクラブスタンド。右端の後期型(1969年)は「練馬5」のシングルナンバー付きである。
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14/21バブルカークラブのクラブスタンドより、1955年「イソ・イセッタ」(右)と1957年「BMWイセッタ」(左)。イタリアのイソが本家で、BMWはライセンス生産だが、生産台数は後者のほうが多く、知名度も高い。
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15/21セダン3台、ワゴン1台、バン4台の計8台の初代「日産セドリック」を並べた、セドリック友の会とセドリック会、そしてオールド・セドリック・クラブ“TAISEIYA”の合同クラブスタンド。
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16/21「ダットサン・フェアレディ1500」(SP310)、「同1600」(SP311)、「同2000」(SR311)および「日産シルビア」(CSP311)のオーナーが集う、SP/SRオーナーズクラブ。今回はSR311の誕生50周年を記念して、紅白の2台(前期、後期)を展示。日本車で唯一、φ44のソレックス・ツインチョークキャブレターを2連装した2リッター直4 SOHCのU20型エンジンのヘッドも飾っていた。
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17/21ハコスカ専門店を中心とするVICTORY50カークラブのクラブスタンド。昨秋のJCCAエンデュランス筑波ミーティングで、桑島正美氏と横山 剣氏が駆った1969年「日産スカイライン2000GT-R」と1972年「日産スカイライン ワゴン」をベースとしたサービスカーなどを展示。
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18/21日野コンテッサクラブ、SP/SRオーナーズクラブと並んで、日本車のワンメイククラブの草分けであるホンダツインカムクラブのクラブスタンド。「ホンダS600」と「S800クーペ」、そして「S800」ベースのレーシングカーである「コニリオ」を展示した。
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19/21これまた今年誕生50周年を迎える「ホンダN360」のワンメイククラブである、ホンダN360エンジョイクラブのクラブスタンド。展示車両は2016年末にオーナーからクラブに寄贈された1970年「ホンダNIII360 Rデラックス」。塗装もオリジナルというワンオーナーの未再生車で、グレード名の「Rデラックス」とはリクライニングシート付きのデラックスを表す。
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20/21ホンダ初の市販四輪車であり、日本初のDOHCエンジンを積んだ市販四輪車である軽トラック「ホンダT360」と、その兄弟車である「T500」を愛好するホンダT360友の会のクラブスタンド。メンバーが鉄棒で製作した、見事なスケルトンのボディーをシャシーフレームにかぶせたT360を展示して注目を集めた。
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21/21スケルトン状態の「ホンダT360」。現状では不動だが、次のステップとして実走行可能にするという。