クラシックカーイベント「スプレンドーレ榛名」の会場から
2017.09.22 画像・写真2017年9月16日、17日、群馬県高崎市の榛名湖駐車場および周辺で「スプレンドーレ榛名」が開かれた。これは伊香保おもちゃと人形自動車博物館が主催する、今回で16回目を迎えたクラシックカーイベントである。一昨年までは榛名湖駐車場をスタート/ゴール地点として、周辺コースを数時間で走るラリーがメインだったが、昨年は15回記念として、1日目の朝に伊香保おもちゃと人形自動車博物館をスタートし、2日目の午後に榛名湖駐車場でゴールを迎える1泊2日のラリーを新設。今年も昨年に続いて、1泊2日のAコースと初回以来のワンデーイベントであるB・Cコース(双方の違いはコドライバーの有無)の2本立てで開催された。参加資格はAコースが1975年、B・Cコースが1990年まで生産された車両および同型車で、B・Cコースには「トヨタAE86」と「クラシック・ミニ」のクラスも設けられている。今回の参加車両は、エントリーリストによればAコースが62台、B・Cコースが112台で、展示のみの車両も合わせ全部で200台近くを数えた。しかし17日は台風18号の影響で荒天が予想されたことから、Aコースのおよそ1割、B・Cコースでは約2割が参加キャンセルとなった。とはいうものの、それでも150台近くの旧車が風雨をいとわずに参加したわけである。雨中のコースをドライブする参加車両を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/28雨の中をスタートしていくB・Cコースの参加車両。これは1970年「いすゞ・ベレット1600GTR」。ちなみにGTRは「GT type R」の略で、ホンダより20年以上前にtype Rを名乗っていたわけだ。
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2/28B・Cコースは、スタート直後に決められた区間を指定時間にいかに近く走れるかを競うPC競技がある。写真は、トライ中の1970年「トライアンフ・ヴィテスMk2」。
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3/281974年「フィアットX1/9」。正規輸入された最初のロットのうちの1台というワンオーナー車。
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4/281972年「トヨタ・セリカ1600GT」。ホイールとタイヤを除き、オリジナル状態を保っている。
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5/281967年「スバル360」。新車以来とおぼしき「埼8」ナンバーを付けた、珍しいスタンダード仕様。
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6/281958年「フィアット・アバルト750レコルトモンツァ」。ベースはセイチェントこと「フィアット600」。
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7/281970年「ポルシェ911E」。2.2リッター時代のナロー911の中間グレード。
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8/281951年「モットーMGスペシャル」。「MG TD」のシャシーに空力的なボディーを載せたスペシャル。乗員が容赦なく風雨になぶられる、ソフトトップを持たない完全なロードスター。
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9/281957年「ポルシェ356A 1600クーペ」。漆黒のボディーへの映り込みが美しい。
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10/28Aコースで優勝した、コンペティション風にモディファイされた1965年「MGB GT」。
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11/28「神5」のシングルナンバーを持つ1959年「ボルボPV544」。“神”は神戸ではなく、神奈川の略である。
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12/281985年「アウディ・クワトロ」。通称ビッククワトロこと、今日のオンロード4WDのルーツというべきモデル。
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13/28ラリーマシン風に仕立てられた1970年「三菱コルト・ギャランA Ⅰ」。
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14/28こちらはワークスラリーカー仕様の1973年「三菱ランサー1600GSR」。
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15/28数少ない戦前車の1台だった1935年「ベントレー3.5リッター」。Aコースで3位に入賞した。
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16/281959年「マセラティ3500GT」。カロッツェリア・トゥーリングの手になるボディーに3.5リッター直6 DOHCエンジンを積んだマセラティ初の量産ロードカー。
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17/28昨年のAコースのウィナーである堺 正章氏が駆る1967年「マセラティ・ミストラル」。2連覇を狙ったが、惜しくも2位に終わった。
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18/281967年「マセラティ・ギブリ」。カロッツェリア・ギア時代のジウジアーロが手がけたボディーに4.7リッターV8エンジンを積む。
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19/281973年「フォード・マスタング コンバーチブル」。通称ビッグ・マスタングと呼ばれる世代のモデルだが、日本ではコンバーチブルは珍しい。
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20/28レストアされ、新車のように美しい1953年「ビュイック・スーパー」。キャデラックに次ぐGMの高級ブランドであるビュイックの、テールフィンが生える前のモデル。
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21/28しぶきを上げながら走り去る1973年「日産フェアレディ240Z」と1985年「フェラーリ308GTSクアトロバルボーレ」。
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22/281960年「アルファ・ロメオ・ジュリエッタSS」に1967年「トヨタ・スポーツ800」が続く。
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23/281969年「マツダ・コスモスポーツ」。ホイールベースを延ばし、エンジンをパワーアップした後期型。
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24/281980年「いすゞ117クーペ」。俗に量産角目と呼ばれる最後期のモデル。
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25/281985年「ホンダ・シティ カブリオレ」。初代シティはこのほかに「ターボII」も参加していた。
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26/28型式名SP311こと1966年「ダットサン・フェアレディ1600」。キャップ付きスチールホイールにホワイトリボンタイヤと、オリジナルの姿を保っている。
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27/28榛名湖駐車場の一角に張られたテント内で行われた表彰式より、シャンパンファイトに興じるAコースの1~3位入賞者。
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28/28フィニッシュ後、雨に煙る榛名湖駐車場にたたずむ参加車両。