-
1/8F1第18戦アメリカGPを制したフェラーリのキミ・ライコネン(写真右から2番目)、2位に入ったレッドブルのマックス・フェルスタッペン(同左端)、3位に終わったメルセデスのルイス・ハミルトン(同右端)。(Photo=Ferrari)
-
2/82番グリッドからスタートでトップを奪ったライコネン(写真先頭右)。ポールシッターのハミルトン(同左)は2位に落ちた。(Photo=Mercedes)
-
3/8降格ペナルティーで5番グリッドに落ちたチームメイトのセバスチャン・ベッテルに代わり、ハミルトンとともに最前列に並んだライコネン(写真)は、一番やわらかいウルトラソフトタイヤで絶好のスタートを切ってターン1をトップで通過。ライコネンにとって、2016年アブダビGP以来となる久々のオープニングラップでのポジションアップだった。レース中盤をリードしたハミルトンが2度目のタイヤ交換を行うと再び首位に。終盤は思わしくないタイヤを上手にもたせ、フェルスタッペンの猛攻をかわし、2013年開幕戦オーストラリアGPでロータスを駆り優勝して以来となる、5年ぶりの勝利を飾った。優勝の間隔からすれば、リカルド・パトレーゼの99レースを抜く113レースとなり歴代最長を記録。来季ザウバーに移籍するGP随一の人気者にようやく訪れた歓喜の瞬間だった。(Photo=Ferrari)
-
4/8レッドブルのフェルスタッペン(写真)は、予選Q1中に縁石に乗りすぎてサスペンションを壊しQ2で出走できず、ギアボックス交換も行ったことで18番グリッドと後方からスタート。しかしそこからの挽回は見事なもので、1周して9位、7周目には4番グリッドのチームメイト、ダニエル・リカルドの後ろの5位まで順位を上げていた。リカルドがメカニカルトラブルでリタイアし4位を引き継ぐと、バルテリ・ボッタスに対するアンダーカットを成功させ、レース終盤には2位に。一番硬めのソフトタイヤを履いていたライバルより、一段やわらかいスーパーソフトタイヤでのロングランでそのポジションを守り切った。優勝したライコネン、3位に終わったハミルトンという新旧王者に挟まれた、次世代のチャンピオン有力候補の好走だった。(Photo=Red Bull Racing)
-
5/82年連続、5回目の戴冠まであと一歩まで迫ったメルセデスのハミルトン(写真右)は、得意のアメリカGPで3年連続となるポールポジションを獲得するも、レースではライコネンとフェルスタッペンに次ぐ3位。タイトル獲得は次戦以降におあずけとなった。予選、決勝を通じ、メルセデスは過去数戦で見られたマシンのアドバンテージを失い、再びフェラーリに肩を並べられた格好。それでもハミルトンは、ベッテルに対し70点のギャップを保っており、圧倒的有利であることに違いはない。レース後、ライコネン(同左)の勝利をたたえ、自軍の負けを認めていた。(Photo=Mercedes)
-
6/8もはやタイトルは絶望的となったフェラーリ&ベッテル(写真)。予選ではポールタイムの0.061秒遅れという僅差の2番手となったが、フリー走行中の赤旗で減速が不十分だったことに起因する3グリッド降格ペナルティーが決まっており、せっかくのフロントローが5番グリッドになってしまった。レースではオープニングラップでリカルドから4位の座を奪おうとして接触、スピンし入賞圏外に落ちるという、前戦日本GPでも見られたような展開に。チームメイトのライコネンが優勝しただけに、15位から4位フィニッシュには納得がいかない様子で、「勝てるスピードはあった」と悔しげだった。ちなみにベッテルは、11年のGPキャリアの中で、トップ3グリッド以降から優勝したことは1度もないというデータが残っている。(Photo=Ferrari)
-
7/8ホンダのパワーユニットの交換で最後列からのスタートとなったトロロッソの2台。しかし、ピエール・ガスリーが予選Q1で7位に入ったのをはじめ、Q2ではガスリー13位、ブレンドン・ハートレー(写真)14位と、そのパフォーマンスはレースごとに熟成が進んでいるようであり、来季からホンダに乗り換えるレッドブルのマックス・フェルスタッペンも期待を寄せるコメントを残していた。レースでは入賞圏が遠く、ハートレー11位、ガスリー14位でチェッカードフラッグを受けたが、エステバン・オコンとケビン・マグヌッセンの失格でハートレーはキャリアベストとなる9位入賞となった。(Photo=Toro Rosso)
-
8/8アメリカをベースとする唯一のチーム、ハースは、3年目の今年に著しい飛躍を遂げ、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強に次ぐコンストラクターズチャンピオンシップ4位の座を狙える位置にいる。母国GPとしては予選で初めてトップ10に進み、ロメ・グロジャンが8位に入るも、レースではスタート直後にシャルル・ルクレールのザウバーと接触、0周リタイアという残念な結果に。ケビン・マグヌッセンは12番グリッドから9位でゴールしたものの、レース後、規定より多い燃料を使ったことで失格。ランキング4位ルノーが6、7位に入り14点を加算したのに対し、まさかの無得点に終わったハースは、ルノーとのポイントギャップを8点から一気に22点まで広げられてしまった。(Photo=Haas)

bg
自動車ニュースの新着記事
-
フェラーリが往年の名車「F40」をイメージしたワンオフモデル「SC40」を発表NEW 2025.10.21 伊フェラーリは2025年10月17日(現地時間)、同社のスペシャル・プロジェクト・プログラムにより製作されたワンオフモデル「フェラーリSC40」を発表した。往年のスペチアーレ「F40」を思わせるデザインが採用されている。
-
BYDがBEV「シール」の一部仕様を変更 後輪駆動車は500万円を切る新価格にNEW 2025.10.21 BYDオートジャパンは2025年10月21日、電気自動車「BYD SEAL(シール)」の一部仕様を変更し、新価格を適用すると発表した。後輪駆動車は500万円を切る価格となる。同年10月30日に販売を開始する。
-
トヨタが新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開 2026年に発売を予定NEW 2025.10.21 トヨタ自動車は2025年10月21日、新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開した。「悪路走破性と機動性」と「コンパクトだからこその気軽さ軽快さ」を両立させたモデルで、日本での発売は2026年の年央を予定している。
-
【F1 2025】第19戦アメリカGPでフェルスタッペンが独走で今季5勝目 ノリス2位、ピアストリ5位でチャンピオン争いは三つどもえの戦いに 2025.10.20 F1世界選手権第19戦アメリカGP決勝が、2025年10月19日(現地時間)、アメリカはテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(5.513km)を56周して行われた。レースの結果とポイントランキングを報告する。
-
【SUPER GT 2025】第7戦オートポリスで山本尚貴/牧野任祐組のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GTが今季初勝利 CIVIC勢は表彰台独占 2025.10.19 2025年10月19日、国内最高峰レースであるSUPER GTの2025年シーズン第7戦が大分県のオートポリスで開催された。GT500クラス、GT300クラスともに、その結果を報告する。
新着記事
-
NEW
トヨタ・カローラ クロスGRスポーツ(4WD/CVT)【試乗記】
2025.10.21試乗記「トヨタ・カローラ クロス」のマイナーチェンジに合わせて追加設定された、初のスポーティーグレード「GRスポーツ」に試乗。排気量をアップしたハイブリッドパワートレインや強化されたボディー、そして専用セッティングのリアサスが織りなす走りの印象を報告する。 -
NEW
SUVやミニバンに備わるリアワイパーがセダンに少ないのはなぜ?
2025.10.21あの多田哲哉のクルマQ&ASUVやミニバンではリアウィンドウにワイパーが装着されているのが一般的なのに、セダンでの装着例は非常に少ない。その理由は? トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんに聞いた。 -
2025-2026 Winter webCGタイヤセレクション
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>2025-2026 Winterシーズンに注目のタイヤをwebCGが独自にリポート。一年を通して履き替えいらずのオールシーズンタイヤか、それともスノー/アイス性能に磨きをかけ、より進化したスタッドレスタイヤか。最新ラインナップを詳しく紹介する。 -
進化したオールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2」の走りを体感
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>欧州・北米に続き、ネクセンの最新オールシーズンタイヤ「N-BLUE 4Season 2(エヌブルー4シーズン2)」が日本にも上陸。進化したその性能は、いかなるものなのか。「ルノー・カングー」に装着したオーナーのロングドライブに同行し、リアルな評価を聞いた。 -
ウインターライフが変わる・広がる ダンロップ「シンクロウェザー」の真価
2025.10.202025-2026 Winter webCGタイヤセレクション<AD>あらゆる路面にシンクロし、四季を通して高い性能を発揮する、ダンロップのオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。そのウインター性能はどれほどのものか? 横浜、河口湖、八ヶ岳の3拠点生活を送る自動車ヘビーユーザーが、冬の八ヶ岳でその真価に触れた。 -
第321回:私の名前を覚えていますか
2025.10.20カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。24年ぶりに復活したホンダの新型「プレリュード」がリバイバルヒットを飛ばすなか、その陰でひっそりと消えていく2ドアクーペがある。今回はスペシャリティークーペについて、カーマニア的に考察した。
注目のキーワード
注目の記事
-
ルノーは燃費だけのハイブリッドはつくらない。最新の「ルーテシア」をドライブした。 特集
-
この冬注目のオールシーズンタイヤと最新スタッドレスタイヤをwebCGが独自にリポート。 特集
-
クルマ好きなら試してみたい旬のタイヤとアクセサリー。webCGのイチオシはこれだ! 特集
キャンペーン・お得な情報
週間アクセスランキング自動車ニュース
-
ホンダの「スーパーカブ110」「クロスカブ110」シリーズが新価格に 2025.10.16 自動車ニュース
-
ホンダが原付一種の新たな区分基準に適合する新型バイク4モデルを発表 2025.10.16 自動車ニュース
-
トヨタはセンチュリーとレクサスの新たなコンセプトモデルを披露【ジャパンモビリティショー2025】 2025.10.15 自動車ニュース
-
スズキが「ジムニー」「ジムニー シエラ」を仕様変更 ACC搭載とともに価格アップ 2025.10.15 自動車ニュース
-
スバルが「STI」のコンセプトカーと「ウィルダネス」モデルを出展【ジャパンモビリティショー2025】 2025.10.15 自動車ニュース