クラシックカーイベント「第11回 ノスタルジック2デイズ」の会場から
2019.03.01 画像・写真2019年2月23日、24日の2日間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で、『ノスタルジックヒーロー』など旧車専門誌のプロデュースによる恒例のイベント「ノスタルジック2デイズ」が開かれた。「日本最大級のクラシックモーターショー」というキャッチフレーズを掲げ、実車をはじめパーツやオートモビリア(クルマ趣味の小物)などのショップによる展示即売を中心とするこのイベントも、今回で11回目。ハイライトとなる特別展示はカロッツェリア・ミケロッティが1970年代に手がけた2台のコンセプトカーなどで、会場ではレジェンドドライバーや「フェアレディZ」開発者のトークショーなども行われた。リポーターの目にとまった展示車両を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/30特別展示車両であるカロッツェリア・ミケロッティがデザインしたコンセプトカー2台。手前の「レーザー」はミドシップスポーツである「マトラM530」がベースで、1971年のジュネーブモーターショーでデビュー。奥の「ミザール」は「ランチア・ベータ」がベースで、1974年のトリノモーターショーでお披露目された。
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2/30「レーザー」の後ろ姿。深く、意外に容量があるラゲッジスペースを持つ。ホイールはハヤシストリートで、もちろんノンオリジナル。
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3/30「レーザー」のインテリア。カーナビはもちろん後付け。
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4/30ガルウイングの4枚ドアを持つ「ミザール」。ノーズにはランチア伝統の盾形グリルが付く。クロモドラAタイプのアロイホイールはノンオリジナル。
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5/30「ミザール」のインテリア。エクステリアとは異なり平凡な印象。
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6/30これも特別展示車両である「ランボルギーニ・カウンタックLP500Sウォルター・ウルフ」。ウォルター・ウルフがランボルギーニに作らせた、いわゆる“ウルフ・カウンタック”の1号車。
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7/30公募で選ばれた読者の車両10台が会場内を走行し、インタビューを受けた後に展示された。これはそのうちの1台である1982年「トヨタ・カローラ1600レビン」(TE71)。
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8/30常連出展者である、型式名F31こと2代目「日産レパード」専門店のカーショップフレンド。今回の最高価格車は2リッターV6ターボを積んだ1988年「XS-II」で756万円。
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9/30ハコスカやケンメリと並ぶ日産旧車の人気車種である型式名C130こと「日産ローレル ハードトップ2000SGX」(写真左)と、昔は「スカイライン」や「ローレル」の影に隠れていたが、近年は見直されている通称サメブルこと「ダットサン・ブルーバードUハードトップ2000GTX」(同右)。双方ともL20型エンジンを搭載。出展はYKオートで、価格応談。
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10/30東京オートサロンにも展示されていたリスタードの通称ハコスカこと「日産スカイライン ハードトップ2000GT」(KGC10)のワイドボディー仕様。フロント30mm、リア60mm拡幅したFRP製フェンダーを装着、サーフィンラインを残したままリアに225サイズのタイヤが履ける。
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11/30派手にモディファイされたスターロードの「日産フェアレディZ」と「日産スカイライン ハードトップ2000GT」。
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12/30若干の補修塗装を除きペイントまでオリジナルで、走行2万4000マイル(約3万8000km)というBACKLASHの1976年「ダットサン280Z」。北米仕様の初代Z(S30)のほぼ最終型である。足元はアルミホイールに見えるが、純正のスチール+アルミ風のホイールキャップ。価格は650万円。
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13/30日産のL6型をベースに、カムギアトレインのDOHC 4バルブヘッドを載せたOS技研のTC24を積んだ「日産フェアレディZ」。手前のユニットは参考出品となる、ギア駆動のオイルポンプを備えたドライサンプ仕様。
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14/30プリンスガレージかとりが出展していた「日産フェアレディZ432R」。競技車両のベースとなるライトウェイト仕様である。ちなみに初期のワークスマシンも、こうしたオーバーフェンダーのないプレーンな姿だった。
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15/30アールファクトリーの「日産スカイライン ハードトップ2000GT-R」(KPGC10)のS20ユニット。カムギアトレイン、ドライサンプに電動ウオーターポンプを備えた2.6リッター仕様で最高出力312psを発生。ギアボックスはシーケンシャルの6段MTという。
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16/30DOHCエンジンにスワップされた4代目「トヨタ・カローラ バン」。トヨタの4A-Gかと思いきや、どうも見た目が違う。なんと先代「スズキ・スイフトスポーツ」用のM16Aを縦置きし、「ジムニー」用の5段MTと組み合わせているという。タコ足はワンオフ。
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17/30こちらもエンジンスワップ。型式名510こと3代目「ダットサン・ブルーバード」に「アコード」や「オデッセイ」用のホンダK24を搭載。とぐろを巻いたようなタコ足がスゴイ。
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18/30毎回マニアックなモデルを出展するオートサークルの1971年「日産チェリー1000 2ドアデラックス」。型式名E10こと初代チェリーの希少な初期型。新車価格は46万5000円だったが、現在の販売価格は150万円。
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19/30日産系、特に商用車に強いバラクーダが出展していた1989年「日産キャラバン」(E24)。「エグゼクティブオフィス」の名称で東京モーターショーに出展された個体から、特別装備を外したモデルとのこと。
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20/30これもバラクーダが並べていた1976年「日産ホーマー」。初代ホーマーは旧プリンスで開発された小型トラックだったが、この2代目は「日産キャブスター」の双子車となった。ただしエンジンこそ日産のJ15やH20だが、その他の設計はプリンス色が強いという。
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21/30タキーズが出展していた「愛5」のシングルナンバーが付いた1965年「プリンス・グロリア スーパー6」。メルセデスに範を取った国産初のSOHC直6エンジン搭載車で、販売価格は450万円。
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22/301985年「マツダ・コスモ 2ドアハードトップ」。3代目コスモは「ルーチェ」と双子車になったが、この2ドアハードトップはコスモのみに設定された。12Aロータリーターボを搭載し、価格は250万円。
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23/30ホンダSシリーズとブリティッシュライトウェイトスポーツを得意とするガレージイワサ。どちらも新車のような仕上がり具合だが、「ホンダS800クーペ」は800万円、「ロータス・エラン スプリント」は550万円と、ここにきて販売価格は完全に逆転してしまった。
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24/30空冷フォルクスワーゲン専門店のフラット4が出展していた、陸運支局名のなかった時代の東京ナンバーを付けた1958年「フォルクスワーゲン・タイプ1」。588万円。
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25/30Profit 昭和希少VIPが出展していた初代「トヨタ・センチュリー」。「練馬3」のシングルナンバーが付いた、3リッターエンジンを積んだ、屋号のとおり希少な初期型で、725万円。
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26/30ビンテージカーヨシノが出展していた「トヨタ2000GT」のベアシャシー。「ロータス・エラン」に範を取ったX型フレームに国産初の直6 DOHCエンジンを搭載。
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27/30トヨタのMEGA WEB(メガウェブ)からの展示。左がイベントなどでおなじみの浮谷東次郎仕様の1965年「トヨタ・スポーツ800」、右はレストアが完了したばかりで今回がお披露目という1967年「トヨタ1600GT5」。
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28/30横浜ゴムが出展していた、「G.T.スペシャル クラシック Y350」の復刻版を履いた「ダットサン・スポーツ2000」(SRL311)。「フェアレディ2000」の北米仕様である。販売中の145/80R10に加え、165/80R14、175/80R14、165/80R15を2019年春に発売予定。
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29/30サラッと展示されていたコジマエンジニアリング製の国産F1マシン「KE009」(左)。右のひしゃげたアルミパネルは、「1976 F1 in Japan KE007 蓮池」と書かれているので、1976年のF1世界選手権 in Japanの予選でクラッシュした「KE007」のボディーパネルか?
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30/30ハコスカ、S30Z、AE86などのボディーパネルを復刻販売しているレストアパーツ.comのブース。