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1/9F1第10戦ロシアGPを制したメルセデスのバルテリ・ボッタス(写真)。2017年に初優勝したソチで、予選3位からスタートで2位に上昇。僚友ルイス・ハミルトンのペナルティーでトップの座が転がり込み、開幕戦に次ぐ今季2勝目を飾った。(Photo=Mercedes)
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2/9トラブルが発生したマックス・フェルスタッペン(写真)。レッドブルとともに解決に努めて臨んだロシアGP初日は、セッティングが定まらず苦戦を強いられるも、予選になると会心の一発を決めて見事2位を獲得。2014年の初開催以来続いたソチでのメルセデス最前列独占記録を止めた。レースではスタートで3位に落ちたが、ハミルトンのペナルティーで2位に返り咲きそのままチェッカードフラッグ。2戦ぶりの表彰台に喜びもひとしおだった。トスカーナGPで初表彰台を祝ったアレクサンダー・アルボンは、予選10位となるもギアボックス交換の5グリッド降格ペナルティーで15番グリッド。レースでは入賞圏の10位まで挽回した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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3/9予選Q2でコースをはみ出しタイム抹消、アタック中に赤旗中断となり、残り2分15秒でタイムを出さないとQ3に進出できないピンチに見舞われたメルセデスのルイス・ハミルトン(写真)。それでも残り1秒でギリギリ間に合いQ3に駒を進め、結果、後続を0.563秒も突き放すスーパーラップでポールを取ってしまうのだからさすが。しかしレース目前のスタート練習を指定の場所以外で行ったことで合計10秒のペナルティーを食らい、トップを走行していたものの3位でゴール。ミハエル・シューマッハーの大記録、通算91勝に並ぶかもしれなかったこのレースを不本意な戦績で終えた。チャンピオンシップでのポイントリードはまだ44点もある。(Photo=Mercedes)
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4/9レーシングポイントのセルジオ・ペレス(写真)は、ロシアGP予選で見事4位を仕留め、レースでもステディーな走りで4位のままゴール。同GP初開催の2014年以来、ソチでは一度もポイントを逃したことがなく、さらに今季全戦で得点しているという、中堅チームのドライバーの鑑(かがみ)のような彼だが、今季限りでチームを追い出されることが既に決まっている。来年の去就については未定というが、F1からいなくなるとなれば、これほどもったいないこともない。チームメイトのランス・ストロールは、予選Q2での赤旗再開前にオーバーヒートに見舞われ13位。アルボンのグリッド降格ペナルティーで12番グリッドからスタートするも、スタート直後にシャルル・ルクレールに当てられクラッシュ、リタイア。(Photo=Racing Point)
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5/9ダニエル・リカルド(写真)は、テニスプレーヤーの大坂なおみにインスパイアされて、差別に反対する意味の「EQUALITY(平等)」と書かれたマスクを着用してロシアに登場。シーズン中盤にきてパフォーマンスを上げてきているルノーを駆り、いままで苦手としていたソチで予選5位を獲得。ポールタイムからは1.060秒も離れていたが、レーシングポイント、マクラーレンとの激しい中団グループでの争いの中では善戦した。レースでも気迫のこもった走りで5位をキープ。コースオフ後に指示されたルートで戻らなかったとして5秒ペナルティーが科されても「その分速く走ればいいんだろ」と快走を続け順位そのままゴールした。チームメイトのエステバン・オコンも予選7位から7位フィニッシュ。(Photo=Renault Sport)
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6/9フェラーリ勢は、予選Q2でセバスチャン・ベッテルがクラッシュ、赤旗を出してしまい、ベッテルは15位、アレクサンダー・アルボンのグリッド降格で14番グリッド。マシンの向上にQ3進出にも自信をのぞかせていたシャルル・ルクレール(写真)は、コース上に止まったベッテルのマシンに危なくぶつかりそうになるもギリギリで避けることができたが、中断後のQ2最後のアタックでわずかに及ばず11位、同じくアルボンの降格で10番グリッドについた。ルクレールはスタートで8位に上昇。長めの第1スティント中、ベッテルが後続を抑えるといったチームプレーに助けられながら6位フィニッシュ。マシンのパフォーマンス向上を図るフェラーリは、開発の方向性にいい感触を得たようだ。自身250回目の出走となったベッテルは、13位完走という戦績で節目を終えた。(Photo=Ferrari)
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7/9アルファタウリ勢の予選は、ピエール・ガスリーがQ3進出で9位となるも、母国GPを迎えたダニール・クビアト(写真)はQ2止まりの12位、アルボンのグリッド降格で11番グリッドからスタート。クビアトはレース終盤にかけてオコンのルノーを猛追するも抜けず8位。ガスリーは一瞬のバーチャルセーフティーカーのタイミングでタイヤを交換し9位からポイント圏外に脱落するも、その後はニュータイヤの威力を発揮してオーバーテイクを繰り返し、9位に返り咲いた。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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8/9現役最年長40歳、アルファ・ロメオのキミ・ライコネン(写真)は、このロシアGPでルーベンス・バリケロの持つ最多出走記録322回に並んだ。2001年のデビューから、途中ラリーへの転向を挟みつつ、GP18年目のシーズンを戦う“アイスマン”。今季苦戦が続くアルファ・ロメオで、ソチでは19番手スタートから14位完走を遂げた。来年の予定は立ってないというが、チームからは残留の話もあるとか。往年の速さはなくとも、いぶし銀の走りで若手の手本を示すことは十分可能なはずである。(Photo=Alfa Romeo Racing)
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9/92021年1月からF1のCEOになることが決まったステファノ・ドメニカリ(写真)。フェラーリには1991年から2014年まで在籍。大学では経営管理を学び、入社当初は会計部門に籍を置くも、やがてスポーツ部門に異動し各種管理職を経験。2002年にスポーティングディレクター、そして2008年にはジャン・トッドの後任としてチーム代表に就任。同年コンストラクターズチャンピオンとなるも、ターボハイブリッド規定初年度の2014年に成績不振を理由に辞任した。その後は市販車の世界に活路を見いだし、2014年にアウディ、2016年にはランボルギーニの要職を歴任。その間、FIA(国際自動車連盟)のシングルシーター委員会を率いるなどモータースポーツとの関係も絶やさなかった。ビジネスとモータースポーツ双方を知る55歳のイタリアン。穏やかで人柄も良く、F1のCEO就任に関係者からも歓迎の言葉が聞かれたが、海千山千のパドック連中の間でどれほどの手腕を発揮できるか。(Photo=Ferrari)

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