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1/10F1第11戦アイフェルGPを制したメルセデスのルイス・ハミルトン(写真中央)、2位のレッドブルのマックス・フェルスタッペン(同左)、3位に入ったルノーのダニエル・リカルド(同右)。(Photo=Renault Sport)
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2/10予選では僚友バルテリ・ボッタスに負けたもののフロントローにはつくことができたハミルトン(写真)。これでメルセデスチームとしては通算72回目、エンジンメーカーとしては400回目の最前列独占である。レースでは2位走行中にボッタスのロックアップを見逃さず首位を奪うと、バーチャルセーフティーカーのタイミングでタイヤ交換を行い、またセーフティーカー後の再スタートも難なく決め、今季7勝目を飾った。出走260戦で通算91勝目は、ミハエル・シューマッハーの最多勝利記録に並ぶ大記録。ボッタスがリタイアしたことで、今季のチャンピオンシップでのリードは69点にまで拡大した。(Photo=Mercedes)
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3/102021年シーズン限りでのF1撤退を表明したホンダ。衝撃の発表直後にあたったアイフェルGPの舞台は、1964年にホンダF1第1期がデビューした思い出の地、ニュルブルクリンクだった。マシンのアップデートでレッドブルがメルセデスに近づき、フェルスタッペン(写真)がポール争いに絡みながら予選3位。レースではボッタスの後退で1つポジションアップ。ペースではハミルトンにはかなわなかったが、最終周にはファステストラップを記録し2位でチェッカードフラッグを受けた。ホンダとしては、2004年にBARホンダのジェンソン・バトンが記録して以来の、ニュルブルクリンクでの2度目の表彰台となる。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは5番グリッドからスタートし、レース半ばにリタイア。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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4/10レッドブル在籍の2018年、モナコGPでの優勝以来となる表彰台に「初めてのポディウムのようだ」と満面の笑みを浮かべたリカルド(写真)。ルノーとしては2011年のマレーシアGP以来となる9年ぶりの表彰台である。予選6位からのスタートで5位、9周目にシャルル・ルクレールを抜き4位と順位を上げ、16周目と早めにタイヤ交換。ボッタスのリタイアで3位まで上昇するも、背後からレーシングポイントのセルジオ・ペレスの猛追を受けることに。しかし運よくセーフティーカーが出てタイヤを一新することができ、再スタート後もペレスを見事抑え切った。なお「リカルドが表彰台にのぼったら自身にタトゥーを入れる」という賭けにのったルノーのシリル・アビテブール代表は、どうやら「ドイツっぽいタトゥー」(リカルド談)を彫られるようである。チームメイトのエステバン・オコンがトラブルでリタイアとなったが、ルノーは激しい中団チームの争いのなかで、4位マクラーレンに2点差の5位につけている。(Photo=Renault Sport)
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5/10アルファタウリの予選は、ピエール・ガスリー(写真)12位、ダニール・クビアト13位と2台ともQ2どまりとなるものの、レースではガスリーが6位でゴール。チームはトロロッソ、そしてその前身であるミナルディ時代を含めて最長となる8戦連続入賞中と波に乗り、ランキングは7位につけている。クビアトはレッドブルのアルボンにぶつけられフロントウイングを壊し緊急ピットイン、15位完走。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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6/10どん底からはい上がりつつあるフェラーリ。マシンフロアやバージボードを改良して臨んだアイフェルGPでは、シャルル・ルクレール(写真)がフリー走行で3位、予選でも最後のアタックで4位に上がる活躍を見せた。レースではルノーのリカルドやレーシングポイントのペレスらに先を越され、セーフティーカー後はガスリーにも抜かれ結果7位。7年前のニュルブルクリンクで、レッドブルを駆り母国初優勝したセバスチャン・ベッテルは、上昇気流に乗れずに予選11位、決勝では序盤に派手なスピンを喫するなどし、11位完走。(Photo=Ferrari)
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7/10レーシングポイントにまたも緊急事態発生。イギリスGP、70周年記念GPではセルジオ・ペレスが新型コロナウイルスに感染したが、今回はランス・ストロールがコロナではない体調不良を訴え、再度ニコ・ヒュルケンベルグ(写真中央)が代役として抜てきされた。出走なしのぶっつけ本番で臨んだ予選では最後尾20位がやっと。しかしレースではしたたかに戦い、見事8位入賞を果たしたのだからさすがだ。ペレスは予選9位から4位に入り、レーシングポイントは120点でランキング3位に上昇した。(Photo=Racing Point)
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8/10前戦ロシアGPでルーベンス・バリケロの史上最多出走記録322回に並んだアルファ・ロメオのキミ・ライコネン(写真)がその記録を更新。19番グリッドから入賞を目指すも、ウィリアムズのジョージ・ラッセルをはじき飛ばしてしまい10秒ペナルティーを受けるなどして12位完走。チームメイトのアントニオ・ジョビナッツィは10位でゴール、開幕戦9位に次ぐ今季2度目の入賞を果たした。(Photo=Alfa Romeo Racing)
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9/10メルセデスのボッタス(写真)は、予選でチームメイトのハミルトンに0.256秒の差をつけ今季3回目のポールポジションを獲得。しかし出走150回目となったレースでは、背後からのハミルトンのプレッシャーに屈したか、タイヤを派手にロックさせてしまい僚友にトップを奪われてしまった。タイヤを交換し挽回しようとするや、「パワーがない」と無線で訴え緊急ピットイン。「MGU-H」と思われるトラブルでメルセデスにとっては今季初のリタイアとなった。(Photo=Mercedes)
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10/10金曜日に予定されていた2回のフリー走行は、霧によりメディカルヘリコプターが飛べないという理由ですべてキャンセルに。この事態を重く見たFIA(国際自動車連盟)は、ヘリの発着所をサーキットより標高の低い場所に移して霧の影響を受けないようにし、そこまでは救急車で搬送するというバックアッププランを急きょ策定した。土曜日以降は天候が回復、また大きな事故もなく、このプランは発動することはなかった。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)

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