クラシックカーイベント「コッパ ディ 小海」の会場から
2022.05.02 画像・写真2022年4月23日、24日、長野県南佐久郡小海町にある小海リゾートシティ・リエックスをベースとして、クラシックカーイベント「第31回コッパ ディ 小海」が開かれた。新型コロナ禍によって中止された2020年を除いて1991年から毎年開催されているこのイベントは、今では日本でも数多く存在している、クラシックカーによるツーリングと競技を組み合わせたイベントの先駆けである。
今回の参加車両は、1920年代から1980年代までの約80台。主なプログラムは初日が風光明媚(めいび)な八ケ岳周辺の全行程約210kmのコースをドライブし、途中5カ所でPC競技(決められた区間を指定時間にいかに近く走れるかを1/100秒単位で競う)を行うレギュラリティーラリー、2日目は小海リエックスの敷地内(私道)で走行タイムを競うヒルクライムとなっている。2日間にわたるイベントの光景を、参加車両を中心に紹介しよう。
(文と写真=沼田 亨)
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1/40好天に恵まれた、パドックたる駐車場に並んだ参加車両。
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2/40カーナンバー順に並んで、午前10時からのラリーのスタートを待つ参加車両。1番は1939年「HRG」。
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3/40スタートしていく1950年「ジャウル750S」。俗に“虫”と呼ばれる、1940~1950年代にイタリアで多くのメイクから送り出されたバルケッタの一台。
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4/40今回の白眉だった1953年「ルノー4CV」ベースのワンオフのスペシャル。しかも女性ドライバーによるソロドライブ。数々のトラブルを乗り越えて完走した。
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5/40スタート後、小海リエックスの敷地内を走行する1957年「フィアット・アバルト750GTザガート」。
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6/401994年「Miniモーク」。もともとはクラシックMiniをベースに軍用車として企画されたモデル。
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7/401970年「スバルff-1 1300Gスポーツ」。1966年に登場した「スバル1000」シリーズの最終発展型となる高性能グレード。
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8/40公道に出る前、小海リエックス内の駐車場に最初のPC競技のコースが設けられた。これは1970年「ロータス・エランSr.4スプリント」。
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9/40ランチ会場だった長野県茅野市のテラス蓼科に向かう1947年「チシタリア202SC」。
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10/40オーナーの手で長年にわたって熟成されてきた1974年「フィアット・アバルト124ラリー」。
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11/40ラリー(PC競技の総得点)で総合4位となった1935年「MGマグネット」。
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12/40これも“虫”の仲間である1950年「シアタ750MM」。
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13/40ラリーのみの参加だった1974年「アルピーヌA110」。
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14/40テラス蓼科では60分のレストコントロールが設けられた。食事が済んでも到着から1時間は出発してはいけないというルールで、再スタート後には3回目のPC競技が行われた。
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15/40長野県東御市にある明神池の周回路で4回目のPC競技を実施。1948年「フィアット500Bザガート・パノラミカ」を先頭にスタートを待つ参加車両。
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16/40PC競技のスタート地点に向かう、今回の最長寿車両だった1924年「ブガッティT13ブレシア」。
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17/40PC競技を開始する1939年「HRG」。かなたに望むのは浅間連峰。
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18/402017年まで日産自動車のチーフクリエイティブオフィサーを務めた中村史郎さんがドライブした1967年「フェラーリ330GTC」。
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19/40抑揚豊かなボディーを持つ1949年「シギノルフィ1100S」。
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20/40ラリーで総合1位に輝いた1973年「ケータハム1600GT」。
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21/402リッター空冷フラット6を積んだ1977年「ポルシェ914/6」。
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22/40世界初の市販ミドシップスポーツだった「ルネ・ボネ・ジェット」の改良発展版である「マトラ・ジェット」。
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23/40マルーンのボディーカラーが美しい1969年「ポルシェ911」。
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24/40リアエンジンの「フィアット850ベルリーナ」をスープアップした1964年「フィアット・アバルトOT1000ベルリーナ」。
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25/40木漏れ日のなかを行く1959年「アルファ・ロメオ・ジュリエッタ スパイダー」。
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26/401953年「MG TF」。戦前モデルの流れを受け継いだMG Tシリーズの最終発展型。
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27/40優美な後ろ姿の1935年「フィアット508Sバリッラ ベルリネッタMM」。
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28/401986年「トヨタ・スプリンタートレノ1600GT」を先頭に、PC競技を行うクラブ“NW86”(NWはNormal Wheelの頭文字)のAE86軍団。
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29/402日目の朝。ホテルのエントランス前に並んだバルケッタ群。「ルノー4CV」スペシャルの、まるでルマン仕様のような優美なロングテールデザインに注目。
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30/40ヒルクライムのスタートは、ラリーとは逆方向から。
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31/40スタートする1975年「トヨタ・セリカ1600GT」。
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32/40ヒルクライムで総合トップのタイムをたたき出し、ラリーでも総合2位という好成績を収めた1960年「ロータス・セブンSr.1」。
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33/40ヒルクライムで豪快な走りを見せた1959年「ポルシェ356A」。
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34/40フォーミュラマシンを2シーターにしたような1948年「チシタリア204」。
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35/40いかにも“虫”っぽいユーモラスな顔つきの1941年「フィアット・トッポリーノ テスタマリオ」。
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36/40日本では珍しい英国製スポーツサルーンである1964年「ライレー1.5(ワン・ポイント・ファイブ)」。
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37/401973年「トライアンフTR6」。ミケロッティデザインの「TR4/5」をドイツのカルマンが化粧直ししたモデル。
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38/40トゥーリング特許のスーパーレッジェーラボディーを持つ1949年「フェラーリ166インター」。
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39/40数少ない日本車の常連参加車である1969年「マツダ・コスモスポーツ」。ラリーで総合3位に入った。
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40/40「フェラーリ512BB」を先頭に、ヒルクライムを終えてパドック(駐車場)に戻ってくる参加車両。