■【会場リポート】ダイハツ、軽にハイブリッドは要らない!
ダイハツは、「省資源」「低燃費」「低価格」を3本柱に、バラエティに富んだ軽自動車を展示している。
■ダイハツが描く「軽のあるべき姿」
スモールカーこそ、これからの社会に求められるクルマと位置づけるダイハツは、メインステージに3台の軽自動車を展示し、その可能性をアピールする。
なかでも視線を集めそうなのが、美しいスカイブルーのボディをまとうコンセプトカー「e:S(イース)」だ。やけに小さいと思ったら、全長は軽自動車枠を大きく下回る3100mm。コンパクトな3ドアハッチバックボディにもかかわらず、4人分のシートが用意されている。驚くべきはその燃費で、ハイブリッドなど特別なシステムを搭載せずに、30km/リッターの10・15モード燃費を達成するという。
ダイハツの箕浦輝幸社長は、「車重の軽い軽自動車に、ハイブリッドシステムのような車重の増えるパワーユニットを搭載すべきではない」と語る。それでは、軽自動車のあるべき姿とは何か? 「イースは車体のコンパクト化に加え、各部品の素材・構造の見直しにより、徹底した省資源化を図り、4名乗車ながら車重を700kgにまで軽減しました」という。この軽量化=省資源化に加えて、エンジンそのものの燃費向上を図ったり、アイドリングストップ機構を組み込むなどして、ハイブリッドに頼ることなく、低燃費を実現する。軽量コンパクトな軽自動車の特徴を最大限に生かすというのが、ダイハツのやり方なのである。
ちなみにこのイース、2〜3年以内に発売するということだが、「価格の面でもお客さまにご満足いただける軽自動車を目指す」ということだから、身近なエコカーとして期待が膨らむ。
イースの隣には、ダイハツの人気モデル「タント」をベースに、よりスタイリッシュに仕上げた「タントエグゼ」が2タイプ展示されている。タントには「子育てファミリーのクルマ」というイメージがあるが、このタントエグゼのデザインなら、より幅広いユーザーに受け入れられそうだ。なお、タントエグゼは市販される予定だ。
このほか、大空間・大開口が自慢の「デカデカ」や、ピックアップ風オープン4シーターの「バスケット」など、個性豊かなクルマが勢揃い。枠にはまらない発想が、ダイハツブースに活気をもたらしている。
(文=生方聡)
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