クラリオン「DrivTraxP5」案内性能【PNDテスト】
2007.04.17 自動車ニュース【PNDテスト】クラリオン「DrivTraxP5」案内性能を試す
コンパクトで安い「簡易型カーナビ」としていま話題沸騰の「PND」(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)だが、気になるのは実用に使えるのか?ということ。
「カーナビの達人」による徹底比較テスト。クラリオン「DrivTraxP5」の案内性能を試した結果は……。
2:案内性能
▼クラリオン「DrivTraxP5」DTR-P5
オープン価格(実勢価格は5万円前後の見込み)
カーナビ作りのノウハウが活きている
レーンガイドや交差点の看板表示、交差点名の表示、誘導地点までの距離や進む方向を3〜4カ所先まで表示するラリービューなど、同社HDDナビ同様の案内機能を採用したあたりは、長年、カーナビを作り続けてきたノウハウが活きている。
ボイスガイドも的確で、とてもわかりやすいものだし、ルート探索が終了したら全ルートを表示してくれるのも、細かいことだが親切だ。
ただし、7型ワイドディスプレイ用の地図デザインをそのまま4.3型ワイドに縮小したような印象は否めない。
幸い、僕は視力が両眼とも1.5だから走行中でもはっきりと確認できたが、ちょっと視力が落ちている人は、交差点名やラリービューの距離、小さなレーンガイドなどは確認できないのではないだろうか。そのあたりに不安が残る。
交差点拡大にもう一工夫を
交差点拡大は、2画面表示するのではなく、地図全体をズームアップする方式。曲がる交差点の300m手前にさしかかると自動的に地図が50mスケールに切り替わる。
このとき、曲がる方向を大きく矢印で示すなど、もう一工夫あればわかりやすいと思うのだが、拡大した直後は地図上で交差点を確認できないため、うっかりしていると次に曲がる方向を見落とし、かえって不安になることもあるのだ。
ま、そのためにラリービューがあるのだが。
ハイウェイモードや主要交差点で表示される看板表示がわかりやすいだけに、それが表示されない一般道の案内との差が大きいのがどうしても気になってしまうのだ。
もう一工夫で、その印象はガラリと変わる可能性がありそうなだけに惜しい。
(文と写真=石田 功)
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