50車種を越えるワールドプレミア【ジュネーブショー07】
2007.03.07 自動車ニュース【ジュネーブショー07】50車種を越えるワールドプレミア
2007年3月6日、第77回ジュネーブ国際自動車ショーが、プレスデイで開幕した。
現地からのリポート第2弾として、ワールドプレミアをはじめとする注目車種をざっと紹介する。
■ドイツ、フランス、イタリアなど欧州勢の新型がこぞって登場
ジュネーブショーが、純粋の自動車ファンにとっても、楽しめるショーなのは間違いない。
このショーでの世界的なデビュー、つまりワールドプレミアと称されるクルマは50車種を越えた。もちろんこれには細かなフェイスリフトや、このショーのもう一つの顔であるヨーロッパ各地の小さなスペシャリストやデザインハウスの作品まで含めた数だが、メインのモデルもかなり姿を現した。
ドイツではメルセデスの「Cクラス」「アウディA5」「ゴルフ・ヴァリアント」、BMWの「M3」と1、5シリーズのフェイスリフト、オペルのショーモデルなどが揃ったし、だいぶ前から発表されていた「フォード・モンデオ」もようやく正式に陽の目を見た。
フランスからはシトロエンのクロスオーバーコンセプトたる「Cクロッサー」、プジョーのSUV「4007」とクーペカブリオレ「207CC」、ルノーは新型「トゥインゴ」などを並べる。イタリアではマセラティの新型クーペたる「グラントゥリズモ」、フィアットの新型「ブラーボ」などが新しい。
■カロッツェリアたちも魅力的
日本からのニューモデルは比較的少なく、トヨタ/レクサス系はデトロイトやパリに出たモデルを持ってきたし、ニッサンは「エクストレイル」が新しい程度。その中で注目されたのは「マツダ・デミオ」の新型たる「マツダ2」だった。
ボルボは70系がフルチェンジを受け、特に「XC70」を強調していた。
これらのメジャーメーカーのモデルに対して、見方によればより面白いのがスペシャリストやカロッツェリア、デザインショップの作品群で、これこそ昔からのジュネーブショーの魅力である。これらはブースこそ小さいが、大メーカーに並ぶメインの場所を与えられている。しかもその作品は文字通り玉石混淆で、子供のスケッチをそのまま原寸大にしたようなものから、下手なメーカーのコンセプトカーを遙かにしのぐ高いデザイン品質や、素晴らしい機知に満ちたアイデアが散見されるモデルまである。
真剣に主要モデルのどこが変わった、どうマイナーチェンジしたなどと細かいことに振り回されるより、普段は見られないこんな面白いクルマたちに目を見張りながら、各メーカーや各国のジャーナリストの旧友や旧知の人たちとの会話に時間を過ごす、多分それがジュネーブショーの楽しみかたなのだろう。
(文と写真=大川悠)
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