【カーナビ&オーディオ】バング&オルフセンとフェラーリがカラーコラボレーション
2005.09.21 自動車ニュース【カーナビ&オーディオ】バング&オルフセンとフェラーリがカラーコラボレーション
デンマークのオーディオメーカー「バング&オルフセン」が、フェラーリの「レッド」「ブルー」のボディカラーとコラボレーションしたスピーカー「BeoLab3」を発表。2005年9月20日に発売した。価格は従来どおり、ペアで37万8000円。
■粋なアプローチ
デンマークのオーディオメーカー「バング&オルフセン」が同社のスピーカーに新色を追加した。既存の製品への単なる新色追加というだけならニュースにもならないが、その色がフェラーリのボディカラーにマッチさせたものと聞けば、クルマとオーディオに関心がある人なら思わず振り返ってしまうだろう。
昨今、これぞという高級車には有名オーディオブランドが搭載されるようになり話題となるが、バング&オルフセンとフェラーリは「カラー」という側面からコラボレーションを生み出そうとしている。いかにも粋なアプローチではないか。
■“塗り”ではなく“素材の色”
バング&オルフセンといえば、昔から群を抜いてスタイリッシュなオーディオを提供してきたメーカーである。音のよさは言うに及ばず他の追随を許さない先進的デザインは、多くの人に「ぜひいつか所有してみたい」と思わせるに充分だ。そういう意味ではフェラーリとまったく同じ憧れのアイテムといえる。フェラーリ・オーナーが、家で聴くオーディオはバング&オルフセンが多いというのも、両者に流れる共通点を見れば納得できる。
今回、バング&オルフセンのほぼ全機種のスピーカーに追加された新色はレッドとブルー、そしてダークグレーもいくつかのスピーカーに新しく適用される。これらのカラーはフェラーリF430や612スカリエッティのボディカラーとぴったりマッチする。とはいえフェラーリのボディとは素材も違えば塗り方も異なるので、見た目がまったく同一かといえばそうではない。バング&オルフセンのスピーカーの色表現はいわゆる「ペイント上塗り」ではなく、金属に顔料を溶け込ませてから成形する「素材の色」だからである。これは高級小物ならではの手法で、キズがついても目立たないというメリットもある。
こうした塗色方法の違いゆえにフェラーリと並べてみれば多少の差は生じるが、それは目を凝らして見た場合にわかることであって、色彩という観点ではほぼ同じといっていい。家でオーディオを聴いているときでも、愛車をイメージさせてくれるには充分だ。ともあれ、フェラーリ・オーナーにとってまた新たな楽しみ方ができたことは間違いない。
(文=尾沢英彦)
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