WRCニュージーランド、ソルベルグ/スバルが優勝【WRC 04】
2004.04.19 自動車ニュース【WRC 04】WRCニュージーランド、ソルベルグ/スバルが優勝
世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・ニュージーランドが、2004年4月16日から18日にかけて、ニュージーランドのオークランドを中心に行われた。前戦メキシコでデビューした2004年型「スバル・インプレッサWRC」を駆って、ディフェンディングチャンピオンのペター・ソルベルグが今シーズン初優勝、通算6勝目をあげた。
2位はプジョーのマーカス・グロンホルム、3位はフォードのマルコ・マルティンだった。
■チャンピオンの底力
第1、2レグとトップを守り続けたソルベルグ。最後の第3レグ、残り4ステージとなったSS20で思わぬハプニングに見舞われた。インプレッサが岩にヒットし、パワーステアリングにダメージがおよんだのだ。これで首位は「プジョー307WRC」をドライブするグロンホルムの手に渡ったのだが、SS21で3位、22で1位、最後の23で2位とチャンピオンは猛チャージをかけ、最終的にはグロンホルムに5.9秒差をつけ、今シーズン初、そしてスバルとして記念すべき通算40回目の勝利を飾った。
「もう信じられないぐらいすごいラリーだったね」というのはソルベルグ。「今週は驚きの連続だったよ。昨日は後ろにいて欲しくないドライバーがそこにいたんだ。それがマーカス・グロンホルムなんだよ。僕たち2人は、本当に狂ったようにプッシュしたんだ。そして彼がトラぶったら、次は僕の番だ。今回は本当に疲れ果てたよ。でも、本当に楽しいラリーだった」
ドライバーズポイント10点を加算したソルベルグは、ランキングリーダーのマルティンの3点後ろで4位。首位マルティンは26点、2位は今回4位でフィニッシュしたシトロエンのセバスチャン・ロウブで25点、そしてグロンホルムが24点で続くという、タイトな戦いが繰り広げられている。
次戦はターマックラリーのキプロス。5月14日から16日に開催される。
■PCWRC、新井は5位
併催されたプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第3戦でも、やはりラリー終盤に波乱が起きた。トップを走っていた三菱のダニエル・ソラがSS20でコースアウト。その後ろにいたナイオール・マクシェアも同じようにコースから外れ、ソラのマシンにランディングしてしまいリタイアした。結局三菱のマンフレッド・ストールが優勝した。
スバルの新井敏弘は、SS18、20とステージを制し2位に浮上したものの、最後になってトランスミッションにトラブルに足を引っ張られ、惜しくも5位フィニッシュとなった。
(文=webCG 有吉/写真=スバルテクニカインターナショナル)
![]() |
![]() |
![]() |