ブリヂストン、新タイヤ「REGNO GR-8000」を発表

2003.06.16 自動車ニュース webCG 編集部

ブリヂストン、新タイヤ「REGNO GR-8000」を発表

ブリヂストンは、快適性、静粛性を追求したタイヤ「REGNO」(レグノ)のモデルチェンジを、2003年6月12日に発表した。6月27日から発売される。なお、近年タイヤの価格はオープン価格が普通だが、このタイヤにはメーカー希望小売価格が設定された。

■全域で静粛性、乗り心地を向上

ブリヂストン「REGNO」は、静粛性や乗り心地のよさを追求したタイヤである。モデルチェンジした「REGNO GR-8000」の商品コンセプトは、「静なる動へ」。静粛性と高運動性能を兼ね備えることを目指して、新型は開発された。

技術的ハイライトは、タイヤ基盤技術「AQドーナツII」のタイヤブロック技術を、静粛性を高めるために最適化した「サイレントACブロック」を搭載。AQドーナツIIにより、摩耗時の性能低下を抑制するとともに、静かな走行を実現したと謳われる。ほかに、硬くなりにくい「AQコンパウンド II」や、新開発の「硬化抑制新ケース構造」などにより、快適な走行を持続させたという。

ブリヂストンによると、ロードノイズを測定した静粛性テストでは、新品時で従来品より26%、50%摩耗時では34%騒音を低減。突起を乗り越した際の突き上げを指数化する、乗り心地のテストでは、50%摩耗時でも従来品の新品時と同様の乗り心地を示したという。

■メーカー希望小売価格、復活の理由

「REGNO GR-8000」は、メーカー希望小売価格が設定された。現在、ほとんどのタイヤは、小売店が販売価格を決定する「オープン価格」で販売される。オープン価格は、小売店での実売価格が、メーカーの希望小売価格と較べてあまりにも低くなったため、メーカーへの不信をあおると考えられて、1996年から各社が取り入れた経緯がある。

今回、メーカー希望小売価格を設定した理由について、タイヤマーケティング本部長の石橋秀一氏は、「『REGNO GR-8000』は非常に付加価値の高い商品であり、メーカーの自信の表れとして希望小売価格を設定した」と語る。ただし、新価格は従来モデルの市場価格を調査した上で設定したため、新しいレグノの価格が、いきなり高くなるようなことはないという。さらに、「今後もプレミアム制が高い商品に関しては、メーカー希望小売価格を適用する」とコメントした。

発売サイズは、35シリーズから70シリーズまでの全50サイズ。スモールカーからビッグセダン、そしてミニバンにいたるまで、幅広い車種に対応する。メーカー希望小売価格は、1万200円から4万3900円まで。年間販売目標は140万本に設定された。
ちなみに、重量級サルーン向け「REGNO ER-55」は、継続して販売される。

(webCG 本諏訪)

ブリヂストン:
http://www.bridgestone.co.jp/

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新商品について語る、宮川義一取締役常務執行役員

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