ジョーダンの2人目は、Fニッポンチャンプ
2003.02.05 自動車ニュースジョーダンの2人目は、Fニッポンチャンプ
F1の2003年シーズン開幕戦を約1ヵ月後にひかえた2003年2月4日、ジョーダンでジャンカルロ・フィジケラとタッグを組むドライバーがようやく発表された。その名は、ラルフ・ファーマン。2002年のフォーミュラニッポンチャンピオンは、同チームと3年契約を結び、3月9日のオーストリアGPでF1デビューを飾る。
これにより、全チームのドライバーラインナップが確定した。
フィジケラのチームメイトは、昨年末まで、契約上は引き続き佐藤琢磨になるはずだった。しかし、チームの台所事情が悪化し、エディ・ジョーダン代表は、スポンサーマネーが見込めるドライバーを起用すると方向転換。エディ・アーヴァイン、フィリッペ・マッサなど多くの名が噂にのぼるなか、来シーズンのシートが決まらない佐藤は痺れをきらし、12月18日にBARホンダのリザーブドライバーになることを表明した。
そのシートを射止めたのが、27歳のイギリス人、ファーマン。肝心のスポンサーや金額については明らかにされていない。
ファーマンは、英国シルバーストーンのファクトリーで既にシート合わせを済ませており、来週スペインはヴァレンシアで行われる予定のテストで、フォードエンジンを積むマシン「EJ13」をドライブする。
ラルフ・ファーマンは、1975年5月20日生まれ。1996年に英国F3チャンピオンを獲得、翌年から日本にわたり、フォーミュラニッポンに参戦を始めた。当初は思うような成績を残せずにいたが、チャンピオンチーム、中嶋悟監督率いるPIAA NAKAJIMAへ移籍した2001年から頭角をあらわし始め、同年2勝でシリーズ4位。2002年、10戦中4勝で悲願のチャンピオンとなった。
ちなみに父親のラルフ・ファーマン・シニアは、1972、1974年のワールドチャンピオン、エマーソン・フィッティパルディの元メカニック。その後、かつてアイルトン・セナを擁したことで有名にもなった、ジュニアカテゴリーのコンストラクター、ヴァン・ディーメンを設立したことでも知られている。
(webCG 有吉)
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