ローバー、高級サルーン「ローバー75」の予約開始
1999.09.09 自動車ニュースローバー、高級サルーン「ローバー75」の予約開始(9/9)
ローバーグループジャパンは、新しい高級ブリティッシュサルーン「ローバー75」の予約を9月8日から開始した。
「ローバー75(セブンティファイブ)」は、BMW傘下になったローバーが初めて世に放つクルマで、1300億円の巨費を投じて完全自社開発された高級サルーンである。日本に導入されるモデルは2.5リッターV6エンジンを搭載した5ATモデルで、「コニサー」「クラブ」の2グレードが用意される。
美しくエレガントな外観には多くのクロームパーツが用いられ、英国車のもつ格式ある雰囲気が演出されている。全長×全幅×全高=4755×1780×1425mm。ホイールベースは2745mm。ボディパーツの40%に新製法の高剛性スティールを採用することによって、ボディのゆがみやねじれを抑え、あらゆる状況下でもきしみ音やガタつき音を防止し、室内の静粛性はクラストップレベルであるという。
インテリアにも英国伝統の本革とウォールナットがふんだんに用いられ、シートにはパンピングまでが施されている。また、ベージュのクラシックなバックのメーターパネルは、夜間オレンジ色のバックライトに浮かびあがるなど印象的な仕上がり。さらに、各スイッチ類、メーター形状、ドアノブなどはすべて楕円で統一されていて、美しいキャビンを構成している。
エンジンは「KV6」と呼ばれる「ローバー825」に使われた2.5リッターV6ユニットを改良したもので、最高出力177ps/6500rpm、最大トルク24.5kgm/4000rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、日本のJATCO製5AT。
サスペンションは前/マクファーソンストラット、後/マルチリンク。特にリアサスペンションは、BMWにならったもので乗り心地とハンドリングが向上されたという。
本国で17色用意されていた外装色のうち、標準色6色、注文色6色の計12色が日本仕様となった。レザーの内装色は「クラブ」は2色、「コニサー」は5色がボディ色にあわせて組み合わされている。価格は「コニサー」が469万円、「クラブ」が425万円。
今年3月に行われた試乗会では、日本人ジャーナリストのあいだで「ジャガーSタイプ」より英国車らしい、という声が多く聞かれた「ローバー75」。私は特に内装が好きです。編集部に送られてきたカタログを見て、ボディカラーと内装色の組み合わせを考えるのが楽しくなりました。いまどき、そんな気分にさせるクルマは珍しいと思います。皆さんも「東京モーターショー」でチェックしてみたらどうでしょう。(Web CGあらい)
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