ブリヂストンが「色」でタイヤの楽しみ方を提案

2013.06.13 自動車ニュース
「カラーサイド」によるタイヤへの印刷の例。紙などへの印刷と同じように、さまざまな色やグラデーションの表現にも対応している。
「カラーサイド」によるタイヤへの印刷の例。紙などへの印刷と同じように、さまざまな色やグラデーションの表現にも対応している。
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ブリヂストンが「色」でタイヤの楽しみ方を提案

ブリヂストンは2013年6月12日、タイヤのサイドウォールへのカラー印刷技術「カラーサイド」を発表した。

 

「カラーサイド」の技術的な特徴を説明する、開発担当者の川合誠一郎氏。
「カラーサイド」の技術的な特徴を説明する、開発担当者の川合誠一郎氏。
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巨大な印刷機に送り込まれるタイヤ。印刷工程では、機械にタイヤをセットする作業以外は、基本的にすべてオートメーション化されている。
巨大な印刷機に送り込まれるタイヤ。印刷工程では、機械にタイヤをセットする作業以外は、基本的にすべてオートメーション化されている。 拡大
「エコピアEP001Sカラーサイド」と「エコピアEV-01カラーサイド」の印刷はリムの周辺のみだが、技術的には写真のように、サイドウォールの広い範囲に印刷を施すことが可能となっている。
「エコピアEP001Sカラーサイド」と「エコピアEV-01カラーサイド」の印刷はリムの周辺のみだが、技術的には写真のように、サイドウォールの広い範囲に印刷を施すことが可能となっている。 拡大

これまでのタイヤに対するカラーリングは、タイヤの中に色つきのゴムを埋め込む方法が主流であり、重量増による燃費性能の低下や、コスト高などが避けられなかった。
今回ブリヂストンが実用化した「カラーサイド」は、紙などに対する一般的な印刷と同じく、カラーリングにインクを採用。燃費性能やウエットグリップ性能に影響を与えることなく、より自由度の高いデザインの印刷を可能にしている。

また高い耐久性を確保している点も特徴で、劣化防止剤(日光によるダメージを抑制する薬品)の浸出による印刷の変色や、走行に伴う印刷面のゆがみ、太陽光やオゾン、湿度や温度の変化によるダメージなど、自動車用タイヤの使用環境におけるさまざまな要素を考慮して、印刷方法やインクを開発。開発担当者の川合誠一郎氏によると「社内の加速劣化試験でも2~3年は問題ないという結果を得ている。擦ったり傷を負ったりしなければ、最低でも1年は持つ」という耐久性を実現したという。

印刷の手順は、まずはタイヤに含まれる劣化防止剤の影響を防ぐため、下地に「ペインタブルゴム」(薬剤の透過を抑制する特殊なゴム)を巻く。次に、印刷を施す箇所に白インクで素地(そじ)を敷き、その上に赤、青、黄のインクを印刷。それらを乾燥させた後で、仕上げに保護剤を塗布するというものだ。
インクにはゴムへの印刷が可能で、環境負荷の低いアクリル系UV硬化樹脂を採用。印刷方式には、濃度のムラやスジを軽減する「マルチパス」や、グラデーションの表現を可能にする「マルチドロップ」などを取り入れることで、高精細な画質を実現している。

今のところ、「カラーサイド」を取り入れた商品は「エコピアEP001Sカラーサイド」「エコピアEV-01カラーサイド」の2種類だけで、印刷のデザインも定型のものしか用意されていないが、ブリヂストンでは今後も研究開発を継続。耐久性をはじめとした印刷品質の向上や、印刷設備の簡素化などを通し、将来的にはユーザーによるオリジナルのデザインや、販売店での再印刷などにも対応したいとのこと。

(webCG)
 

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