歴代「ゴルフ」最強の新型「VWゴルフR」登場
2014.02.20 自動車ニュース ![]() |
歴代「ゴルフ」最強の新型「フォルクスワーゲン・ゴルフR」登場
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2014年2月20日、新型「ゴルフR」を発表。同日、販売を開始した。
■最高出力280ps、最大トルク38.7kgmを発生
ゴルフRは、高出力パワーユニットと「4MOTION」と呼ばれる4WDシステムを搭載した、フォルクスワーゲン・ゴルフの高性能モデルである。設定されたのは4代目ゴルフからで、当時は「ゴルフR32」という名称でデビュー。2010年に登場した先代(6代目)モデルにおいて、エンジンの変更(3.2リッターV6から2リッター直4ターボへ)にともない車名もゴルフRに改称された。日本では2002年の初導入から2013年末までに5600台以上が販売されている。
今回の新型では、「EA888」型の2リッター直4直噴ターボエンジンを搭載している。これは現行型「ゴルフGTI」のエンジンをベースに専用のチューニングを施したもので、シリンダーヘッドやピストン、高圧インジェクター、ターボチャージャーなどを強化。デュアルカムシャフトアジャストメントによる可変バルブタイミング機構や、排気側のバルブリフト量も2段階調整式に変更している。これらの結果、新型ゴルフRは従来モデルを24ps上回る280ps/5100-6500rpmの最高出力を発生。最大トルクも5.0kgm増大し、38.7kgm/1800-5100rpmとなった。
これに組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチ式の6段DSG。駆動方式は4WDで、電子制御油圧式オイルポンプで作動する第5世代ハルデックスカップリングを採用している。
環境性能についても従来モデルより向上しており、より厳密な冷却水の温度管理により暖気時間を大幅に短縮。また、ゴルフRとして初めてアイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回生システムを採用したことで、燃費は14.4km/リッター(JC08モード)を実現している。
■制御システムも独自にチューニング
運動性能に関する装備も充実しており、空転するタイヤにブレーキをかけることで反対側のタイヤの駆動力を確保する「EDS」や、高速コーナーで内輪にブレーキをかけ、アンダーステアを抑制する「XDS」、可変ギアレシオステアリングシステムの「プログレッシブステアリング」を標準装備している。
また、電子制御ダンパーの減衰力や、スロットルレスポンス、トランスミッションの変速プログラム、パワーステアリングの特性などを切り替えできる制御システム「DCC(ダイナミックシャシーコントロール)」を標準で搭載。これによって、走行モードは「エコ」「ノーマル」「コンフォート」「インディビデュアル」に、ゴルフR専用の「レース」を加えた5つの設定から選択できる。
さらに、ESP(エレクトロニックスタビリゼーションプログラム)にも、システムの介入を遅らせることでよりスポーティーなハンドリング特性を実現する「ESP Sport」モードが備わるほか、サーキット走行などの際にはシステムをオフにすることも可能となっている。
サスペンションにも専用のチューニングを施しており、標準モデルのゴルフより20mm、GTIより5mm車高をダウン。フロントでは新開発のロワアームの採用やスクラブ半径の変更などにより、ステアリング特性を最適化したほか、振動の伝達も抑えている。一方リアでは、ラテラルリンクに改良を加えることで、横剛性を向上させた。
またブレーキシステムも強化しており、フロントには直径340mm、リアには直径310mmのベンチレーデッドディスクを採用。ピストンの直径は、フロントが60mm、リアが42mmとなっている。
■内外装の随所に専用のパーツを採用
随所に「R」のロゴを施したり、専用のエアロパーツを装着したりと、内外装に関しても標準車との差別化を図っている。
具体的には、エクステリアでは大型のエアインレット付きバンパーやボディー同色のサイドシルパネル、リアディフューザー、マットクロム仕上げのドアミラーなどを装着。足元は18インチの5スポークアルミホイールと225/40サイズのタイヤの組み合わせで、ブラックでペイントしたブレーキキャリパーには「R」のロゴをあしらっている。また、リアには左右2本ずつ、計4本のクロムテールエキゾーストパイプを装備している。
一方、ブラックを基調にコーディネートしたインテリアには「R」の刺しゅうを施したレザーのトップスポーツシートやアルミ調のフットペダルを装備。また、最新のナビゲーションシステム「Discover Pro(ディスカバープロ)」を標準装備している。
ハンドル位置は右のみの設定で、価格は510万円。
(webCG)
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