世界初、東京・渋谷にボッシュのカフェが登場
2015.09.09 自動車ニュース ![]() |
世界初、東京・渋谷にボッシュのカフェが登場
ボッシュは2015年9月9日、東京・渋谷にオープンする「café 1886 at Bosch(カフェ・イチハチハチロク・アット・ボッシュ)」を報道陣に公開した。正式な営業は同年9月10日から。
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■129年の歴史を感じつつ、コーヒーやサンドイッチを堪能
café 1886 at Boschは、ボッシュが日本本社1階のスペースを利用して開設した、ショールームを併設したカフェである。同社が一般向けに商業的なカフェを開設するのは、世界的にも今回が初のこととなる。
施設のプロデュースと運営を担うのは、これまでにも多数のレストランを手がけてきたTRANSIT GENERAL OFFICE。内装は「メルセデス・ベンツ コネクション」も手がけた窪田建築都市研究所のデザインによるもので、ホワイトやグレーを基調にして「未来」を表現した展示エリアに対し、カフェエリアは古材(こざい)などを用いた温かみのある空間としてボッシュの「歴史」を表現。カウンターの上部には、マグネトー式点火装置やヘッドランプ、電動工具など、本国から取り寄せた往年のプロダクトをディスプレイしている。このほかにも、デザインスタジオのINSENSEが施設ロゴを、メンズウエアのmarkaがスタッフのユニホームを手がけるなど、café 1886 at Boschには多数のクリエーターが携わっている。
こだわりのドリンクやフードも見どころで、コーヒーについては銀座の専門店であるトリバコーヒーが、ここでしか飲めない2種類のオリジナルブレンドを開発。ライトローストを注文すると、オーダーごとに1杯ずつハンドドリップしてくれる。またフードについては銀座のフランス料理店、マルディグラが監修したサンドイッチを提供。これらのほかにも、ドイツの軽食をアレンジしたフードメニューや、ドイツビール、ドイツワインなども用意している。
座席数は店内、テラス席合わせて85席。設備も整っており、無料でWi-Fiや電源を利用することができる。
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■目的はブランド認知の向上、料理教室の開催も?
café 1886 at Boschはボッシュがブランドコミュニケーションの一環として開設したものであり、店名の「1886」は創業者のロバート・ボッシュが1886年に会社を興したことに由来する。内覧会であいさつに立った日本法人のウド・ヴォルツ代表取締役社長はこの施設について、「皆さまにもっとボッシュを知ってもらうために何かできないかと考え、ブランドを体験できるカフェをオープンした」とコメント。「(この施設を通して)多くの人に、ボッシュをより楽しく、身近に感じてほしい」と述べた。
また、続いて登壇したコーポレート・コミュニケーション部の下山田淳氏も、同施設の開設の目的を「日本においてブランドを認知してもらうため」と説明。「幸いにも渋谷駅から徒歩5分という立地にある本社を利用してできたのがcafé 1886 at Bosch。ここを、一般の方とのご縁になる場所にしたい」と期待を寄せた。
下山田氏によると、日本におけるボッシュは売り上げの大半が自動車関連事業で占められていることもあり、一般消費者の認知が低いのが実情だという。そこでcafé 1886 at Boschでは、同社の部品を使用した自動車やバッテリーなどの自動車用品に加え、コンシューマー向けの製品も展示。「同社製のキッチンマシンを使った料理教室なども開催したい」(下山田氏)という。また森川典子取締役副社長も「日本ではどうしても部品メーカーのイメージが強いので、一般の方にもボッシュを広く知ってほしい。また、ボッシュはイノベーションを大切にするメーカーなので、この場所を通して、そうしたイメージも感じてほしい」と語った。
(webCG)
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