日産が「オーラNISMO RSコンセプト」と「フェアレディZ」の2027年モデルを初披露【東京オートサロン2026】

2026.01.09 自動車ニュース webCG 編集部
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日産オーラNISMO RSコンセプト
日産オーラNISMO RSコンセプト拡大

日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(以下、NMC)は2026年1月9日、千葉・幕張メッセで開幕した「東京オートサロン2026」の会場で、ハイパフォーマンスモデル「オーラNISMO RSコンセプト」および「フェアレディZ」の2027年モデルを発表した。

量産コンポーネントを活用しながら、レース参戦を見据えた技術検証を目的とする「オーラNISMO RSコンセプト」。
量産コンポーネントを活用しながら、レース参戦を見据えた技術検証を目的とする「オーラNISMO RSコンセプト」。拡大
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4260×1880×1485mmで、ベースモデルに比べ全長は140mm、全幅は145mm拡大されている。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4260×1880×1485mmで、ベースモデルに比べ全長は140mm、全幅は145mm拡大されている。拡大
トレッドの拡大に合わせて左右で145mm広げられたフェンダーと約20mmのローダウン化によって、低重心で迫力あるプロポーションを実現。
トレッドの拡大に合わせて左右で145mm広げられたフェンダーと約20mmのローダウン化によって、低重心で迫力あるプロポーションを実現。拡大
NISMOのレッドアクセントが施されたカナード付きのフロントスポイラーと、「RS」のロゴがデザインされたボンネットのデカールが目を引く。
NISMOのレッドアクセントが施されたカナード付きのフロントスポイラーと、「RS」のロゴがデザインされたボンネットのデカールが目を引く。拡大
「オーラNISMO」に対して約100kg増加した重量を受け止められるよう、ブレーキを強化。フロントに対向4ポッドの大型キャリパー、リアに対向2ポッドのキャリパーを採用する。
「オーラNISMO」に対して約100kg増加した重量を受け止められるよう、ブレーキを強化。フロントに対向4ポッドの大型キャリパー、リアに対向2ポッドのキャリパーを採用する。拡大
「エクストレイルNISMO」に搭載されるハイブリッドパワーユニット「e-POWER」を「オーラNISMO RSコンセプト」に移植。モーターはフロントが最高出力204PS、リアが同136PSを発生する。
「エクストレイルNISMO」に搭載されるハイブリッドパワーユニット「e-POWER」を「オーラNISMO RSコンセプト」に移植。モーターはフロントが最高出力204PS、リアが同136PSを発生する。拡大
ルーフスポイラーを後方に移動させ、さらに大型のリアウイングを組み合わせている。
ルーフスポイラーを後方に移動させ、さらに大型のリアウイングを組み合わせている。拡大
拡幅されたワイドボディーが特徴となる「オーラNISMO RSコンセプト」のリアビュー。
拡幅されたワイドボディーが特徴となる「オーラNISMO RSコンセプト」のリアビュー。拡大
フェアレディZ(2027年モデル)
フェアレディZ(2027年モデル)拡大
エクステリアデザインや足まわりのリファインが行われた「フェアレディZ」の2027年モデル。外板色のグリーンは、S30型の「グランプリグリーン」をモチーフとしたカラーリングだ。
エクステリアデザインや足まわりのリファインが行われた「フェアレディZ」の2027年モデル。外板色のグリーンは、S30型の「グランプリグリーン」をモチーフとしたカラーリングだ。拡大
2027年モデルの「フェアレディZ」に採用されるホイールのデザインは、Z31型のホイールからインスパイアされたものだという。
2027年モデルの「フェアレディZ」に採用されるホイールのデザインは、Z31型のホイールからインスパイアされたものだという。拡大
S30型をイメージさせるタン色で内装がアレンジされた「フェアレディZ」の2027年モデル。
S30型をイメージさせるタン色で内装がアレンジされた「フェアレディZ」の2027年モデル。拡大

「エクストレイルNISMO」の駆動系を移植

NMCが手がけるオーラNISMO RSコンセプトは、その名称からもわかるように「オーラNISMIO」をベースとするコンセプトモデルである。

Bセグメントハッチバックのコンパクトなボディーに、ハイパフォーマンスSUV「エクストレイルNISMO」が搭載する高出力のハイブリッドパワーユニット「e-POWER」と、4輪の駆動力をきめ細かく最適化する「NISMO tuned e-4ORCE」を移植。日産自動車とNMCは、「量産車で培われた技術を基盤としながら、モータースポーツへの参戦で得られた知見を生かし、技術検証を行うことを目的としたコンセプトカー」と、同モデルの特徴を紹介している。将来的にはコンプリートカーとしての市販化も視野に入れ、電動化時代における新たなモータースポーツの可能性を探る役割も担う。

エクステリアデザインはオーラNISMOのデザインコンセプトである「Ajile Electric City Racer」を深化させ、ベースモデルのデザインエレメントを継承しながらより塊感と高いパフォーマンスを印象づけるデザインを目指したという。トレッドの拡大に合わせて左右で145mm広げられたフェンダーと約20mmのローダウン化によって、低重心で迫力あるプロポーションを実現している。

NISMOのレッドアクセントが施されたフロントスポイラーとサイドスカート、リアディフューザーに加え、ホイールハウス内の空気を抜くエアアウトレットが備わるフロントフェンダー、整流効果をもたらすサイドエアスプリッターや専用リアスポイラーなどにより、ダウンフォースの向上とドラッグの低減を両立。外板色は「NISMOステルスグレー」をベースとしながら、より周囲の光環境に左右されずにソリッド感を強調する専用カラー「ダークマットNISMOステルスグレー」を採用している。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4260×1880×1485mmで、ベースモデルに比べ全長は140mm、全幅は前述のとおり145mm拡大されている。ホイールベースに変更はない。発電用の1.5リッター直3直噴VCターボエンジン単体での最高出力は144PSで、モーターはフロントが最高出力204PS、最大トルク330N・m、リアが同136PS、同195N・mを発生。これらの数値は、エクストレイルNISMOと同一である。

ハンドリングにも磨きがかけられており、ワイドなトレッドと245/45R18サイズの「ミシュラン・パイロットスポーツ4」ハイグリップタイヤ、リアタイヤへの駆動力配分を増やしてフロントタイヤをより旋回方向に使う制御とするNISMO tuned e-4ORCEなどにより、高いトラクションと旋回性能を実現したという。オーラNISMOに対して約100kg増加した重量を受け止められるよう、ブレーキはフロントに対向4ポッドの大型キャリパーを、リアに対向2ポッドのキャリパーを組み合わせ、高いストッピングパワーも確保している。

今後は厳しい負荷がかかる環境下でクルマを鍛え上げるために、同モデルでのレース出場も検討。最終的には市販化を目指すという。

NMCの社長兼CEOである真田 裕氏は、プレスカンファレンスの席上で、「日産は経営再建計画『Re:Nissan』において、お客さまの感情に響く『ハートビートモデル』の導入を表明しています。NMCとしても、よりエモーショナルで、もっとエキサイティングな魅力あふれる商品をいち早くお客さまやファンの皆さまにお届けするために、深い議論と検討を重ねてきました。そのNMCの知見を結集した第1弾商品コンセプトモデル、オーラNISMO RSコンセプトを今回の東京オートサロンで披露できたことを非常にうれしく思います。NISMO誕生以来、過酷なレースの現場でヒトを鍛え、技術を磨き、クルマをまとめ上げて勝利を目指すという信念を持ち、モータースポーツ活動を続けてきました。そしてその情熱により、革新を生み、究極のエキサイトメントを届けてきました。これからもお客さまやファンの皆さまに究極のエキサイトメントを届けるために挑戦し続けて参ります」と述べた。

フェアレディZの2027年モデルも初披露

2026年夏に正式発表が予定されているフェアレディZのマイナーチェンジモデルも、同ブースでいち早く紹介された。

2027年モデルとしてラインナップされるフェアレディZのなかでトップモデルに位置づけられる「フェアレディZ NISMO」には、ハイパフォーマンスを操る喜びを強く感じることができるというMT車が登場。同モデルではショートストローク化されたシフトレバーや、ベースモデル比で9kg軽量化となる初期のR35型「日産GT-R」と同様の2ピースブレーキローター、MT車専用のエンジントルクプロフィールなどの採用が特徴としてうたわれる。

さらにNISMOモデルのMT車では、スロットルと点火タイミングの制御見直しによりアクセルレスポンスの向上も実現。加速シーンで伸び感が持続するセッティングが採用された。

また、2027年モデルの標準仕様車では、エクステリアデザインや足まわりのリファインが行われた。エクステリアではフロントノーズの延長を行い前後バンパーサイド部の形状を見直すことで、フェアレディZらしいフォルムと空力性能の両立を追求。従来型比で走行中の揚力を3.3%、ドラッグ量を1.0%低減させたという。

足まわりでは、シリンダーの内径を40mmから45mmに拡大した大型ショックアブソーバーを新たに採用。受圧面積が26.6%アップし、減衰力の応答性と振動収束の向上を実現している。S30型の外板色をモチーフにしたという「グランプリグリーン」のボディーカラーや、タン色のインテリアカラーがラインナップされるのも2027年モデルの特徴となる。

(webCG)

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