ルノーが協賛するフランス映画祭2017が開幕

2017.06.23 自動車ニュース 鈴木 真人
 
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2017年6月22日、フランス映画祭2017のオープニングセレモニーが行われた。今年で25周年となるイベントだ。

フランス映画祭2017主催のユニフランスのサロメ会長(写真中)とジョルダーノ代表(写真左)、フランス映画祭2017団長として来日した女優のカトリーヌ・ドヌーヴ。
フランス映画祭2017主催のユニフランスのサロメ会長(写真中)とジョルダーノ代表(写真左)、フランス映画祭2017団長として来日した女優のカトリーヌ・ドヌーヴ。拡大
フランス映画祭2017親善大使として登場した北野 武監督。
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映画祭で上映される作品の監督や女優も登場した。
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フランス映画祭2017
http://unifrance.jp/festival/2017/
フランス映画祭2017
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団長カトリーヌ・ドヌーヴが登場

今年で25周年を迎えるフランス映画祭が6月22日に開幕した。オープニングセレモニーの会場となったのは、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇。主催者から映画祭に協賛するルノーなどへの感謝の言葉がのべられた後、会場の照明が落とされる。大スクリーンに映し出されたのは、スペシャルなプロモーション映像だ。『昼顔』『うたかたの恋』『暗くなるまでこの恋を』などの作品から切り取られた名場面をつなぎ合わせたもので、ラインナップからわかるように主役となっているのはもちろんカトリーヌ・ドヌーヴ。

フランス映画らしいロマンティックなシーンの余韻も冷めやらぬ中、ステージに登場したのはドヌーヴ本人だった。フランス映画を代表する大女優が、フランス映画祭2017の団長を務めているのだ。72歳の今も衰えぬ色香を放ち、金糸をあしらったゴージャスな衣装で貫禄を見せる。

「25年目のフランス映画祭で団長としてこの場に立つことに感動しています。今年は11作品を上映することになっていて、その内4作品を女性監督が手がけています。これはとても意味のあることだと思います」

50年以上を映画にささげ、今も現役として活躍するドヌーヴの発言に、会場からは惜しみない拍手が送られた。

フランス映画への愛を語った北野 武

映画祭で上映される作品の監督や女優も登壇した。『エル ELLE』のイザベル・ユペール、『夜明けの祈り』のルー・ドゥ・ラージュなどが並び、ステージが一気に華やぐ。続いて紹介されたのは北野 武。ヨーロッパで絶大な人気を誇る北野監督は、映画祭の親善大使に任命されている。

「遅れてすみません。アベシンゾウです。加計学園の問題でお金をもらったって話があったので逃げてきたんです。会場を間違えて豊洲に行ってしまったんですが、ベンゼンが出たということで築地に移動しました。そこも違うというんで、やっとここにたどり着きました」

お得意のボケに会場は大爆笑。通訳が律義にフランス語に訳したが、日本の時事問題を知らないフランス人監督や女優は何を言っているのかわからない様子。北野はあらためてフランス映画に対する思いを語った。

「僕にとってのフランス映画はジャン・ギャバンに始まり、ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』やドヌーヴさんの『昼顔』『シェルブールの雨傘』に非常に影響を受けています。映画を観た後にカップルで感想を語り合ったりしますが、フランス映画は一番語りやすい。この場であいさつさせてもらうのは本当に光栄です」

北野はレジオンドヌール勲章を受けていて、フランスとは相思相愛の間柄なのだ。セレモニーの後、オープニング作品の『ルージュの手紙』が上映され、ドヌーヴの名演に観客は盛大な拍手を送った。

フランス映画祭2017は、TOHOシネマズ日劇と有楽町朝日ホールで6月25日まで開催される。

(文=鈴木真人)

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