グッドイヤー、氷上性能を強化した新型スタッドレスタイヤを発売
2017.07.03 自動車ニュース![]() |
日本グッドイヤーは2017年6月30日、新型スタッドレスタイヤ「アイスナビ7」を発表した。同年8月1日に販売を開始する。
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氷上性能をさらに強化
グッドイヤーが「アイスナビ」を日本市場に導入したのは1997年のこと。それから20年目にあたる2017年、シリーズ7代目となるアイスナビ7を投入する。
アイスナビ7は、2013年に登場した「アイスナビ6」のドライ性能や耐摩耗性を維持しながら、氷上ブレーキ、氷上コーナリング、雪上操縦安定性を向上させたのが特徴だ。グッドイヤーが乗用車用スタッドレスタイヤに求める性能を調査したところ、最重要項目が氷上ブレーキ、次に氷上コーナリングという結果が得られたことから、これに応えるべく開発された新商品ということになる。
氷上性能を向上させるため、低温でも路面への密着性が高い「エキストラコンタクトコンパウンド」を新たに採用。従来よりも粒子が細かいシリカを適切に分散させることで、氷上ブレーキ性能が7%向上したという(従来のアイスナビ6に対して)。また、“7”をイメージした「セブンエフェクティブデザイン」によるコーナリング時の接地面拡大や、「エキストラマルチプルサイプ」によるエッジ成分の向上など、氷上コーナリング性能も高めている。
実際にスケート場の特設コースで試乗し、アイスナビ7とアイスナビ6の氷上性能を比較することができた。アイスナビ7は発進の瞬間からトラクション性能の高さを実感できたうえ、アイスナビ6よりもコーナーを楽に駆け抜けることができた。同じ感覚で挑んだつもりでも、アイスナビ7のほうがより高いスピードでコーナーを回れたことも、コーナリング性能の高さの証しといえるだろう。15km/hからのフルブレーキングというテストでも、アイスナビ6と比べて制動距離が短かった。操舵中のステアリングのフィールもしっかりしており、氷上走行での安心感は確実にアップしていた。
一方、雪をつかむようにジグザグに配置した横溝「バイティングスノーデザイン」を採用し、雪上性能もアップ。また、4本の縦溝がハイドロプレーニングを抑制し、ウエットブレーキ性能もアイスナビ6に対して2%向上している。さらに、前述のエキストラコンタクトコンパウンドや新しいトレッドパターンの採用により、本来は氷上性能と相反するはずの耐摩耗性能や低転がり性能も向上している。
アイスナビ7は、13インチから19インチまで全67サイズが用意される。日本グッドイヤーでは、注目度が高まっているオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」と合わせて、この冬のウインタータイヤ商戦に臨む考えである。
(文=生方 聡)
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