【東京オートサロン2019】トヨタが新型「スープラ」で国内外のレースに参戦

2019.01.11 自動車ニュース webCG 編集部
東京オートサロン2019の会場で世界初公開された「GRスープラ SUPER GTコンセプト」。
東京オートサロン2019の会場で世界初公開された「GRスープラ SUPER GTコンセプト」。拡大

トヨタ自動車は2019年1月11日、東京オートサロン2019(開催期間:2019年1月11日~13日)のTOYOTA GAZOO Racingブースにおいて、モータースポーツの参戦計画や市販スポーツモデルの展開について発表した。

フォトセッションに臨む、友山茂樹GAZOO Racing Companyプレジデント。会場ではプライベートカーの80型「トヨタ・スープラ」もスライドで紹介。スープラに対する思い入れの強さを印象づけた。
フォトセッションに臨む、友山茂樹GAZOO Racing Companyプレジデント。会場ではプライベートカーの80型「トヨタ・スープラ」もスライドで紹介。スープラに対する思い入れの強さを印象づけた。拡大
2018年のルマン24時間を制した「TS050ハイブリッド」の8号車。優勝トロフィーも飾られた。
2018年のルマン24時間を制した「TS050ハイブリッド」の8号車。優勝トロフィーも飾られた。拡大
ダイハツとの協業により現在開発中の「GRコペン GRスポーツコンセプト」。今後、量産型が市販される見込み。
ダイハツとの協業により現在開発中の「GRコペン GRスポーツコンセプト」。今後、量産型が市販される見込み。拡大
社長のために仕立てられた高級サルーン「センチュリー“GRMN”」。写真の黒い車両のほかに白い車両が(計2台のみ)存在する。
社長のために仕立てられた高級サルーン「センチュリー“GRMN”」。写真の黒い車両のほかに白い車両が(計2台のみ)存在する。拡大
「マークX」をベースに開発されたコンプリートカー「マークX“GRMN”」。350台の限定で2019年3月に発売される。
「マークX」をベースに開発されたコンプリートカー「マークX“GRMN”」。350台の限定で2019年3月に発売される。拡大

最高峰レースで夢をかなえる

2018年のルマン24時間レース優勝車や、世界ラリー選手権(WRC)でマニュファクチャラーズタイトルを獲得したラリーカー、そして「スープラ」ベースの歴代レーシングカーが並んだ、TOYOTA GAZOO Racingブース。そのプレスカンファレンスでは、昨年に続いてGAZOO Racing Companyのプレジデント、友山茂樹氏が登壇した。

友山氏はルマンやWRCでの成果に触れつつ、「昨年は飛躍の年。モータースポーツブランド『GR』を世界に知らしめることができた」と笑顔を見せる一方で、レースにおけるリタイアやマシンの再開発など、栄冠を勝ち取るまでの苦労話も紹介。「乗り越えてこられたのは皆さまの声援があってこそ」と、ファンに対する感謝の言葉を続けた。

2019年のモータースポーツ活動については、レクサスのフラッグシップクーペ「LC」とデトロイトモーターショー2019において正式デビューする新型「トヨタ・スープラ」でニュルブルクリンク24時間レースに参戦することを発表。さらにこの日のハイライトとして、「GRスープラ SUPER GTコンセプト」を披露した。

GRスープラ SUPER GTコンセプトは、2020年からSUPER GTのGT500クラスに参戦することを想定して開発されたレーシングカーのコンセプトモデル。現在トヨタのGT500マシンはレクサスLCだが、「かつてのようにスープラで国内最高峰レースを戦うという夢をかなえる」と友山氏も気合十分の様子だった。

会場では、ダイハツの協力を得て開発中の、GRブランド初の軽スポーツ「GRコペン GRスポーツコンセプト」や、2019年3月に発売されるコンプリートカー「マークX“GRMN”」など、今後市場に登場する予定のスポーツコンバージョンモデルも出展された。今回は展示されなかったものの、昨2018年の東京オートサロンで注目を集めた最高出力1000psの「GRスーパースポーツコンセプト」についても、引き続き市販化に向けて開発を進めているとのことである。

(webCG)

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