創業100周年を迎えたシトロエン 日本での販売台数も右肩上がり

2019.07.17 自動車ニュース webCG 編集部
シトロエンC5エアクロスSUV
シトロエンC5エアクロスSUV拡大

プジョー・シトロエン・ジャポンは2019年7月17日、東京都中央区のシトロエンディーラー「シトロエン中央ショールーム」で、2019年上期のシトロエンの販売状況などを報道陣に向けて説明した。

「シトロエンC5エアクロスSUV」のリアビュー。
「シトロエンC5エアクロスSUV」のリアビュー。拡大
C3エアクロスSUV
C3エアクロスSUV拡大
「C3エアクロスSUV」のリアビュー。
「C3エアクロスSUV」のリアビュー。拡大
「C3エアクロスSUV」のダッシュボード。
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「C3エアクロスSUV」のフロントシート。
「C3エアクロスSUV」のフロントシート。拡大
日本における販売状況を説明したプジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ社長。
日本における販売状況を説明したプジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ社長。拡大
関東近郊で発見されたという「シトロエン5CV」。
関東近郊で発見されたという「シトロエン5CV」。拡大
 
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「シトロエンは好調だ」。こう切り出したのは、冒頭であいさつに立ったプジョー・シトロエン・ジャポンのクリストフ・プレヴォ社長だ。ディーラー網の再構築など、ビジネスの抜本的改革に取り組み始めたのは2015年のこと。具体的な数字は挙げなかったものの、その2015年上期の販売台数と比べると、2019年上期の販売台数は実に83%の増加を見ているというから驚く。

その好調をけん引しているのが、コンパクトハッチバック車「C3」だ。現行型の国内デビューから3年を経ても勢いにかげりはなく、1カ月あたりの販売台数は、先代モデルの3倍以上に達しているという。乗り換え需要もさることながら、新規の顧客が多いのもC3の持つ強みだ。

続いてはグループPSAのインド・パシフィック地区を統括するエマニュエル・ドゥレ氏がグローバルでの販売状況を説明した。5年間で28%の成長を果たしたというシトロエンの、2018年の販売台数は104万6000台。このうち欧州での販売台数が82万5000台を占めているため、日本の存在感は決して大きくないが、ドゥレ氏は「日本はシトロエンにとって優先度の高いマーケットであり、高品質な製品を求める日本のユーザーの思いに応えたい」とリップサービスを忘れなかった。

日本に導入されたばかりの「C3エアクロスSUV」と「C5エアクロスSUV」の製品説明をしたのは、プジョー・シトロエン・ジャポンの水谷昌弘氏。「他ブランドに比べてSUVの投入が遅い、二匹目のどじょうはいないと思われるかもしれないが、われわれはきっちりと市場を研究し、顧客の求める要素をすべて取り入れた」と語り、シトロエンのさらなる成長に向けて重要なモデルであることを強調した。

続いてもたらされたのは、シトロエン、プジョー、DSが2019年の東京モーターショーを欠席するという残念な知らせ。すでにポルシェなどが同様の発表をしているが、プジョー・シトロエン・ジャポンとしても会場スペースの都合など、費用対効果を考慮したうえでの苦渋の決断だったという。その代わりとして、独自イベントの開催を予定していることが明らかにされた。東京都港区の赤坂アークヒルズを拠点とした、シトロエンの100周年記念イベント「CITROEN CENTENARY GATHERING(仮称)」や「La Festa Mille Miglia(ラ フェスタ ミッレミリア)」へのオフィシャルカーの提供などをプランしているという。

これらのイベントでお披露目が予定されている、1923年式と思われる1台の「シトロエン5CV」がある。関東某所でひっそりと眠っていたというこのクルマは、いわゆる“バーン・ファウンド・カー”である。

発見のきっかけはプジョー・シトロエン・ジャポンのコールセンターへの一本の電話だった。聞けば「家に古いシトロエン車があって困っているという知人がいるので引き取ってもらえないか」という。現地を訪れたスタッフが話を聞くと、もともとは戦後すぐにフランス人の宣教師が持ち込んだクルマだったようだ。後にその宣教師が北海道へ移住した際に手放し、最終的に現オーナーの夫(すでに死去)のもとへとやってきたのだ。

実はこの個体は1988年~1989年にかけて、購入者自身の手でレストアが施されている。「自動車雑誌の写真をもとに見よう見まねで」行われたため、ディテールなどがオリジナルとは微妙に異なっているそうだが、プジョー・シトロエン・ジャポンではあえてオリジナルのようには戻さず、このままの状態で展示するそうだ。

(webCG)

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