【F1 2019 続報】“世界屈指の難コース”鈴鹿で見えた「6冠王者メルセデスの強さ」

2019.10.13 自動車ニュース
F1第17戦日本GPを制したメルセデスのバルテリ・ボッタス(写真)。3番グリッドからのスタートでトップに立つと、落ち着いたレース運びで優勝。4月の第4戦アゼルバイジャンGP以来となる今季3勝目、メルセデスとしては通算99勝目を飾った。僚友ルイス・ハミルトンも3位に入ったことで、メルセデスは6年連続でコンストラクターズタイトルを獲得した。(Photo=Mercedes)
F1第17戦日本GPを制したメルセデスのバルテリ・ボッタス(写真)。3番グリッドからのスタートでトップに立つと、落ち着いたレース運びで優勝。4月の第4戦アゼルバイジャンGP以来となる今季3勝目、メルセデスとしては通算99勝目を飾った。僚友ルイス・ハミルトンも3位に入ったことで、メルセデスは6年連続でコンストラクターズタイトルを獲得した。(Photo=Mercedes)拡大

2019年10月13日、三重県の鈴鹿サーキットで行われたF1世界選手権第17戦日本GP。台風19号の影響で予選と決勝が同日開催となった今回、午前中にフェラーリが目の覚めるような速さで駆け抜けたかと思えば、午後はメルセデス優勢で事態が進むことに。

初日からいきなりメルセデスに圧倒されたのが、シーズン後半の4戦で3勝しているフェラーリ。最初のフリー走行で1秒近く遅れての3-4、2回目では0.3秒まで差を詰めての4-5と、銀色のライバルとの差は歴然としていたのだが、1日おいて行われた日曜日朝の予選では見違えるような速さでフロントローを独占。「鈴鹿が好きだ」と公言するセバスチャン・ベッテル(写真)が今季2度目のポールを獲得した。しかしベッテルはスタートで失敗、シグナルが消える前に一瞬マシンが前に出てしまったことで2位に。レースペースではメルセデスに迫ることができず、最後にはソフトタイヤで猛追を仕掛けるハミルトンをなんとか抑え、鈴鹿での4年ぶりの表彰台となる2位でゴールした。(Photo=Ferrari)
初日からいきなりメルセデスに圧倒されたのが、シーズン後半の4戦で3勝しているフェラーリ。最初のフリー走行で1秒近く遅れての3-4、2回目では0.3秒まで差を詰めての4-5と、銀色のライバルとの差は歴然としていたのだが、1日おいて行われた日曜日朝の予選では見違えるような速さでフロントローを独占。「鈴鹿が好きだ」と公言するセバスチャン・ベッテル(写真)が今季2度目のポールを獲得した。しかしベッテルはスタートで失敗、シグナルが消える前に一瞬マシンが前に出てしまったことで2位に。レースペースではメルセデスに迫ることができず、最後にはソフトタイヤで猛追を仕掛けるハミルトンをなんとか抑え、鈴鹿での4年ぶりの表彰台となる2位でゴールした。(Photo=Ferrari)拡大
日本GPに、バージボードなど空力面を改良したマシンを投入したメルセデス。ハミルトン(写真)は、予選でフェラーリ、さらにはチームメイトのボッタスにも先を越され今季ワーストの4番グリッド。レースになると、ピットストップのタイミングで一時的にトップを走るも、2度のタイヤ交換の末に3位でゴール。「チームにおめでとうと言いたい。彼らは6連覇に値する仕事をしてくれた。今日の自分は、チームのためにベストなポイントを取ろうとした」と謙虚なコメントを残した。(Photo=Mercedes)
日本GPに、バージボードなど空力面を改良したマシンを投入したメルセデス。ハミルトン(写真)は、予選でフェラーリ、さらにはチームメイトのボッタスにも先を越され今季ワーストの4番グリッド。レースになると、ピットストップのタイミングで一時的にトップを走るも、2度のタイヤ交換の末に3位でゴール。「チームにおめでとうと言いたい。彼らは6連覇に値する仕事をしてくれた。今日の自分は、チームのためにベストなポイントを取ろうとした」と謙虚なコメントを残した。(Photo=Mercedes)拡大

台風到来のなか鈴鹿で3度目の予選・決勝同日開催

鈴鹿サーキットでF1初開催となった1987年以降、富士スピードウェイでの都合4回のレースを含め、F1日本GPはいつも10月ごろに行われてきたのだから、台風や秋雨に見舞われるのは仕方のないことかもしれない。

大型で非常に強い台風19号「ハギビス」の日本列島接近を前に、F1は安全上の理由から、土曜日に予定されていた3回目のプラクティスと予選を中止する決定を下した。日曜日の午前に予選、午後に決勝というタイムスケジュールは、同じく台風到来となった2004年、大雨の2010年に次いで3度目。こんなに頻発する場所はGPカレンダーのなかでも鈴鹿をおいてほかにない。

前例があるとはいえ、チームやドライバー、オフィシャルやプレス、そして観客までを巻き込んでの“土曜日臨時休業”はイレギュラー対応の連続。浸水や強風による被害を避けるため、ガレージやピットウオールの機材、タイム計測やシグナルなど運営上の装備の撤収や保護など、いつも以上に多忙な週末となってしまった。また日曜日の朝に天候が回復しない場合は予選自体がキャンセルとなる可能性もあり、そうした状況をルール上想定していなかったため、予選なしなら金曜日のフリー走行2回目の順位をもってスタート順とする取り決めも急きょなされた。

コース上の戦いに目を移せば、日本GPでメルセデスが1-2フィニッシュを飾れば、コンストラクターズチャンピオン決定となるところまできていた。前戦ロシアGPで4戦ぶりに勝利したメルセデスは、鈴鹿でのレースを前にランキング2位のフェラーリに162点もの差をつけており、レース後このギャップが176点を超えていれば6連覇達成となる計算だった。

あと少しでタイトルに手が届きそうなハミルトンを含め、チャンピオンシップはもはや時間の問題。とはいえ、4戦連続してポールポジションを奪取している好調フェラーリや、地元の期待を一身に背負って必勝体制を組んできたレッドブル&トロロッソのホンダ勢、そして5年ぶりの日本人F1ドライバーとしてトロロッソで初回プラクティスを担当した山本尚貴のデビューと、今年の日本GPもトピックめじろ押しとなった。

ホンダのお膝元、鈴鹿でいいところを見せたかったレッドブルだったが、予選ではフェラーリ、メルセデスに次ぐ3列目に沈み、スタート直後にはマックス・フェルスタッペンが接触、リタイアするという思わぬ結果に。そんな逆風下で善戦したのが、ルーキーのアレクサンダー・アルボン(写真手前)。フェルスタッペンと同タイムの6番グリッドから自身最高位となる4位でフィニッシュした。(Photo=Red Bull Racing)
ホンダのお膝元、鈴鹿でいいところを見せたかったレッドブルだったが、予選ではフェラーリ、メルセデスに次ぐ3列目に沈み、スタート直後にはマックス・フェルスタッペンが接触、リタイアするという思わぬ結果に。そんな逆風下で善戦したのが、ルーキーのアレクサンダー・アルボン(写真手前)。フェルスタッペンと同タイムの6番グリッドから自身最高位となる4位でフィニッシュした。(Photo=Red Bull Racing)拡大
マクラーレンからコンストラクターズランキング4位の座を奪いたいルノー勢は、ニコ・ヒュルケンベルグが15番グリッド、ダニエル・リカルド(写真)は16番グリッドと後方に沈むも、レースでは健闘。7位でフィニッシュしたリカルドは、その前でゴールしたシャルル・ルクレールにレース後ペナルティーが科されたことで6位になり、ヒュルケンベルグは5戦連続入賞となる10位だった。残り4戦、マクラーレンとのポイント差は34点。なかなか厳しい戦いが待っている。(Photo=Renault Sport)
マクラーレンからコンストラクターズランキング4位の座を奪いたいルノー勢は、ニコ・ヒュルケンベルグが15番グリッド、ダニエル・リカルド(写真)は16番グリッドと後方に沈むも、レースでは健闘。7位でフィニッシュしたリカルドは、その前でゴールしたシャルル・ルクレールにレース後ペナルティーが科されたことで6位になり、ヒュルケンベルグは5戦連続入賞となる10位だった。残り4戦、マクラーレンとのポイント差は34点。なかなか厳しい戦いが待っている。(Photo=Renault Sport)拡大

ベッテルがコースレコードでポール フェラーリは最前列独占

土曜日の全セッションが中止となったことで、金曜日の2回のフリー走行と、日曜日の予選&決勝という変則的スケジュールに。初日こそ、鈴鹿で目下5連勝中のメルセデスがバルテリ・ボッタス、ハミルトンの順で1-2を決めるも、日曜日の予選になるとフェラーリが見違えるような速さを取り戻し、台風一過の鈴鹿を駆け抜けた。

午前10時にスタートした予選は、Q1早々にウィリアムズのロバート・クビサが最終コーナーの立ち上がりでクラッシュし赤旗。再開直後に今度はハースのケビン・マグヌッセンが同じ場所で挙動を乱しウオールにヒット、再び赤旗という波乱の幕開け。雨で洗われリセットされたコースコンディションに加え、強風がドライバーを苦しめた。

トップ10グリッドを決めるQ3になると、フェラーリの一発の速さが別格であることが明確になる。最初のアタックでトップだったのはベッテル。自ら「いいラップだった」と言い切るほどの自信に満ちあふれた走りだった。これに過去4戦のポールシッター、シャルル・ルクレールが勝負を挑むも、2回目のフライングラップでもチームメイトには歯が立たず。コースレコードを塗り替えたベッテルが、6月の第7戦カナダGP以来となる今季2回目、通算57回目のポールポジションを奪うことに成功。ドライバーズサーキットとして名高い鈴鹿で、4冠王者がその実力をいかんなく発揮した。

過去9戦の予選でチームメイトを上回っていたルクレールは0.189秒差で2位。彼の連続ポールは4でストップしたものの、フェラーリとしてはシーズン後半全5戦でポールを連取したことになる。鈴鹿での跳ね馬最前列独占は、フェリッペ・マッサとミハエル・シューマッハーによる2006年以来となる、久々の快挙だ。

金曜日の好スタートから一転、メルセデスはボッタス3位、ハミルトン4位と2列目に沈むことに。3列目に並んだレッドブル勢は、日本GPで3年連続表彰台にのぼっているマックス・フェルスタッペンと、今季デビューしたアレクサンダー・アルボンが全くの同タイムとなるも、計測したタイミングが早かったフェルスタッペンが5位からスタートすることになった。

3強に次いだのはマクラーレンの2台で、カルロス・サインツJr.7位、ルーキーのランド・ノリス8位。トロロッソからはピエール・ガスリー1台がQ3に進出し9位。ハースのロメ・グロジャンは10位から、数時間後の決勝に臨むこととなった。

9戦連続してチームメイトのベッテルを予選で負かしていたルクレール(写真)。日本GPではベッテルにポールを奪われ、自身の連続ポールは4でストップしてしまった。レースになると、2番グリッドからオープニングラップのターン2でフェルスタッペンと接触してしまう。フロントウイングを壊したまましばし3位をキープしていると、外れたパーツで後ろを走るハミルトンのミラーを吹き飛ばしてしまった。ノーズを変える緊急ピットインを経て、結果6位でチェッカードフラッグ。レース後、1周目の接触と危険な状態で走行を続けたことで15秒加算のペナルティーを受け、7位に降格した。(Photo=Ferrari)
9戦連続してチームメイトのベッテルを予選で負かしていたルクレール(写真)。日本GPではベッテルにポールを奪われ、自身の連続ポールは4でストップしてしまった。レースになると、2番グリッドからオープニングラップのターン2でフェルスタッペンと接触してしまう。フロントウイングを壊したまましばし3位をキープしていると、外れたパーツで後ろを走るハミルトンのミラーを吹き飛ばしてしまった。ノーズを変える緊急ピットインを経て、結果6位でチェッカードフラッグ。レース後、1周目の接触と危険な状態で走行を続けたことで15秒加算のペナルティーを受け、7位に降格した。(Photo=Ferrari)拡大
鈴鹿でのトロロッソのリードドライバーは、2年前に日本のスーパーフォーミュラを戦った経験のあるピエール・ガスリー(写真)。予選でQ3に進出し9番グリッドと好位置を確保。レースでは8位でフィニッシュし、ホンダの地元でポイントを獲得した。チームメイトのダニール・クビアトは、14番グリッドから12位完走で入賞ならず。(Photo=Toro Rosso)
鈴鹿でのトロロッソのリードドライバーは、2年前に日本のスーパーフォーミュラを戦った経験のあるピエール・ガスリー(写真)。予選でQ3に進出し9番グリッドと好位置を確保。レースでは8位でフィニッシュし、ホンダの地元でポイントを獲得した。チームメイトのダニール・クビアトは、14番グリッドから12位完走で入賞ならず。(Photo=Toro Rosso)拡大

ベッテルがスタートに失敗 トップはボッタス

予選終了からおよそ1時間後にドライバーズパレード、さらに1時間もすればダミーグリッドにつき、午後2時10分にはフォーメーションラップに旅立つという多忙極まるスケジュール。週末の走行時間も少なかったため、各陣営ほぼぶっつけ本番のような状況で決勝を迎えた。

53周レースのスタートで、早くも勝敗が決まったかのような決定的な出来事が起きる。フェラーリの2台の出だしが鈍く、ボッタスがターン1の手前でトップに。2位に落ちたベッテルの後ろでは、素早い加速のフェルスタッペンがルクレールに並びかけたのだが、ターン2で両車は接触、アウト側にいたレッドブルはコース外にはじき出され、フェラーリはフロントウイングを壊してしまったのだ。

オープニングラップの順位は、1位ボッタス、2位ベッテル、3位ルクレール、4位ハミルトン、5位サインツJr.、そして18位フェルスタッペン。ただでさえ抜きにくい鈴鹿、手負いのマシンではどうすることもできず、レッドブルは15周を終えてフェルスタッペンをガレージに呼び、このレース唯一のリタイアとなることを決めた。またルクレールも、タイヤとフロントウイングを交換するため3周してピットイン、この日の優勝争いに加わることはできず、最終的に6位でゴールした。さらにレース後、接触の原因となり、マシンが壊れた状態で数周走っていたことから計15秒加算のペナルティーを受け、7位に降格となった。

10周目、1位ボッタスに2.5秒のリードを許していた2位ベッテルにジャンプスタート、いわゆるフライングの嫌疑かかけられる。リプレイ映像では、シグナルが消える前にわずかにベッテルのマシンが動いたことが確認できたものの、スチュワードは判定システムの許容範囲内としてノーペナルティーとした。命拾いをしたベッテルだったが、フェラーリのレースペースはメルセデスに比べ明らかに劣っていた。ベッテルはレース後、スタートでの自らのミスと、メルセデスの優位性を素直に認めていた。

16周を終え、2位ベッテルがピットインし4位でコースに復帰。フェラーリはソフトタイヤから再びソフトに替えたことで、2ストップ作戦を取ったことが明らかになった。翌周、フェラーリの動きにメルセデスが反応し、首位ボッタスがソフトからミディアムに交換。22周目にはハミルトンが同じくミディアムに換装した。これで1位ボッタス、11秒後方の2位にはもう1ストップしなければならないベッテル、さらに10秒離れて3位ハミルトンというオーダーとなった。

オープニングラップのターン2でフェルスタッペン(写真)がルクレールにはじき出された時、観客の悲鳴がサーキットに響いた。レッドブルの、そしてホンダ勢のエースであるフェルスタッペンは、鈴鹿でのレースを勝利で飾れず、手負いのマシンで15周した後にガレージでリタイア。ロケットスタートを決めていただけに悔しい結果となってしまった。(Photo=Red Bull Racing)
オープニングラップのターン2でフェルスタッペン(写真)がルクレールにはじき出された時、観客の悲鳴がサーキットに響いた。レッドブルの、そしてホンダ勢のエースであるフェルスタッペンは、鈴鹿でのレースを勝利で飾れず、手負いのマシンで15周した後にガレージでリタイア。ロケットスタートを決めていただけに悔しい結果となってしまった。(Photo=Red Bull Racing)拡大
1回目のフリー走行、トロロッソでF1初出走となった山本尚貴(写真)は、同じマシンを駆るクビアトより0.1秒遅い17位でセッションを終えた。昨年国内トップシリーズのスーパーフォーミュラとSUPER GT両タイトルを獲得したこともあり、日本人では唯一、F1に出場可能なスーパーライセンスポイントを保持しているとされる山本。日本では間違いなくトップドライバーなのだが、31歳という年齢に加え、海外でのレース経験がないというハンディも指摘される。ホンダはドライバー育成にも取り組んでおり、F2に参戦中の松下信治、F3で修行中の角田裕毅などを支援しているが、ポイント条件を満たすドライバーがなかなか現れないでいるのが実情である。(Photo=Toro Rosso)
1回目のフリー走行、トロロッソでF1初出走となった山本尚貴(写真)は、同じマシンを駆るクビアトより0.1秒遅い17位でセッションを終えた。昨年国内トップシリーズのスーパーフォーミュラとSUPER GT両タイトルを獲得したこともあり、日本人では唯一、F1に出場可能なスーパーライセンスポイントを保持しているとされる山本。日本では間違いなくトップドライバーなのだが、31歳という年齢に加え、海外でのレース経験がないというハンディも指摘される。ホンダはドライバー育成にも取り組んでおり、F2に参戦中の松下信治、F3で修行中の角田裕毅などを支援しているが、ポイント条件を満たすドライバーがなかなか現れないでいるのが実情である。(Photo=Toro Rosso)拡大

ボッタス3勝でメルセデスはコンストラクターズタイトル6連覇達成

32周目、2位ベッテルが2度目のピットストップでミディアムタイヤを履いたことで、1位ボッタス、2位ハミルトンのメルセデス1-2。36周目になるとボッタスに再びピットインのコールがかかり、これでハミルトン1位、新たにソフトタイヤを与えられたボッタスは10秒離されての2位となる。この時点で、3位にベッテルを従えてのこの順位なら、メルセデスのタイトル獲得は確実だったのだが、43周目、ハミルトンも2度目のタイヤ交換を行ったため、1位ボッタス、10秒差で2位ベッテル、フェラーリの5秒後ろに3位ハミルトンという順位となった。

メルセデス1-3なら、シルバーアローの戴冠は次戦以降にお預けとなるのだが、3位ハミルトンはファステストラップをたたき出しながら2位ベッテルとの差を詰め始めたのだから、タイトルの行方は分からなくなってきた。残り7周でそのギャップは1秒をきり、残り3周という時点では周回遅れを前にしての超接近戦となったものの、難コースの鈴鹿はオーバーテイクのチャンスを与えてくれない。

結局、上位陣の順位は変わらず。ボッタスが約半年ぶりの勝利を飾り、3位に終わったハミルトンもファステストラップのボーナス1点を加え、メルセデスが6年連続コンストラクターズチャンピオンとなった。さらにドライバーズタイトルの行方も、ハミルトンとボッタスのいずれかに絞られる結果となり、メルセデスは前人未到の6年連続ダブルタイトル獲得という偉業を達成することが確実となった。

6年目を迎えたハイブリッド規定下で毎年のように勝ち続けることは容易ではない。今シーズンは開幕から8連勝と圧倒的なスピードで不動の地位を築いてしまったメルセデスだが、技術的にはライバルに劣る部分も散見され始めている。実際にパワーユニットやストレートスピードに関してはフェラーリに先を越されており、レッドブルが勝利した夏のオーストリアGPでは、熱処理に弱いという問題も露呈した。

マシンやドライバーの総合力が試される難コース、鈴鹿サーキットで発揮されたのは、メルセデスのチームとしてのトータルな力だった。組織のマネジメント力、賢く勝つ方法を見つける頭脳、そして勝ち方を知っているドライバー。さまざまな要素が高次元でバランスされている王者から、学べることは多いはずである。

4戦の残しての2019年シーズンは、アメリカ大陸3連戦に突入。第18戦メキシコGP決勝は、10月27日に行われる。

(文=bg) 

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