令和初の今回もド派手にキメたチューナー系ブース【東京オートサロン2020】

2020.01.12 自動車ニュース
 
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東京オートサロン2020(開催期間:2020年1月10日~12日)には、実にさまざまなチューニングカーが展示された。そのカスタムの傾向や、特に目を引いた出展車両に触れつつイベントを振り返る。

大手チューニングメーカーであるHKS初というオリジナルワイドボディーフルエアロキットを装着した「GRスープラ」。
大手チューニングメーカーであるHKS初というオリジナルワイドボディーフルエアロキットを装着した「GRスープラ」。拡大
トップシークレットの「スーパーGT-R 1100」。VR38DETTエンジンは最高出力1111PSを発生。
トップシークレットの「スーパーGT-R 1100」。VR38DETTエンジンは最高出力1111PSを発生。拡大
ロスマンズカラーをまとったバリスの「A80スープラ」。
ロスマンズカラーをまとったバリスの「A80スープラ」。拡大

トヨタと日産のスポーツモデルがけん引

もともとチューニングカーの祭典として始まった東京オートサロン。本来のメインストリートであるこのカテゴリーは、今回、久々にベースカー、それも大物である“GRスープラ”こと新型「トヨタ・スープラ」を迎えて活気づいていた。発売開始から8カ月弱と日が浅いためモディファイはエクステリアが中心で、本格的なエンジンチューンはこれからという段階だったが、出展台数はメーカー系を除いても20台以上を数えた。

2007年のデビュー以来、チューニング系をけん引してきた「日産GT-R」(R35)は、現時点におけるパフォーマンスではいまだ他の追随を許さず、台数もGRスープラに次ぐ。2012年に待望久しいFRのベースカーとして登場した「トヨタ86/スバルBRZ」は、ここにきて落ち着いてしまったようだ。ほかに目に付いた現行モデルは「スバルWRX」くらいで、FFの「ホンダ・シビック タイプR」や、コンパクトカーでは唯一のベースカーといっていい「スズキ・スイフトスポーツ」は、伸び悩んでいる印象を受けた。

いっぽう生産終了したモデルでは、R32やR34の「日産スカイラインGT-R」は、数こそ少なくなったもののいまだ健在。新型に引っ張られてA80「スープラ」も復活。『頭文字D』で再燃したAE86「カローラ レビン/スプリンター トレノ」の人気も根強い。S15「日産シルビア」や「同180SX」も生き残ってはいるが、ほとんどがドリフトなどの競技車両だった。かつてはチューニング系の一大派閥だったロータリーエンジン車は準絶滅危惧種となりつつあるが、「RE雨宮」がある限りオートサロンでは生き続けるだろう。

ブリスターフェンダーを備えたロゼルの「トヨタ・クラウン」。
ブリスターフェンダーを備えたロゼルの「トヨタ・クラウン」。拡大
リフトアップされたユーアイビークルの「トヨタ・ハイエース」
リフトアップされたユーアイビークルの「トヨタ・ハイエース」拡大
ーバーフェンダーを装着したシックスセンスの「トヨタRAV4」。
ーバーフェンダーを装着したシックスセンスの「トヨタRAV4」。拡大
初代LJ10風の顔つきを持つダムドの「スズキ・ジムニー」。
初代LJ10風の顔つきを持つダムドの「スズキ・ジムニー」。拡大

オートサロンもSUVに存在感

そのほかのカテゴリーはというと、セダン(日本車)は数年前からの傾向だが、トヨタ系がほぼ独占している。他社の現行モデルのラインナップが乏しいのだから、当然といえば当然なのだが、トヨタ系のなかでも強いのは「クラウン」で、レクサスのモデルは少数派である。輸入セダンでは、かつては「メルセデス・ベンツ」が強かったが、そのメルセデスもセダンに限っては減少している。

カテゴリー自体がだいぶ縮小したミニバン。ここでも目に付くのはトヨタの「アルファード/ヴェルファイア」ばかりである。これまたトヨタ車だが、オートサロンではミニバン・ワゴンに分類される「ハイエース」は、それ自体でひとつのカテゴリーを形成できるくらい人気がある。ローダウン、リフトアップ、キャンパーなど、カスタム手法も多様だ。

SUVも、日本車ではトヨタが強い。特に今回は新型「RAV4」が10台以上出展されていた。そんななか、数の上でも存在感でもトヨタ勢に対抗できる唯一の存在が「スズキ・ジムニー/ジムニーシエラ」。目に付いただけでも30台は下らず、ハイエースと同様、単一車種でカテゴリーを形成できる勢いがある。輸入車では、そのジムニーの親分のような(?)「メルセデス・ベンツGクラス」や「ランボルギーニ・ウルス」、「アウディQ8」などが目に付いた。Gクラスはともかく、ウルスやQ8は台数的には数えるほどだが、印象に残るのである。

SUV以外でも、高級輸入スポーツカーやスポーティーカーは、数は少なくともインパクトが強いため印象に残る。ロールス・ロイスはその典型だろう。フェラーリはじわじわ台数が増えており、今回は10台以上を数えた。いっぽう押し出しの強さで、もともとオートサロンでは強かったランボルギーニは、見慣れたせいか以前ほどの勢いは感じられなくなった。パフォーマンスは第一級だが、イタリアンスーパーカーのような派手さに欠けるポルシェは相変わらず少数派だが、ドイツ産でも「メルセデスAMG GT」は増加。アメリカ車では「ダッジ・チャレンジャー」が数台規模ながらがんばっており、台数的にはテスラも同じくらいだった。

世界限定8台というノヴィテックの「ロールス・ロイス・レイス」。
世界限定8台というノヴィテックの「ロールス・ロイス・レイス」。拡大
エンジンを魅せるGANGMANの「フェラーリF12」。
エンジンを魅せるGANGMANの「フェラーリF12」。拡大
NATS(日本自動車大学校)の「NATS A90スパイダー」。「レクサスSC430」をベースに「GRスープラ」のスパイダー風に仕立てた。
NATS(日本自動車大学校)の「NATS A90スパイダー」。「レクサスSC430」をベースに「GRスープラ」のスパイダー風に仕立てた。拡大
ボディーパネルをフルドライカーボン化した、リバティウォークの「LBシルエット ワークス 488GT」(手前)と「LBシルエット ワークス 35GT-R」(奥)。
ボディーパネルをフルドライカーボン化した、リバティウォークの「LBシルエット ワークス 488GT」(手前)と「LBシルエット ワークス 35GT-R」(奥)。拡大

日本の改造文化“ワークススタイルに注目

視点を変えて出展者別に見ると、かつてオートサロンにはチューニング/ドレスアップカーの「ヴェイルサイド」や、VIPカー全盛期の「ジャンクションプロデュース」のような、他を圧倒するオーラを発するブースがあった。ここ数年来、そうした雰囲気を感じさせるのが「リバティウォーク」である。

同社のブースにはフェラーリ、ランボルギーニ、日産GT-Rなどのスーパースポーツをベースとするモデルが並べられているが、ポイントは“ワークススタイル”と呼ばれるそのカスタム手法。ここでいうワークスの語源は、往年の暴走族が好んだ「ワークスフェンダー」、すなわちツーリングカーレースで活躍していた「マツダ・サバンナRX-3」などのワークスマシン由来のオーバーフェンダーである。

同社はハイエンドのモデルにド派手なオーバーフェンダーを大胆にもビス留めした、暴走族由来の後付け感バリバリのスタイルを、外国人に「COOL」と言わせるレベルにまでブラッシュアップしているのだ。好き嫌いはあるだろうが、「チューニングやドレスアップ、カスタムではなく改造」であり、「日本が世界に誇る改造文化、ワークススタイルを世界に発信し続ける」という同社のスタンスは、東京オートサロンにふさわしいものだと思う。

(文と写真=沼田 亨)
 

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