【F1 2020】第4戦イギリスGPの最終周でパンクしたハミルトンが辛くも3連勝を飾る
2020.08.03
自動車ニュース
F1世界選手権第4戦イギリスGPの決勝が、2020年8月2日、イギリスのシルバーストーン・サーキット(5.891km)を52周して行われた。
母国でめっぽう強いメルセデスのルイス・ハミルトンが、3戦連続でポール・トゥ・ウィンを達成。しかし完勝というわけではなく、ファイナルラップで左フロントタイヤがパンクするという緊急事態に見舞われながら、3輪走行でなんとか手に入れた勝利だった。イギリスGP7勝目、通算87勝目となる。
2位はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。レース終盤、スタートから2位を走っていたバルテリ・ボッタスのメルセデスがパンクで脱落し、2戦連続となる2位が転がり込んできた。ボッタスのパンクを見るやすかさずタイヤを交換、ファステストラップを記録してボーナスの1点を獲得したものの、もしこのピットストップがなければ、手負いのハミルトンから優勝を奪えていたかもしれなかった。
3位はフェラーリのシャルル・ルクレール。予選順位と同じ4位を守り続けていたが、ボッタスが目の前からいなくなったことで、今季2度目の表彰台にのぼることができた。
マクラーレン・ルノーのカルロス・サインツJr.も最終周に起きたパンクで4位からポイント圏外にドロップ。代わりにルノーのダニエル・リカルドが4位でゴールした。マクラーレンのランド・ノリスが予選順位と同じ5位フィニッシュ、ルノーのエステバン・オコンはGP復帰後最高位となる6位でチェッカードフラッグを受けた。
11番グリッドから7位入賞を果たしたのは、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。レッドブルのアレクサンダー・アルボンは、接触によるペナルティーやタイヤ交換で大きく後退するも、終盤に猛チャージをかけて見事8位まで挽回しポイントを手にした。レーシングポイント・メルセデスのランス・ストロールは6番グリッドから9位、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、予選と同じ10位でレースを終えた。
以下、11位ボッタス(メルセデス)、12位ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ・メルセデス)、13位サインツJr.(マクラーレン)、14位アントニオ・ジョビナッツィ(アルファ・ロメオ・フェラーリ)、15位ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、16位ロメ・グロジャン(ハース・フェラーリ)、17位キミ・ライコネン(アルファ・ロメオ)が完走した。
チャンピオンシップ首位のハミルトンは4戦して88点を獲得。ランキング2位で今回ノーポイントだったボッタスとの差は5点から一気に30点に拡大した。3位フェルスタッペン52点、4位ノリス36点、5位ルクレール33点と続く。
コンストラクターズランキングは、1位メルセデス146点、2位レッドブル78点、3位マクラーレン51点、4位フェラーリ43点、5位レーシングポイント42点という上位の顔ぶれである。
(文=bg)