マツダMX-30 EVモデル ハイエストセット(後編)

2021.04.22 谷口信輝の新車試乗 新型クロスオーバー「マツダMX-30 EVモデル」に谷口信輝が試乗。ワインディングロードを走らせてみると、マツダのクルマづくりにも関わる、ある懸念が浮かんでくるという。それは一体どのようなことなのか?

コーナリングは悪くない

比較的コンパクトなバッテリー容量に起因する残走行距離の短さに軽くおびえつつも、マツダMX-30 EVモデルのよさを少しでも多く見いだそうとして努力を続ける谷口信輝。その前編では、箱根のワインディングロードで路面からトンッ、トンッという軽いショックが伝わってくることを指摘するいっぽうで、小回り性の高さを谷口が評価したことなどについて紹介した。

残走行距離を心配してちっともペースを上げない谷口に「編集スタッフは帰る途中で充電するつもりなので、遠慮せずに走らせてほしい」と伝えると、谷口は「そうですか……」と答えてから、いつものように元気な走りを徐々に取り戻していった。

そうやってコーナリングの手応えを確認していくうち、谷口の表情が次第に緩んでいることがはた目にも感じ取れるようになった。
「ああ、コーナリング自体はそれほど鈍くさそうではないですね。乗り心地の面で微振動が感じられるほか、足まわりの動きが少し制限されているせいで軽いピッチングを起こしているのは事実なんですが、コーナリングは意外と気持ちいい。ロールも少ないし、ステアリングを切ったときの“数字の並び”もちゃんとしている。タイヤのグリップ感だって悪くないし、停止するときは物足りないと感じたエンジンブレーキ的な減速感も、ないわけじゃありませんね。限界近くまで攻めたときに、タイヤが軽く倒れ込むせいで少し頼りない反応を示す部分もありますが、コーナリングが『まるでダメ子チャン』というわけではなさそうです」

谷口が最も重視する走りの性能について理解が進んだのなら、MX-30 EVモデルというクルマ全体についても高い評価が得られるものと期待したのだが、試乗を終えた谷口が口にした言葉は意外と厳しいものだった。

 
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