「モト・グッツィV9ボバー」にブランドの創立100周年を記念したスペシャルモデル登場
2021.04.13 自動車ニュース![]() |
ピアッジオグループジャパンは2021年4月12日、ネイキッドスタイルの大型二輪モデル「モト・グッツィV9ボバー」をベースに、専用のカラーリングを採用した「100周年記念スペシャルエディション」の注文受け付けを開始した。
新世代エンジンの採用で動力性能も向上
モト・グッツィV9ボバーは、V型2気筒OHVエンジンを縦置きに搭載したミドルクラスのクルーザーモデルであり、かつてアメリカを中心に流行した「ボバー」と呼ばれるカスタムスタイルを、現代風にアレンジした意匠を特徴としている。モト・グッツィのV9シリーズはこのほど大幅改良を受けたが、改良後のモデルについては、日本へはブランドの100周年を祝う特別仕様車、100周年記念スペシャルエディションのみが導入されることとなった。
従来モデルからの最大の変更点は、新世代のV型2気筒エンジンの採用である。同エンジンは「V85 TT」のユニットから派生したもので、853ccの排気量から65HPの最高出力と73N・mの最大トルクを発生。フレームについてもステアリングヘッドまわりを強化しており、安定した精度の高いハンドリングを実現しているという。また、乗り心地を改善するため、振動を低減する新設計のフットペグを採用。電子制御については、調整機能付きのMGCTトラクションコントロールシステムを標準装備している。
スタイリングも従来モデルから変更しており、新しいデザインのシートやショートタイプのフロントマッドガードを採用。フェンダーを含むリアまわりも、より短く、すっきりとした意匠としている。一方で、メーターには丸形の液晶ディスプレイを、ヘッドランプにはモト・グッツィ伝統のアイコン“マンデーロイーグル”をかたどったデイタイムランニングライトを採用するなど、モダンさも加味。オプションでスマートフォンとの連携機能「Moto Guzzi MIAマルチメディアシステム」も用意している。
100周年記念スペシャルエディションは、この改良型V9ボバーをベースとした特別仕様車であり、マットグレーのタンクやブラウンのシート、マットグリーンのサイドパネルとフロントマッドガードなど、往年のレーシングモデル「オットー チリンドリ」をモチーフにした「チェンテナリオ」と呼ばれるカラーリングが採用されている。
価格は134万2000円。納車開始は2021年6月下旬を予定している。
(webCG)