佐藤琢磨、3度目のインディ500制覇に向けて意気込みを語る

2021.05.17 自動車ニュース
オンラインで今年のインディアナポリス500マイルレースへの意気込みを語った佐藤琢磨選手。
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第105回インディアナポリス500マイルレースまで2週間をきった2021年5月17日、同レースで3度目の勝利を目指す佐藤琢磨選手が、現地インディアナポリスからオンラインで記者団の取材に応じ、レースへの意気込みを語った。

インディ500のディフェンディングチャンピオンとして、インディアナポリスの街なかやチケットなどで佐藤選手の写真が見られる。レース期間中は街の大通りの名称が「サトー・ストリート」になっているとか。いまや佐藤琢磨は、100年以上続くインディ500の歴史の一部である。
インディ500のディフェンディングチャンピオンとして、インディアナポリスの街なかやチケットなどで佐藤選手の写真が見られる。レース期間中は街の大通りの名称が「サトー・ストリート」になっているとか。いまや佐藤琢磨は、100年以上続くインディ500の歴史の一部である。拡大

6人目の連勝、8人目の“3勝組”に向けて

2017年、そして昨2020年とインディ500を制覇した佐藤選手。「僕自身にとって今年はインディ12年目。たくさんの思い出があります」と切り出した彼は、最終周でスピンして目前の勝利を逃した2012年大会のこと、その時と同じレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで勝ち、チームに恩返しできた昨年の2勝目のことなどを語ってくれた。

ただ、その特別な一勝を飾った前回大会では、残念なところもあった。「パンデミックの影響で史上初の無観客レースとなってしまい、30万人を超える観客との一体感が味わえなかったのは寂しかった」という。

コロナ禍で2年目となる今年は、関係者の尽力もあり、いよいよ観客が戻ってくることになった。収容キャパシティーの40%、14万人にとどまるものの、一周2.5マイル(約4km)を取り囲むスタンドから伝わる熱気は、インディ500独特の雰囲気を醸し出し、走るものに大きな刺激と力を与えるのは言うまでもないだろう。

昨年と異なるのはそれだけではない。チームは昨年と同じ、また今年もホンダの2.2リッターV6ツインターボエンジンが力強く彼を後押しすることになるのだが、マシンはエアロパッケージがアップデートされ、「前を走るマシンにより近づきやすくなった」というのだ。

「今年のマシンには整流板が付き、気流の乱れが抑えられるようになりました。またディフューザーの長さも延長されてダウンフォースも増えたことで、昨年とだいぶ違うマシンとなりました」

その変更が、今年の戦い方にどう影響するのだろうか。「500マイル(約800km)のレース中、約30周のスティントを走ってタイヤがどうなるかなどまだまだ分かっていないから、プラクティスでしっかりと見極めていきたい」と、5月18日に始まるプラクティスセッションへの準備についても話してくれた。

昨年、100年以上の歴史を誇るこのビッグレースで複数回優勝した20人目のドライバーという栄誉に輝いた佐藤選手。今年狙うのは、これまでたった5人しか成し遂げたことがない2連勝、そして史上8人目となる“3勝組”への仲間入りである。

とはいえ、連勝が極めて難しいのがインディ500でもあり、「言葉で言うのは簡単だが、連覇のハードルはものすごく高い」と本人もその困難さを認めている。今年エントリーするドライバーも、最後に2連勝したドライバーで通算3勝を飾っているエリオ・カストロネベスをはじめ、2勝している元F1ドライバー、ファン・パブロ・モントーヤ、そして昨年も優勝争いを繰り広げた現役最強のスコット・ディクソンと強豪ぞろいだ。

まずは3勝目をということだが、佐藤選手の本心ではさらに上を目指しているようだ。「自分としては、(2013年から4年間、在籍するチームのオーナーとして)苦楽をともにした伝説のドライバー、A.J.フォイトらが持つ最多4勝を狙いたい」と、あくまで志は高い。

今年のインディ500は、5月18日のプラクティスから始まり、22日と23日に予選、30日(日本時間31日深夜)に決勝が行われる。

(文と写真=bg)

 

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