トライアンフが「タイガースポーツ660」を発表 ミドルクラスの新型アドベンチャー登場

2021.10.06 自動車ニュース webCG 編集部
トライアンフ・タイガースポーツ660
トライアンフ・タイガースポーツ660拡大

トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは2021年10月5日、アドベンチャータイプの大型二輪モデル「トライアンフ・タイガースポーツ660」を発表した。

 
トライアンフが「タイガースポーツ660」を発表 ミドルクラスの新型アドベンチャー登場の画像拡大
 
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排気量660ccの直列3気筒エンジンを搭載

トライアンフ・タイガースポーツ660は、通勤などの日常使いからロングツーリングまでを一台でこなせる多機能性を特徴としたアドベンチャーモデルである。2020年に登場したネイキッドスポーツモデル「トライデント660」と同じく、排気量660ccの水冷直列3気筒DOHCエンジンを搭載しており、このカテゴリーではミドルクラスに属する。

このエンジンの最高出力は81PS/1万0250rpm、最大トルクは64N・m/6250rpm。低回転域での太いトルクと中回転域での力強さ、高回転域でのパワーを同時に追求したものとなっており、洗練されたマネジメントシステムとライド・バイ・ワイヤ式のスロットル制御により、正確でレスポンスのよいパワーデリバリーを実現しているという。つり下げ式のコンパクトなマフラーはステンレス製で、欧州の環境規制「ユーロ5」に適合する排ガス性能と、3気筒エンジンならではのユニークなエキゾーストサウンドを実現。スリップ&アシストクラッチを備えた6段のギアボックスも、同車の特性に合わせてギア比が最適化されている。

一方、シャシーの設計は「トライアンフのトレードマークであるダイナミックで俊敏、かつ快適なハンドリング」(プレスリリースより)を追求したものとされており、フロントにはφ41mmのショーワのカートリッジ式倒立フォークを、リアには同じくショーワのモノショックを装備。トラベル量は前後ともに150mmとなっている。また、リアショックには乗車人数に寄らず最適なパフォーマンスを発揮できるようデュアルレートスプリングを採用するほか、同乗者の有無や荷物に合わせて乗り心地を調整できる、油圧リモートタイプのプリロード調整機能も備えている。足元の仕様は、5スポークの軽量な鋳造アルミ製17インチホイールとドライ/ウエットの両方におけるロードホールディング性能を重視した「ミシュラン・ロード5」タイヤの組み合わせだ。

また、ステアリングにはコントロールのしやすさを重視した軽量アルミニウム製のテーパーハンドルバーを採用。シート高は835mmで、スリムなスタンドオーバー幅によって良好な足つき性を実現しているという。

カラーディスプレイを含む充実した装備も魅力

ミドルクラスのモデルとしては充実した装備も特徴で、インターフェイスにはターンバイターン・ナビゲーションやGoProコントロール、音声通話や音楽再生の操作にも対応するTFTディスプレイを採用。ライディングをアシストする機能として「ロード」と「レイン」の2つのモードを持つ走行モード切り替え機構や、ABS、切り替え式のトラクションコントロールなどを備えており、またトラクションコントロールは走行状況に応じて作動をオフにすることも可能となっている。

灯火類は、ユニークな意匠のツインヘッドランプもコンパクトなリアコンビランプもすべてLED式で、ウインカーにはセルフキャンセリング機能も装備。ウインドスクリーンには片手で操作できる高さ調整機能を備えている。燃料タンク容量は17.2リッターで、4.5リッター/100km(約22.2km/リッター)という燃費性能とも相まって、十分な航続距離を実現してるという。

価格は112万5000円。

(webCG)

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